2026-07-20 10:09:13

金は米イランのイベントでもみ合いか

更新:2026/7/6

提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

【金はNATO首脳会議や米FOMC議事録を確認】

 6月29日の週のニューヨーク金市場は、中東情勢の不透明感が圧迫要因になったが、米雇用指標で米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が後退すると、下げ一服となった。中心限月となる8月限は昨年9月以来の安値3,955.4ドルを付けたのち、下げ一服となった。中東情勢の不透明感が残ったが、米国とイランがカタールの首都ドーハで間接協議を行なった。次回会合はイランの国葬後になる。今週は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議がある。一方、予想以下の米雇用統計を受けて米FRBの7月利上げ観測が後退した。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表がある。
 イランと米国の武力衝突が起こったが、攻撃停止で合意した。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラが脅威であり続ける限り、レバノン南部から撤退しないと述べた。イランは戦闘終結に向けた覚書の条件が満たされなければ交渉に応じないとの姿勢を示した。ただ米国とイランはカタールで、ホルムズ海峡の海上交通とイランの凍結資産の解除について、間接協議を行った。次回会合はハメネイ師の国葬後に行われる見通しである。4日から告別式が開かれ、6日に葬列が行われるなどしたのち、9日にイラン北東部の聖地マシャドで埋葬される。米国では建国250周年の祝賀が行われている。今週は7〜8日にトルコのアンカラで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれ、集団防衛の「揺るぎないコミットメント」を確認する。また共同宣言案で、イランが核兵器を保有してはならないと表明し、ホルムズ海峡の航行の自由を尊重するようにイランに呼びかける。ロシアが欧州に対する脅威となっているとの見方も示す。トランプ米大統領も参加する。
 6月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は5万7,000人増と、市場予想の11万人増を大幅に下回った。前月分と前々月分も合計で7万4,000人下方修正された。失業率は4.2%と前月の4.3%から低下したが、労働参加率が61.5%と約5年ぶりの低水準となった。ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長は、インフレ期待とインフレリスクがこの数週間で低下しているとの見方を示した。米FRBの7月利上げ観測が後退したが、CMEのフェドゥォッチで、年内2回利上げの確率は26.7%(前週27.0%)となっている。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表がある。米FOMC声明から将来の金利動向に関するガイダンスが全面的に削除されており、新議長の影響を確認したい。
 7月2日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比3.71トン減の1,001.37トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しを受けて投資資金が流出した。一方、次回の米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告は振替休日の影響で6日に発表される。6月23日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは18万1,339枚(前週18万0,220枚)。

【NYプラチナは昨年11月以来の安値も下げ一服】

 ニューヨーク・プラチナ10月限は、中東情勢の不透明感や金軟調を受けて売り優勢となり、昨年11月以来の安値1,539.6ドルを付けたのち、予想以下の米雇用指標を受けて下げ一服となった。米連邦準備理事会(FRB)の7月利上げ観測が後退したが、年内2回利上げの可能性が残っており、積極的に仕掛けにくい。一方、中国の習近平国家主席が、北京で開かれた党創立105年の記念式典で演説し、台湾問題に関し「祖国の完全統一を実現することは党の揺るぎない歴史的任務だ」と述べた。今後、台湾問題で動きがあるのかどうかも焦点である。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、2日のロンドンで9.96トン(前週末9.98トン)、ニューヨークで35.21トン(同35.32トン)、南アで4.63トン(同4.63トン)となった。一方、次回の米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告は振替休日の影響で6日に発表される。6月23日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万5,095枚買い越し(前週1万4,608枚買い越し)。

ニューヨーク金は下げ一服もレバノン情勢を確認

 ニューヨーク金は、米国とイランが戦争終結に向けた覚書に署名したことが支援要因になったが、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しやレバノン情勢に対する不透明感に上値を抑えられた。イスラエルと親イラン武装組織ヒズボラは停戦で合意したが、イスラエルの攻撃で死者が出た。イランはイスラエルの攻撃と米国の停戦合意違反を理由として、ホルムズ海峡を封鎖すると宣言した。米国とイランはスイスで仲介国も参加するなか、協議を行った。レバノン情勢と60日間の協議の行方が当面の焦点である。テクニカル面では200日移動平均線(18日4,534.7ドル)が抵抗線、11日安値4,046.2ドルが支持線である。

【7月6日からの週の注目ポイント】

6日

独製造業受注(5月)

ユーロ圏小売売上高(5月)

ユーロ圏生産者物価指数(5月)

米ISM非製造業景況指数(6月)

7日

全世帯家計調査・消費支出(5月)

独鉱工業生産指数(5月)

米貿易収支(5月)

8日

国際収支・経常収支(5月)

NZ準備銀行政策金利公表

米卸売在庫(5月確報)

米FOMC議事録公表(6月16-17日)

9日

マネーストック(6月)

中国消費者物価指数(6月)

中国生産者物価指数(6月)

独貿易収支(5月)

米新規失業保険申請件数

米中古住宅販売統計(6月)

10日

企業物価指数(6月)

独消費者物価指数(6月確報)

※重要度を3段階で表示

金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

即日取引可能!今すぐ金・銀・プラチナ取引口座開設!

証券総合口座をお持ちでない方

今すぐ金・銀・プラチナ取引サイトで取引!

金・銀・プラチナ取引

当コラムに関してご留意頂きたい事項

  • 当コラムは投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
  • 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の (株) ミンカブ・ジ・インフォノイドの見解です。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
  • 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。

ご注意事項

  • 買付時の手数料は、売買代金の1.65% (税込)、売却時の手数料は無料です。
  • 本取引は金・銀・プラチナの価格変動により、投資元本を割り込むことがあります。
  • 本取引は、政治・経済情勢の変化および各国政府の貴金属地金取引への規制等による影響を受けるリスクがあります。
    また、かかるリスクが顕在化した場合、当社の提供するサービスの全部、または一部が変更、停止されるリスクがあります。
  • 本取引は為替相場の変動により損失を被ることがあります。
  • 本取引は、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクがあります。
  • 本取引は売値 (Bid:お客さまが売ることの出来る値段) と買値 (Ask:お客さまの買うことのできる値段) の差 (スプレッド) があります。
  • スプレッドは固定されるものではなく、需給バランスや、政治・経済情勢の変化にともない、当社の任意で変更いたします。

金・銀・プラチナへ戻る