金は米イランの停戦協議決裂が圧迫
更新:2026/4/13
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド
金はイスラエルとレバノンの直接交渉も確認
4月6日の週のニューヨーク金市場は、米イランの停戦合意を受けて押し目を買われ、3月19日以来の高値4,888.0ドルを付けたが、イスラエルのレバノン攻撃で先行き不透明感が残るなか、上げ一服となった。一方、週末の米国とイランの停戦協議は合意に至らず、終了した。トランプ米大統領は米海軍がホルムズ海峡封鎖を開始すると表明しており、2週間の停戦中に合意がまとまるのかどうかを確認したい。
トランプ米大統領は、イラン側がホルムズ海峡の即時、安全な開放に同意することを条件に空爆や攻撃を2週間停止すると表明した。イランのアラグチ外相は声明で、自国への攻撃が停止されればイランも攻撃を停止するとした。ただパキスタンの首都イスラマバードで行われた米国とイランの停戦協議は合意に至らず、終了した。バンス米副大統領は、核兵器を製造しないという条件をイランが受け入れなかったと述べ、交渉団は合意を得ずに帰国するとした。イランのメディアは、ホルムズ海峡とイランの核計画が主な相違点だったとした。パキスタンは仲介を続けると表明しており、2週間の停戦中に協議が進むのかどうかを確認したい。今週は14日にイスラエルとレバノンが直接交渉する。ただ親イラン武装組織ヒズボラは武装解除を拒否しており、和平交渉に向けた協議は決裂する可能性が高い。一方、米大統領は米海軍がホルムズ海峡封鎖を開始すると表明した。イランに通航料を支払った船舶の拿捕や、機雷除去を開始するとした。イランの対応も確認したい。
3月17~18日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、米連邦準備理事会(FRB)の2%目標を上回る水準で高止まりするインフレに対抗するため、利上げが必要になる可能性があるとの認識が高まった。3月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.3%上昇し、2月の2.4%上昇から伸びが加速した。前月比では0.9%上昇と、2月の0.3%上昇から伸びが加速し、2022年6月以来の大幅な伸びとなった。イラン戦争を受けて原油が急上昇したことや、関税措置による物価押し上げ圧力が要因となった。市場予想は前年比3.3%上昇、前月比0.9%上昇。また4月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は過去最低の47.6に急低下した。3月確報値は53.3。市場予想は52.0。1年先期待インフレ率は、3月の3.8%から4月は4.8%に大きく上昇した。
4月10日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比1.43トン増の1,052.42トンとなった。トランプ米大統領がイランの発電所や橋を攻撃すると警告したが、TACO(トランプはいつも尻込みする)が見込まれるなか、投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月7日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは15万6,305枚となり、前週の16万3,202枚から縮小した。
3月27日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.29トン減の1,052.71トンとなった。ドル高や金利上昇を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月24日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万8,327枚となり、前週の15万9,869枚から拡大した。
NYプラチナは米イランの停戦合意も協議決裂で戻り売りか
ニューヨーク・プラチナ7月限は米イランの停戦合意を受けて押し目を買われると、ドル安も支援要因となり、3月18日以来の高値2,133.6ドルを付けた。一方、米国とイランの停戦協議は決裂しており、週明けは戻り売り圧力が強まるとみられる。2週間の停戦期間中に協議が進むのかどうかを確認したい。またイスラエルとレバノンの直接交渉も焦点である。今週は国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会がワシントンで開かれる。景気見通しも確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、9日のロンドンで10.75トン(前週末10.75トン)、10日のニューヨークで39.07トン(同39.09トン)、9日の南アで5.03トン(同5.03トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月7日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万8,038枚となり、前週の1万6,337枚から拡大した。
ニューヨーク金は8日高値4,888.0ドルが抵抗線
ニューヨーク金は、米イランの停戦合意を受けて押し目を買われ、3月19日以来の高値4,888.0ドルを付けたが、イスラエルのレバノン攻撃で先行き不透明感が残るなか、上げ一服となった。一方、週末の米国とイランの停戦協議は合意に至らず、終了した。トランプ米大統領は米海軍がホルムズ海峡封鎖を開始すると表明しており、2週間の停戦中に合意がまとまるのかどうかを確認したい。有事のドル買いが続くと、金の圧迫要因になるとみられる。今週は14日に米国でイスラエルとレバノンが直接交渉する。
4月13日からの週の注目ポイント
| 13日 | 米中古住宅販売統計(3月) |
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| 14日 | 中国貿易収支(3月) |
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米生産者物価指数(3月) |
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| 15日 | 機械受注(2月) |
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ユーロ圏鉱工業生産(2月) |
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米輸出入物価指数(3月) |
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米ニューヨーク連銀製造業景況指数(4月) |
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米地区連銀経済報告(ベージュブック) |
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対米証券投資(2月) |
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| 16日 | 中国国内総生産(1-3月期) |
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中国小売売上高(3月) |
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中国鉱工業生産(3月) |
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英貿易収支(2月) |
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英鉱工業生産指数(2月) |
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ユーロ圏消費者物価指数(3月確報) |
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米新規失業保険申請件数 |
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米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(4月) |
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米鉱工業生産・設備稼働率(3月) |
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| 17日 | ユーロ圏貿易収支(2月) |
※重要度を3段階で表示
金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月
<参照>SBI証券>マーケットデータより
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