金は米イランの停戦期限を確認
更新:2026/4/20
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド
金は4月末の米戦争権限法の期限も焦点
4月13日の週のニューヨーク金市場は、米イランの停戦協議再開期待やホルムズ海峡開放を受けて買い優勢となり、3月18日以来の高値4,917.7ドルを付けた。ただ週末にイランの革命防衛隊がオマーン沖でタンカーに発砲した。トランプ米大統領は停戦違反と非難し、米国の条件を受け入れなければイランの橋と発電所を破壊すると警告した。イランは拒否したが、米大統領は米代表団がパキスタンに到着し、さらなる協議に臨むとした。2週間の停戦期限が21日に迫っており、今後の行方を確認したい。一方、米民主党は戦闘終結か、米議会が戦闘継続を承認するまで戦争権限決議案を提出し続ける方針である。米上院は戦闘停止を求める決議案の審議入りを阻止したが、米戦争権限法では軍事行動を60日以上継続するには米議会の承認が必要と定めている。ただ国家安全保障が理由なら米政権は30日間延長できる。
トランプ米大統領は停戦協議決裂を受けてホルムズ海峡封鎖を開始すると表明し、イランが抵抗した場合には報復すると警告した。協議を仲介したパキスタンは双方に停戦維持を呼びかけた上で仲介を続けるとした。パキスタン軍のムニール参謀長が15日にテヘランを訪問したが、イランの高官は核開発計画などを巡って大きな隔たりが残っているとの見方を示した。米国はイランの核濃縮作業を20年間停止することを要求しているが、イランは3〜5年に制限することを望んでいる。一方、米大統領は、イスラエルとレバノンの指導者が10日間の停戦で合意したと発表した。イランのアラグチ外相は、レバノンでの停戦合意を受けてホルムズ海峡を開放すると述べた。しかし、イランの革命防衛隊が18日、オマーン沖でタンカーに発砲した。トランプ米大統領は19日、停戦違反と非難し、米国の条件を受け入れなければイランの橋と発電所を破壊すると警告した。イランは拒否したが、米大統領は米代表団が20日にパキスタンに到着し、さらなる協議に臨むとした。
3月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇した。前月は0.7%上昇から0.5%上昇に下方修正された。市場予想の1.1%上昇を下回ったが、イラン戦争によるエネルギー価格上昇を受け、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに踏み切る可能性は低いとみられている。米新規失業保険申請件数は20万7,000件と、前週から1万1,000件減少した。労働市場の安定を示唆したが、イラン戦争で先行き懸念が残るなか、企業は人員増加に慎重な姿勢を示している。一方、トランプ米大統領は、パウエル米FRB議長が5月15日の議長任期満了時に理事ポストからも退任しなければ、解任すると警告した。ベセント米財務長官は、ウォーシュ氏が次期議長に承認されるとの見解を示した。ウォーシュ氏は21日に公聴会に出席する予定である。
4月17日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比8.20トン増の1,060.62トンとなった。ドル安や原油安を受けて戻り高値を更新するなか、投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月14日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万2,526枚となり、前週の15万6,305枚から拡大した。
NYプラチナは米イランの停戦協議再開期待が支援
ニューヨーク・プラチナ7月限はドル安や原油安、金堅調を受けて買い優勢となり、3月17日以来の高値2,170.8ドルを付けた。ただ国際通貨基金(IMF)は、新興・途上国の2026年の成長率を3.9%と見込み、1月時点の予想4.2%から下方修正した。エネルギーと食料価格の高騰、中東戦争による不確実性が背景にある。週末にイランの革命防衛隊がオマーン沖でタンカーに発砲したことで先行き不透明感が高まっており、米イランの停戦協議の行方を確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、16日のロンドンで10.31トン(前週末10.49トン)、17日のニューヨークで39.35トン(同39.07トン)、16日の南アで5.03トン(同5.03トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月14日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万0,603枚となり、前週の1万8,038枚から拡大した。
ニューヨーク金は戻り高値更新も米イラン情勢で先行き懸念
ニューヨーク金は、米イランの停戦協議再開期待やホルムズ海峡開放を受けて買い優勢となり、3月18日以来の高値4,917.7ドルを付けた。ただ週末にイランの革命防衛隊がオマーン沖でタンカーに発砲した。トランプ米大統領は停戦違反と非難し、米国の条件を受け入れなければイランの橋と発電所を破壊すると警告した。イランは拒否したが、米大統領は米代表団がパキスタンに到着し、さらなる協議に臨むとした。2週間の停戦期限が迫っており、今後の行方を確認したい。
4月20日からの週の注目ポイント
| 20日 | 貿易収支(3月速報) | |
|---|---|---|
| 独生産者物価指数(3月) | ||
| 21日 | 独ZEW景況感指数(4月) | |
| 英雇用統計(3月) | ||
| 米小売売上高(3月) | ||
| 米中古住宅販売仮契約指数(3月) | ||
| 22日 | 英消費者物価指数(3月) | |
| 23日 | ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(4月速報) | |
| ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(4月速報) | ||
| 米新規失業保険申請件数 | ||
| 24日 | 消費者物価指数(3月) | |
| 独ifo景況感指数(4月) | ||
| 英小売売上高(3月) | ||
| 米耐久財受注(3月速報) | ||
| 米ミシガン大消費者信頼感指数(4月確報) |
※重要度を3段階で表示
金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月
<参照>SBI証券>マーケットデータより
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