金は米軍のイラン攻撃に対する報復措置を確認
更新:2025/6/25
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド
金は原油価格やインフレ見通しも焦点
6月16日の週のニューヨーク金市場は、イスラエルとイランの戦闘激化を受けて買い優勢で始まったが、リスク選好の動きが出ると、上げ一服となった。中心限月となる8月限は5月7日以来の高値3,476.3ドルを付けた。イスラエルとイランの軍事衝突が続くなか、イランはカタール、サウジアラビア、オマーンに対し、トランプ米大統領がイスラエルに即時停戦に合意するよう圧力をかけることを要請した。一方、カナダで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)でイスラエル支持を表明、イランを中東の不安定要因とする声明を発表した。米大統領はG7サミットを途中で退席し、ワシントンに戻った。米軍のイラン攻撃が週末に実施されるとの懸念が高まった。ホワイトハウスは米大統領が今後2週間以内にイスラエルとイランの紛争に米国が介入するかどうかを決定すると発表したが、米軍は21日、イランの核施設3カ所を空爆した。イラン外相は「報復の選択肢を検討」としており、イランの対応が当面の焦点である。ホルムズ海峡の封鎖や米国の軍事基地攻撃が懸念されている。ヘグセス米国防長官は、イランの体制転換は目指していないと表明したが、イランが大規模な報復攻撃に出れば体制転換を求めざるを得なくなる可能性もある。原油価格やインフレ見通しも当面の焦点である。
米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25〜4.50%に据え置き、当局者は年内に利下げが実施される公算が依然大きいとの見通しを示した。最新の金利・経済見通しによると、年末までに計0.5%ポイントの利下げが実施されるとの中央値が示された。しかし、年内の利下げは不要との見方を示したのは7人と、前回3月の4人から増加した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)はこの見方に過度に重きを置くべきではないと釘を刺し、トランプ政権の関税措置によって今後、かなりのインフレが見込まれるとした。5月の米小売売上高は前月比0.9%減少した。4カ月ぶりの大幅な減少となった。関税を控えた駆け込み需要の反動による自動車販売の不振が影響し、予想以上に減少したものの、堅調な賃金上昇が消費者支出を支えている。市場予想は0.7%減。
シティバンクは、金の短期及び長期の目標価格を引き下げた。投資需要の減少と世界的な成長見通しの改善により、2025年後半か26年初めまでに3,000ドルを下回る可能性があると予想した。16日付のノートによると、今後3カ月の目標価格を3,500ドルから3,300ドルに、6〜12カ月の目標価格を3,000ドルから2,800ドルに下方修正した。基本シナリオとして、第3四半期は地政学リスク、米国の関税政策変更の可能性、米国の財政懸念を背景に3,100〜3,500ドルの間で値固めするが、その後は下落トレンドに入ると予想した。
6月13日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末9.75トン増の950.24トンとなった。中東情勢の緊張の高まりを受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告は奴隷解放記念日の祝日の影響で23日に発表される。10日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは18万7,481枚。
NYプラチナは原油価格の動向を確認
ニューヨーク・プラチナ7月限は中東情勢の緊張の高まりや原油高を受けて一代高値1,343.4ドルを付けたのち、ホワイトハウスは米大統領が今後2週間以内にイスラエルとイランの紛争に米国が介入するかどうかを決定すると発表したことを受けて上げ一服となった。ただ米軍が21日にイランの核施設3カ所を空爆しており、原油高が続くと、買い戻し主導で上昇する可能性がある。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、19日のロンドンで15.41トン(前週末17.14トン)、20日のニューヨークで37.28トン(同37.00トン)、19日の南アで10.05トン(同10.58トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告は奴隷解放記念日の祝日の影響で23日に発表される。10日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万6,979枚。
ニューヨーク金はイランの対応が焦点
ニューヨーク金はイスラエルとイランの戦闘激化を受けて買い優勢で始まり、5月7日以来の高値3,476.3ドルを付けたが、リスク選好の動きを受けて上げ一服となった。ただ米国は21日、イランの核施設3カ所を空爆した。イラン外相は「報復の選択肢を検討」としており、イランの対応が当面の焦点である。ホルムズ海峡の封鎖や米国の軍事基地攻撃が懸念されている。原油が急騰し、インフレ懸念が高まると、金が安全資産として買われるとみられる。一代高値3,539.3ドルが抵抗線である。
6月23日からの週の注目ポイント
| 23日 | ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(6月速報) |
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ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(6月速報) |
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米中古住宅販売統計(5月) |
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| 24日 | 独ifo景況感指数(6月) |
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米経常収支(1-3月期) |
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米S&Pケース・シラー住宅価格指数(4月) |
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米消費者信頼感指数(6月) |
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| 25日 | 米新築住宅販売(5月) |
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| 26日 | 米国内総生産(1-3月期確報値) |
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米卸売在庫(5月速報値) |
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米耐久財受注(5月速報値) |
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米新規失業保険申請件数 |
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米中古住宅販売仮契約指数(5月) |
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| 27日 | 失業率(5月) |
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小売業販売額(5月速報) |
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中国工業利益(5月) |
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英国内総生産(1-3月期確報値) |
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米個人所得・支出(5月) |
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米ミシガン大消費者信頼感指数(6月確報値) |
※重要度を3段階で表示
金 (現物1oz.あたり) 日足 6ヵ月
<参照>SBI証券>マーケットデータより
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