金は地政学的リスクや利下げ期待が支援
更新:2025/12/22
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド
金はウクライナ和平案も確認
12月15日の週のニューヨーク金市場は、地政学的リスクに対する懸念や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待などを受けて買い優勢となった。中心限月となる2月限は10月21日以来の高値4,409.5ドルを付けた。米大統領はベネズエラの石油タンカーについて封鎖を発表した。ロシアの追加制裁の可能性も示唆しており、地政学的リスクが高まった。また次期米連邦準備理事会(FRB)議長について大幅な利下げを支持する人物としており、買いが続くと、一代高値4,433.0ドルを試す可能性がある。
米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は10月に10万5,000人減少した。11月は6万4,000人増で事前予想の5万人増を上回った。政府閉鎖の一環で15万人以上の連邦職員が離職したことを反映した。11月の失業率は労働市場の弱含みで4.6%と、4年超ぶりの高水準となった。11月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇で事前予想の3.1%上昇を下回った。ただこの伸び鈍化は技術的な要因によるものとみられている。CMEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の次回利下げは3月の確率が47.1%(前週41.4%)に上昇した。またトランプ米大統領は、次期FRB議長について、大幅な利下げを支持する人物と表明した。年明けに次期FRB議長を発表する見通しである。
トランプ米大統領は16日、ベネズエラに出入港する全ての制裁対象の石油タンカーについて封鎖を命じると発表した。米大統領は「われわれの資産の窃盗に加え、テロリズム、麻薬密輸、人身売買など多くの理由により、ベネズエラ政権は外国テロ組織に指定された」と投稿した。米沿岸警備隊は20日、ベネズエラ沖の国際水域で2隻目の石油タンカーを拿捕した。また米国はロシアがウクライナとの和平合意を拒否する場合に備え、ロシアのエネルギー部門を標的にした新たな制裁を準備している。ウクライナの和平計画をめぐり、米国のウィットコフ特使とロシアのドミトリエフ大統領特別代表が週末にフロリダ州で協議しており、クリスマスまでにウクライナ和平案がまとまるかどうかを確認したい。
12月19日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比0.58トン減の1,052.54トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ一時停止見通しを受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月9日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは22万3,886枚となり、前週の21万7,560枚から拡大した。
12月12日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.87トン増の1,053.12トンとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、11月18日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは21万0,339枚となり、前週の20万7,069枚から拡大した。
NYプラチナはドル安や金堅調が支援
ニューヨーク・プラチナ4月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、一代高値2,060.8ドルを付けた。米国の失業率上昇による米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待などが支援要因になった。また広州先物取引所(GFEX)でプラチナとパラジウムの先物とオプション取引が11月に開始され、投資需要の高まりが指摘された。GFEXの特徴として、地金の他にスポンジの受け渡しもできるという。不動産開発大手、万科企業のデフォルト(債務不履行)リスクが懸念されており、プラチナの地金やコインの需要が続くと、引き続き上値を試すことになりそうだ。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、18日のロンドンで10.82トン(前週末10.47トン)、19日のニューヨークで42.40トン(同41.41トン)、18日の南アで6.47トン(同6.47トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月9日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万9,890枚となり、前週の1万5,980枚から拡大した。
ニューヨーク金は地政学的リスクなどで堅調
ニューヨーク金は米国のベネズエラ封鎖など、地政学的リスクに対する懸念などを受けて買い優勢となった。中心限月となる2月限は10月21日以来の高値4,409.5ドルを付けた。米大統領はベネズエラの石油タンカーについて封鎖を発表した。ロシアの追加制裁の可能性も示唆しており、地政学的リスクが高まった。また次期米連邦準備理事会(FRB)議長について大幅な利下げを支持する人物としており、買いが続くと、一代高値4,433.0ドルを試す可能性がある。
12月22日からの週の注目ポイント
| 22日 | 英国内総生産(7-9月期確報値) |
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| 23日 | 米国内総生産(7-9月期速報値) |
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米新築住宅販売(11月) |
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米消費者信頼感指数(12月) |
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| 24日 | ドイツ休場 |
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日銀金融政策決定会合議事要旨(10月29-30日分) |
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米耐久財受注(11月速報値) |
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米新規失業保険申請件数 |
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| 25日 | 豪州、香港、欧州、米国、カナダ、南ア休場 |
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貿易収支(11月確報) |
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| 26日 | 豪州、香港、欧州、カナダ、南ア休場 |
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失業率(11月) |
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鉱工業生産指数(11月速報) |
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小売業販売額(11月速報) |
※重要度を3段階で表示
金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月
<参照>SBI証券>マーケットデータより
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