2026-05-11 03:15:37

金は米FRBの年内利下げ見通しが支援

更新:2025/9/22

提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は加豪英のパレスチナ国家承認の動きも焦点

 9月15日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)利下げが決定されたことを受けて史上最高値を更新したが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今後の利下げに慎重姿勢を示したことを受けて上げ一服となった。ただCMEのフェドウォッチで、10・12月の利下げが織り込まれており、押し目は買われた。中心限月となる12月限は一代高値3,744.0ドルを付けた。JPX金先限は上場来高値1万7,746円を付けた。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.00〜4.25%とした。FOMC声明で、雇用の伸びは鈍化し、失業率はわずかに上昇したと指摘した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はFOMC後の会見で「関税による持続的なインフレへのリスクを管理・評価する必要がある」と述べ、今後の利下げに慎重姿勢を示した。新たにFRB理事に就任したミラン氏は、0.25%の利下げに反対票を投じて0.50%の利下げを主張した。ボウマン氏とウォラー氏がミラン氏の大幅利下げに同調しなかったのは、FRBの独立性を支持する姿勢を示しているとみられた。ミラン理事は22日の講演で「私の経済的見解を十分に説明し、その数字に至るまでの経済学的根拠と計算を詳細に説明するつもりだ」と述べた。一方、トランプ米政権は、クック理事解任の差し止めを命じた下級審判決を不服として、連邦最高裁判所に上告した。
 8月の米小売売上高は前月比0.6%増加した。3カ月連続で増加し、市場予想の0.2%増を上回った。物価上昇が売上高押し上げの一因とみられたが、消費堅調を維持していることが示された。米新規失業保険申請件数は3万3,000件減の23万1,000件となった。市場予想は24万件。エコノミストらは申請件数の減少を経済の耐性の表れとした。今週は8月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表がある。
 国連安全保障理事会は22日、ロシア戦闘機によるエストニアの領空侵犯について協議する。エストニア外務省は、「欧州と北大西洋条約機構(NATO)の決意を試すより大掛かりな作戦の一環」とした。ロシアはこれまでNATO加盟国であるポーランドやルーマニアを領空侵犯した。トランプ米大統領は、欧州各国にロシア産原油の購入をやめるよう改めて要求した。一方、カナダとオーストラリアは21日、それぞれの声明でパレスチナ国家承認を2国家解決の実現に向けた「国際的な協調の取り組み」とした。スターマー英首相もビデオ声明でこの動きに加わると表明した。イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスの凶悪なテロを賞し、その犠牲者を罰する」ものだと主張した。マクロン仏大統領は、パレスチナ国家承認がイスラム組織ハマスを孤立させるとし、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を非難している。23日からはニューヨークで国連の年次総会があり、内容を確認したい。
 9月19日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比19.76トン増の994.56トンとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の押し目を買われた。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月16日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは26万6,410枚となり、前週の26万1,740枚から拡大した。今回は新規買いが1,903枚、買い戻しが2,767枚入り、4,670枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは米利下げ見通しで押し目買い

 ニューヨーク・プラチナ10月限は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で今後の利下げに対する慎重姿勢を示したことを受け、8月29日以来の安値1,354.0ドルを付けたが、FRBの利下げ見通しに変わりはなく、押し目を買われた。中国の鉱工業生産や小売売上高で成長鈍化が示され、景気刺激策に対する圧力がかかっていることも下支え要因である。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、18日のロンドンで10.61トン(前週末10.73トン)、19日のニューヨークで36.80トン(同37.22トン)、18日の南アで8.14トン(同8.14トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月16日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万5,203枚となり、前週の1万4,356枚から拡大した。

ニューヨーク金は米FOMC後に上げ一服も堅調

 ニューヨーク金は米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)利下げが決定されたことを受けて史上最高値を更新したが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今後の利下げに慎重姿勢を示したことを受けて上げ一服となった。ただCMEのフェドウォッチで、10・12月の利下げが織り込まれており、押し目は買われた。中心限月となる12月限は一代高値3,744.0ドルを付けた。今週は8月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表がある。

9月22日からの週の注目ポイント

22日 加鉱工業製品価格指数(8月)

23日 秋分の日
中国製造業購買担当者景況指数(9月速報値)

中国サービス業購買担当者景況指数(9月速報値)

米経常収支(4-6月期)

米中古住宅販売統計(8月)

24日 南ア休場

独ifo景況感指数(9月)

米新築住宅販売(8月)

25日 日銀金融政策決定会合議事要旨公表(7月30-31日分)

スイス国立銀行政策金利公表

米国内総生産(4-6月期確報値)

米卸売在庫(8月速報値)

米耐久財受注(8月速報値)

米新規失業保険申請件数

26日 米個人所得・支出(8月)

米ミシガン大消費者信頼感指数(9月確報値)

※重要度を3段階で表示

金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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