金はイラン回答で戦争の行方を確認
更新:2026/5/11
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド
金は米イランの対立継続で方向性を模索か
5月4日の週のニューヨーク金市場は、ホルムズ海峡の緊張を受けて3月31日以来の安値4,510.1ドルを付けたのち、米国とイランの戦争終結期待を受けて地合いを引き締めた。米国がイランに覚書を提示し、イランの回答待ちとなった。国営イラン通信(IRNA)は10日、イランが回答を送付したと報じたが、詳細は示されなかった。トランプ米大統領はイランの回答について「全く受け入れられない」との見方を示した。米国とイランの主張が平行線であることから、戻り場面で金ETF(上場投信)から投資資金が流出しており、当面はホルムズ海峡封鎖が続くなか、方向性を模索することになりそうだ。
米国はイランに対して戦争終結に向けた1ページの覚書を提示した。イランの核濃縮停止や対イラン制裁解除、ホルムズ海峡の自由な航行など14項目のメモという。イランの議員は「米国の願望リスト」としたが、戦闘の正式な終結、ホルムズ海峡の開放、より広範な合意に向けた30日の交渉期間の設定という3段階を想定しているとも伝えられた。またイランのペゼシュキアン大統領は、最高指導者モジタバ師と約2時間半にわたり会談したという。同師はこれまで声明で核およびミサイル技術を放棄しないと誓うとともにホルムズ海峡の支配を維持すると宣言している。米軍はホルムズ海峡の船舶を退避させるための「プロジェクト・フリーダム」を開始しており、対立が続くと、金の上値を抑える要因になるとみられる。今週は14〜15日に米中首脳会談があり、イラン情勢や経済が協議される見通しである。
4月の米ISM製造業購買担当者景気指数は52.7と前月から横ばいとなった。約4年ぶりの高水準となり、節目の50を4カ月連続で上回った。ただホルムズ海峡封鎖に伴う輸送混乱でサプライヤーの納入遅延が長期化したほか、投入価格指数は4年ぶりの高水準となった。市場予想は53.0。米ISM非製造業総合指数は53.6となり、前月の54.0から低下した。低下は2カ月連続。市場予想は53.7。新規受注指数は前月の60.6から53.5に低下した。4月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から11万5,000人増加し、市場予想の6万2,000人増を大きく上回った。失業率は4.3%と前月から横ばい。堅調な労働市場を受けて米連邦準備理事会(FRB)の金利据え置きが続くとみられている。
5月8日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.29トン減の1,033.48トンとなった。米国とイランの戦争終結期待が支援要因になったが、戻り場面で投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、5月5日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万3,303枚となり、前週の15万9,571枚から拡大した。
NYプラチナはドル安や金堅調が支援
ニューヨーク・プラチナ7月限はドル安や原油安、金堅調を受けて買い優勢となり、4月17日以来の高値2,113.6ドルを付けた。米国とイランの戦争終結期待が支援要因になった。ただイランが10日、回答を送付したと報じられたが、詳細は示されなかった。トランプ米大統領はイランの回答について「全く受け入れられない」との見方を示した。米国とイランの対立が続くと、上値を抑えられるとみられる。今週は14〜15日の米中首脳会談も焦点である。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、7日のロンドンで10.27トン(前週末10.27トン)、8日のニューヨークで38.34トン(同38.22トン)、7日の南アで5.03トン(同5.03トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、5月5日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万7,785枚となり、前週の1万8,550枚から縮小した。
ニューヨーク金は戦争終結期待も投資資金が流出
ニューヨーク金は、ホルムズ海峡の緊張を受けて3月31日以来の安値4,510.1ドルを付けたのち、米国とイランの戦争終結期待を受けて地合いを引き締めた。米国がイランに覚書を提示し、イランの回答待ちとなった。国営イラン通信(IRNA)は10日、イランが回答を送付したと報じたが、詳細は示されなかった。トランプ米大統領はイランの回答について「全く受け入れられない」との見方を示した。米国とイランの主張が平行線であることから、戻り場面で金ETF(上場投信)から投資資金が流出しており、当面はホルムズ海峡封鎖が続くなか、方向性を模索することになりそうだ。
5月11日からの週の注目ポイント
| 11日 | 中国消費者物価指数(4月) |
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|---|---|---|
中国生産者物価指数(4月) |
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米中古住宅販売統計(4月) |
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| 12日 | 全世帯家計調査・消費支出(3月) |
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独消費者物価指数(4月確報) |
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独ZEW景況感指数(5月) |
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米消費者物価指数(4月) |
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米財政収支(4月) |
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| 13日 | 国際収支・経常収支(3月) |
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ユーロ圏域内総生産(1-3月期改定) |
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ユーロ圏鉱工業生産(3月) |
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米生産者物価指数(4月) |
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| 14日 | 仏スイス休場 |
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マネーストック(4月) |
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英国内総生産(1-3月期速報) |
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英貿易収支(3月) |
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英鉱工業生産指数(3月) |
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米小売売上高(4月) |
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米新規失業保険申請件数 |
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米輸出入物価指数(4月) |
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米企業在庫(3月) |
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| 15日 | 企業物価指数(4月) |
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米ニューヨーク連銀製造業景況指数(5月) |
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米鉱工業生産・設備稼働率(4月) |
※重要度を3段階で表示
金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月
<参照>SBI証券>マーケットデータより
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