2026-04-11 00:24:41

金は米大統領のイラン警告の行方を確認

更新:2026/4/6

提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はイラン戦争激化でドル高なら圧迫要因

 3月30日の週のニューヨーク金市場は、イラン戦争の終結期待が支援要因になったが、米大統領の演説を受けて終結期待が後退し、上げ一服となった。中心限月となる6月限は3月19日以来の高値4,825.9ドルを付けたのち、上げ一服となった。トランプ米大統領はイランのエネルギー施設攻撃の期限を4月6日まで延長し、イランが合意しない場合、石油施設を掌握することを検討している。イランは新防空システムを稼働し、米軍の戦闘機を撃墜しており、合意に応じることはないとみられ、戦争の行方を確認したい。戦闘激化で有事のドル買いが続くと、上値を抑えられるとみられる。
 トランプ米大統領は、7日にイランの発電所や橋を攻撃すると警告した。イランにホルムズ海峡の開放を要求し、「地獄のような状況になる、見ておけ」と脅した。イランは新防空システムを稼働し、米軍の戦闘機を撃墜したと発表した。米大統領は戦争期の乗組員の救出を明らかにしたが、米イスラエルのイラン制空権の掌握に対する疑問が出ている。イランが合意に応じず、米軍がイランのエネルギー施設を攻撃した場合、国際法上、戦争犯罪に該当する可能性があるとされ、米大統領の警告の行方を確認したい。一方、イランはホルムズ海峡の船舶の航行を監視するためにオマーンと協定案を策定している。イランのガリババディ外務次官は「当然ながら制限を意味するものではなく、船舶の安全な通航を促進し、より良いサービスを提供することを目的としている」と述べた。
 3月の米消費者信頼感指数は91.8と前月から小幅上昇し、市場予想の88.0も上回った。予想外に上昇したが、ガソリン価格の高騰と関税コストの転嫁の継続を背景に、1年後のインフレ期待は5.2%と前月の4.5%から大幅に上昇し、2025年5月以来の高水準となった。2月の米小売売上高は前月比0.6%増加し、7カ月ぶりの大きな伸びとなった。市場予想は0.5%増。3月の米ISM製造業購買担当者景気指数は52.7と前月の52.4から小幅上昇し、約4年ぶりの高水準となった。ただ中東紛争を背景に工場の仕入れ価格を示す指標が約4年ぶりの高水準となり、サプライヤーの納入遅延が長期化した。3月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は17万8,000人増加した。2月の急激な落ち込みから一転し、過去15カ月で最大の伸びとなった。医療従事者のストライキが終結し、気温が上昇したことが追い風となった。市場予想は6万人増。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、金融政策は良い位置にあるとし、イラン情勢がどのように経済やインフレに影響するか見極めるために様子見姿勢を取ることが可能との見解を示した。
 4月2日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比1.71トン減の1,050.99トンとなった。イラン戦争の見極めで投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月31日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万3,202枚となり、前週の16万8,327枚から縮小した。
 3月27日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.29トン減の1,052.71トンとなった。ドル高や金利上昇を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月24日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万8,327枚となり、前週の15万9,869枚から拡大した。

NYプラチナはホルムズ海峡の開放期待が下支え

 ニューヨーク・プラチナ7月限は3月25日以来の高値2,008.2ドルを付けたのち、上げ一服となったが、ホルムズ海峡の開放期待を受けて押し目を買われた。トランプ米大統領の演説を受けてイラン戦争の終結期待が後退したが、ホルムズ海峡の開放期待が下支えになった。英国が呼びかけた有志国によるオンライン会合で、ホルムズ海峡の安全確保に向けた対応が協議された。マクロン仏大統領は、ホルムズ海峡の開放のために軍事作戦を展開することは「非現実的だ」との認識を示した。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、2日のロンドンで10.75トン(前週末10.89トン)、ニューヨークで39.09トン(同39.37トン)、1日の南アで5.03トン(同5.03トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月31日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万6,337枚となり、前週の1万6,198枚から拡大した。

ニューヨーク金は米大統領のイラン警告の行方を確認

 ニューヨーク金は、イラン戦争の終結期待が支援要因になったが、米大統領の演説を受けて終結期待が後退し、上げ一服となった。中心限月となる6月限は3月19日以来の高値4,825.9ドルを付けたのち、上げ一服となった。トランプ米大統領はイランのエネルギー施設攻撃の期限を4月6日まで延長し、イランが合意しない場合、石油施設を掌握することを検討している。イランは新防空システムを稼働し、米軍の戦闘機を撃墜しており、合意に応じることはないとみられ、戦争の行方を確認したい。戦闘激化で有事のドル買いが続くと、上値を抑えられるとみられる。

4月6日からの週の注目ポイント

6日 豪州、中国、香港、欧州、南ア休場

米ISM非製造業景況指数(3月)

7日 全世帯家計調査・消費支出(2月)

ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(3月確報)

ユーロ圏購買担当者総合景況指数(3月確報)

8日 国際収支・経常収支(2月)

NZ準備銀行政策金利公表

独製造業受注(2月)

ユーロ圏小売売上高(2月)

ユーロ圏生産者物価指数(2月)

米FOMC議事録公表(3月17-18日)

9日 独貿易収支(2月)

独鉱工業生産指数(2月)

米国内総生産(10-12月期確報)

米個人所得・支出(2月)

米新規失業保険申請件数

米卸売在庫(2月確報)

10日 企業物価指数(3月)

中国消費者物価指数(3月)

中国生産者物価指数(3月)

独消費者物価指数(3月確報)

米消費者物価指数(3月)

米ミシガン大消費者信頼感指数(4月速報)

※重要度を3段階で表示

金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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