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2019年の国内株式
2019年も引き続き米中貿易摩擦に一喜一憂する場面が続くことになる
2019年の日本マーケットの展望は?
東京株式市場は、海外市場(特にニューヨーク市場)の動向に左右されます。ニューヨーク市場がくしゃみをすると東京市場も風邪を引く──というのは、よく言われること。貿易相手として大きな米国や中国の経済状況は、日本の経済に大きな影響を与えるため、2019年も引き続き米中貿易摩擦に一喜一憂する場面が続くことになるでしょう。そのため、1年を通して乱高下する場面が多くなるとみられます。一方、日本国内はどうかと言えば、10月に消費増税が予定されていることが見逃せません。過去に、増税の局面で株価が上がったケースはなく、それもマイナス要因になります。ただし、景気対策の手厚いサポートが期待できるのも事実。ここ数年、安倍政権下では株価を重視する対策が取られてきましたので、政策転換がない限り、大きく崩れることはないでしょう。最後に、亥年も災害にご用心!過去のアノマリーでは災害が多い年でもあり、この点も注意したいです。
日本市場の注目の投資テーマは?
投資テーマは、その時々に行われている政策や、身の回りで起きた物事の変化、技術革新などで注目されたものが、場面ごとに浮上します。高齢化の進展は止まらない現状から、これについての政策は継続するとみられることから、「超高齢化社会関連」「ヘルスケア・テクノロジー」は見逃せないでしょう。また、人手不足の解消から「物流」「センサー」といったところもマークしてみましょう。身の回りでは、外国人観光客が目を引きますよね。「インバウンド(訪日外国人観光客)」も注目です。技術革新では「AI」「AP(人工知覚)」「IoT」「セキュリティー」は不変のテーマ。さらに、ストック型で、安定的な収入が確実に入るビジネスでさらに収益が拡大できそうな分野が伸びてくると考えています。
2019年の投資戦略は?
「株は安く買って高く売る」──これは、当たり前のことですけど、なかなか実践できません。ここ数年、株価は長い目でみると、右肩上がりの上昇トレンドを続けてきました。それは当面続くとみられますが、気をつけたいのは上昇相場であっても株価は一本調子で上がらないこと。浮沈を繰り返しながら上昇するので、まずは高くなった場面では欲張らすに、利益を出すようなクセをつけておくことです。さらに、株式投資に向けられる資金をパンパンに張ってはいけません。下がる場面において、すぐに買えるように資金に余裕をもたすことが基本です。東証1部、新興市場など銘柄を広く分散投資することや、売り上がりなど作戦が取れるように複数単元で購入することもコツです。
雨宮 京子(あめみや きょうこ)
投資情報部 シニア・マーケットアドバイザー
元カリスマ証券レディ。日興證券時代は全国トップの営業実績を持つ。31年間株式市場をウォッチ。「株のお姉さん」として簡単・分かりやすく解説!ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスTVキャスターなどを経て現在に至る。主な著者本『株の教則本』『はじめての人の株入門塾』『税金ゼロ!ローリスクで儲けるNISA株入門』。2014年Yahoo!株価予想最高11連勝,勝率94%達成。
『夕刊フジ』「株-1グランドチャンピオン大会」2018年間王者。
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