金は地政学的リスクや米FRBの独立性に対する懸念が支援
更新:2025/12/29
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド
金はウクライナの和平協議も確認
12月22日の週のニューヨーク金市場は、米国がベネズエラ沖で石油タンカーを拿捕し、地政学的リスクが意識されるなか、堅調となった。その後はクリスマス休暇を控えて調整局面を迎えたが、米国がナイジェリアでイスラム過激派組織を空爆すると、押し目を買われ、引き続き上値を試した。中心限月となる2月限は一代高値4,584.0ドルを付けた。またトランプ米大統領は次期連邦準備理事会(FRB)議長について、「私に反対する者は決して議長になれない」と述べており、米FRBの独立性に対する懸念も支援要因になった。
米ホワイトハウスは24日、米軍に対し、少なくとも今後2カ月間はベネズエラの石油の封鎖に専念するよう命じた。マドゥロ政権が米国に対して大幅な譲歩をしない限り、ベネズエラは来年1月下旬までに経済的に破綻するとみられている。またトランプ米大統領は25日、ナイジェリア北西部でイスラム過激派組織に対して空爆を行ったと発表した。攻撃は同国政府の要請を受けて実施した。同国政府高官は、米軍による追加攻撃が予想されるとした。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領が和平案20項目を発表し、28日に米大統領と会談した。米大統領は、領土問題について、厄介な問題を解決する必要があると述べた。またロシアとは作業部会を設置し、来年1月に枠組みを決めるという。今後の協議の行方を確認したい。
第3四半期の米国内総生産(GDP)速報値は前期比4.3%増加した。伸びは第2四半期の3.8%から加速し、過去2年間で最も速いペースでの成長となった。個人消費にけん引され、市場予想の3.3%を上回った。一方、12月の米消費者信頼感指数は89.1と前月から3.8ポイント低下し、市場予想の91.0を下回った。雇用と所得に対する不安の高まりを示した。CMEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の次回利下げは3月の確率が46.9%(前週46.2%)となった。
トランプ米大統領は次期連邦準備理事会(FRB)議長候補としてウォーシュ元FRB理事、ハセット国家経済会議(NEC)委員長、ウォラーFRB理事の3人と面接した。米大統領は「金融市場が好調な時は利下げしてほしい。私に反対する者は決して議長になれない」と述べた。ただウォラー理事は、米大統領がFRBの独立性に異議を唱えた場合、絶対にFRBの独立性を擁護すると述べている。米大統領は年明けに次期FRB議長を発表する見通しである。
12月26日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比18.59トン増の1,071.13トンとなった。地政学的リスクや米連邦準備理事会(FRB)の独立性に対する懸念を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月16日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは23万3,978枚となり、前週の22万3,886枚から拡大した。
ニューヨーク金は一代高値の更新が続く
ニューヨーク金は米国がベネズエラ沖で石油タンカーを拿捕し、地政学的リスクが意識されるなか、堅調となった。クリスマス休暇を控えて調整局面を迎えたが、米国がナイジェリアでイスラム過激派組織を空爆すると、押し目を買われ、引き続き上値を試した。中心限月となる2月限は一代高値4,584.0ドルを付けた。ウクライナのゼレンスキー大統領は和平案20項目を発表し、28日にトランプ米大統領と会談した。ロシアは変更を要求するとみられており、協議の行方を引き続き確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、24日のロンドンで11.00トン(前週末10.93トン)、26日のニューヨークで43.10トン(同42.40トン)、23日の南アで6.47トン(同6.47トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月16日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万3,293枚となり、前週の1万9,890枚から拡大した。
ニューヨーク金は地政学的リスクなどで堅調
ニューヨーク金は米国のベネズエラ封鎖など、地政学的リスクに対する懸念などを受けて買い優勢となった。中心限月となる2月限は10月21日以来の高値4,409.5ドルを付けた。米大統領はベネズエラの石油タンカーについて封鎖を発表した。ロシアの追加制裁の可能性も示唆しており、地政学的リスクが高まった。また次期米連邦準備理事会(FRB)議長について大幅な利下げを支持する人物としており、買いが続くと、一代高値4,433.0ドルを試す可能性がある。
12月29日からの週の注目ポイント
| 29日 | 米中古住宅販売仮契約指数(11月) |
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|---|---|---|
| 30日 | 米S&Pケース・シラー住宅価格指数(10月) |
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シカゴ購買部協会景気指数(12月) |
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| 31日 | 中国製造業購買担当者景況指数(12月) |
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中国非製造業購買担当者景況指数(12月) |
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日銀金融政策決定会合議事要旨(10月29-30日分) |
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米新規失業保険申請件数 |
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米FOMC議事録(12月9-10日分) |
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| 1日 | 休場(元旦) |
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| 2日 | ニュージーランド休場 |
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ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(12月確報) |
※重要度を3段階で表示
金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月
<参照>SBI証券>マーケットデータより
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