2025-12-13 04:03:37

金は米利下げ期待が支援

更新:2025/12/1

提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はウクライナ和平の行方も焦点

 11月24日の週のニューヨーク金市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて買い優勢となった。中心限月となる2月限は11月13日以来の高値4,263.1ドルを付けた。ウォラー米FRB理事は米国の労働市場はなお弱いため、9~10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの追加利下げを決定することが正当化されるとの考えを改めて示した。ミラン米FRB理事は、雇用市場の悪化はFRBの短期金利の目標設定に原因があるとの認識を示した。CMEのフェドウォッチで、米FOMCの利下げ確率は87.4%(前週71.0%)に上昇した。今後発表される経済指標を確認したい。
 9月の米小売売上高は前月比0.2%増加し、市場予想の0.4%増を下回った。物価上昇を背景に過去数カ月続いていた個人消費の勢いが失速している兆候を示唆した。11月の米消費者信頼感指数は88.7と前月の95.5から低下し、4月以来の低水準となった。消費者の間で雇用や家計の財政状況に対する懸念が強まる中、市場予想の93.4も下回った。一方、データ会社アドビ・アナリティクスによると、米国で感謝祭翌日の金曜日(ブラックフライデー)のオンライン小売売上高は前年比9.1%増の118億ドルと、過去最高を更新した。アドビによると、人工知能(AI)経由の米小売サイトへのトラフィックが約8倍に増加した。今週は11月の米ISM製造業景況指数やADP全米雇用報告の発表がある。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ジュネーブで行われた米国との協議の結果が11月30日にまとまることを期待していると述べた。ルビオ米国務長官、ウィットコフ米特使、トランプ米大統領の娘婿クシュナー氏がフロリダ州でウクライナ側と会談し、双方が協議は生産的だったとした。一方、ロシアのプーチン大統領は、米国とウクライナが協議した和平案の概要は紛争終結に向けた基盤となる可能性があるとしつつも、そうでなければロシアは戦闘を続けると述べた。またウクライナでの戦争でロシアが戦闘を止めるのは、ロシアが領有を主張する地域からウクライナ軍が撤退した場合のみだと述べた。ウィットコフ氏は週内にロシア側と会談する見通しである。
 11月28日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.86トン増の1,045.43トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月14日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは20万3,916枚となり、前週の23万1,956枚から縮小した。
 11月7日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.86トン増の1,042.06トンとなった。4,000ドル割れで下げ一服となるなか、安値拾いの買いが入った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告は米政府機関閉鎖を受けて発表が延期されている。9月23日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは26万6,749枚(前週26万6,410枚)となっている。

NYプラチナはドル安や金堅調が支援

 ニューヨーク・プラチナ1月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となると、踏み上げの動きも出て一段高となった。10月16日以来の高値1,695.9ドルを付けた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けてドル安に振れた。ただ上海プラチナの出来高が減少し、中国勢は高値での買いを見送っている。11月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2と節目となる50を8カ月連続で下回った。前月は49.0、市場予想は49.2。中国経済の行方も確認したい。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、27日のロンドンで11.37トン(前週末11.43トン)、28日のニューヨークで38.74トン(同37.61トン)、27日の南アで6.47トン(同6.47トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月14日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万8,953枚となり、前週の1万8,341枚から拡大した。

ニューヨーク金は米利下げ期待が支援

 ニューヨーク金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて買い優勢となった。中心限月となる2月限は11月13日以来の高値4,263.1ドルを付けた。ウォラーFRB理事やミランFRB理事が利下げを支持した。CMEのフェドウォッチで、9~10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ確率は87.4%(前週71.0%)に上昇した。今後発表される経済指標を確認したい。11月13日の高値4,285.6ドルが目先の抵抗線である。

12月1日からの週の注目ポイント

1日

中国RatingDog製造業購買担当者景況指数(11月)

ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(11月確報)

米建設支出(10月)

米ISM製造業景況指数(11月)

2日

ユーロ圏消費者物価指数(11月速報)

ユーロ圏雇用統計(10月)

3日

中国RatingDogサービス業購買担当者景況指数(11月)

ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(11月確報)

ユーロ圏生産者物価指数(10月)

ADP全米雇用報告(11月)

米輸出入物価指数(9月)

米鉱工業生産・設備稼働率(9月)

米ISM非製造業景況指数(11月)

4日

ユーロ圏小売売上高(10月)

米貿易収支(10月)

米新規失業保険申請件数

5日

全世帯家計調査・消費支出(10月)

独製造業受注(10月)

ユーロ圏域内総生産(7-9月期確報)

米耐久財受注(10月確報)

米製造業新規受注(10月)

米ミシガン大消費者信頼感指数(12月速報値)

米消費者信用残高(10月)

※重要度を3段階で表示

※米政府機関閉鎖の影響で米経済指標の発表が延期になる可能性があります。

金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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