2026-05-11 05:00:20

金は米政権のFRBに対する圧力が支援要因

更新:2025/7/22

提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米金利据え置き見通しで利食い売りも警戒

 7月14日の週のニューヨーク金市場は、予想以上の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因になったが、トランプ米大統領のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の解任報道を受けて押し目を買われた。中心限月となる8月限は3,314.3ドルで押し目を買われた。米大統領は16日、FRB議長の解任に「オープン」と伝えられた。その後、米大統領はFRB議長を解任する計画はないと述べた。解任の可能性について15日に共和党議員らと意見を交わしたことを認めた。また米大統領は、FRB議長の辞任を望んでいると述べた上で、解任すれば市場が混乱するという声が多いことを認めた。米政権は今週、米FRBの本部を訪問する方向で調整している。25億ドル規模の改修に関する審査が目的という。
 6月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇し、前月の0.1%上昇から加速し、1月以来の大幅な上昇となった。トランプ米政権の関税措置がインフレに影響し始めていることが示唆された。米生産者物価指数(PPI)は前月比横ばい、前年比2.3%上昇だった。輸入関税による商品価格の上昇がサービス部門の価格下落で相殺された。市場予想の前月比0.2%上昇を下回った。一方、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、5月下旬から7月上旬にかけて経済活動が小幅に拡大したとの見方が示された。物価については、各地区で上昇したとの見方が示された。米小売売上高は前月比0.6%増だった。5月の0.9%減から予想以上に回復し、経済が勢いを取り戻しつつあることを示唆した。7月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は61.8と、6月確報値の60.7から上昇し、市場予想の61.5を上回った。1年先の期待インフレ率は4.4%、5年先は3.6%で、ともに前月の5.0%、4.0%から低下した。それぞれ5カ月ぶり、2月以来の低水準となった。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれている。
 トランプ米大統領は、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナにNATO経由で最新鋭兵器を供与すると明らかにすると同時に、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに制裁を科すと表明した。一方、ロシア国家安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は、西側諸国が実質的にロシアに対し全面戦争を仕掛けていると発言、ロシアは全面的に対応すべきであり、必要であれば予防的攻撃も開始すべきだと述べた。
 7月18日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末4.01トン減の943.63トンとなった。戻り場面で投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月15日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは21万3,115枚となり、前週の20万2,968枚から拡大した。今回は新規買いが8,542枚、買い戻しが1,605枚入り、1万0,147枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは株高などで一代高値更新が続く

 ニューヨーク・プラチナ10月限は予想以上の米経済指標や株高、金堅調を受けて買い優勢となり、一代高値を更新した。6月の米小売売上高が予想以上に回復し、経済が勢いを取り戻しつつある。供給不足見通しを受けて中国勢の買いが続いていることも支援要因である。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、17日のロンドンで13.35トン(前週末13.66トン)、18日のニューヨークで37.12トン(同38.25トン)、17日の南アで9.09トン(同9.18トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月15日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万9,302枚となり、前週の2万0,774枚から縮小した。

ニューヨーク金はレンジ内で堅調

 ニューヨーク金は予想以上の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因になったが、米大統領のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の解任報道を受けて押し目を買われた。米政権は今週、米FRBの本部改修の審査を行う見通しであるという。テクニカル面では3,151.0〜3,539.3ドルのレンジを形成している。

7月21日からの週の注目ポイント

21日 海の日
22日 NZ貿易収支(6月)

23日 米中古住宅販売統計(6月)

24日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(7月速報)

ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(7月速報)

欧州中央銀行(ECB)理事会

米新規失業保険申請件数

米新築住宅販売(6月)

25日 英小売売上高(6月)

独ifo景況感指数(7月)

※重要度を3段階で表示

金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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