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FX 重要用語解説特集
FX 重要用語解説特集
重要用語解説 マーケット情報を理解するための重要な用語を解説します。
相関性チャートの解説 為替と連動性の高い各種指標、価格との相関性チャートの見方を解説します。
マーケットレポート(マーケットトピックス、NYマーケットレポート、インターバンクの声)(SBIリクイディティ・マーケット社提供)の中でもよく使われる重要な用語や、FXをするなら押さえておきたい相関性チャートについて解説します。
用語や、相関性チャートを理解することで、マーケット情報の理解度が上がり、より一層収益チャンスを上げることができるでしょう。
重要用語解説 マーケット情報を理解するための重要な用語を解説します。
オプション市場
「オプション市場」とは、ある通貨をあらかじめ定められた日時、または一定の期間において、一定のレートで取引する権利を付与、売買する市場のこと。
リスクリバーサル
「リスクリバーサル」は、コール(買う権利)とプット(売る権利)を同時に反対売買した際の「価値の差」を示しています。プラス圏であれば、コール(買う権利)の価値のほうが高く、マイナス圏であれば、プット(売る権利)の価値のほうが高い状態を示しています。
下の例では、1週間先の価格変動率を示すオプション市場では「マイナス」の値になっており「売り優勢」を示していますが、1ヶ月物では逆に「買い」が優勢で「先高感」を示しています。
参考例
(2013/1/30 マーケットトピックスより)
1週間先の価格変動率を予想するオプション市場で、リスク・リバーサルは「売り優勢」の状態を示している。
(図:米ドル・円1週間リスクリバーサル)
(出所:ブルームバーグ)
1ヶ月物のオプション市場では、逆に「買い」が優勢。
(図:米ドル・円 1ヶ月リスクリバーサル)
(出所:ブルームバーグ)
1週間と1ヶ月のリスクリバーサルのスプレッドは、直近の最大値となっている。オプション市場では、引き続き長期では米ドル・円の上昇を見込んでいるが、短期では修正の下落可能性も織り込む価格展開となっている。
(図:1週間・1ヶ月リスクリバーサルスプレッド推移)
(出所:ブルームバーグ)
オプションバリア
「オプションバリア」とは、各種オプションの種類を問わずオプション取引されたストライク価格(権利行使価格)に到達することによって、当該取引の購入側、売却側それぞれが「利益を創出する権利」の逸失を防ぐ為に、ストライク価格近くの価格帯(バリア)で反対売買を行う価格ゾーンのことを指します。
一般的には、特定の価格を指すことが多いようですが、実践的にはストライク価格の前後5−15ピップス程度のゾーンになります。
参考例
(2013/2/1 マーケットトピックスより)
【91.50円のバリア上抜け 次のターゲットは】
インターバンク(銀行間取引市場)では、米ドル・円91.50円ストライクにオプションのオーダーが集中しており、このレベルに近づいてくると強い抵抗を受ける展開が続いていた。しかし、そのオプションの期限が1月31日のNYカット(東京0時)で失効か行使かが、トレーダー達の注目を集めていたが、オプションバリアの効果が消えると同時にあっさり上抜け。東京早朝のマーケットの薄い時間帯ということもあり、ストップを巻き込んで米ドル・円は急騰。
(図:米ドル・円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
ストップロス
「ストップロス」とは、損失を限定するために、一定の価格帯を抜ける値動きをする際に、マーケットが進んでいる方向へと発注する注文のことです。
よく出てくる「ストップロスを巻き込んで」という表現は、マーケット参加者が注目している価格帯にそのストップロス注文が大量に設定されていることがあり、それらの注文が成立することによって、それまでの値動きが加速することを意味しています。
参考例
(2012/12/27 マーケットトピックスより)
【米ドル・円 2年ぶりの円安ドル高値圏へ】
米ドル・円相場は、早くも85.50円の節目を上抜け、2年ぶりの円安ドル高値圏へ上昇。
欧州市場が休場のせいもあり、レンジで推移するも、米国時間(日本時間23時半〜6時)になると米ドルの上昇を背景に米ドル・円も85.50円の節目を上に抜け、ストップロス(損切り)注文を巻き込んで上昇。
そのまま高値圏でのレンジが形成されて引けた。
(図:米ドル・円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
(2013/1/31 マーケットトピックスより)
ユーロ・米ドルの動きをチェックすると、欧州市場開始と同時に1.3500ドルの節目を上抜け、それと同時にストップロスも巻き込みながら上昇した。
(図:ユーロ・米ドル 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
中央銀行のバランスシート
「中央銀行のバランスシート」は、言葉の通り、中央銀行の貸借対照表のことです。中央銀行が「バランスシートを拡大」すると、市中に流れる通貨の供給量の増加につながります。逆に、「バランスシートの縮小」は通貨の供給量の減少へとつながります。通貨供給量の増減は通貨価値の決定に強い影響を与えます。「通貨供給量増⇒通貨価値の減少≒通貨安」「通貨供給量の減少⇒通貨価値の上昇≒通貨高」となります。
参考例
(2013/1/22 マーケットトピックスより)
【各国中央銀行のバランスシート】
2008年のリーマンショック以降、各国が積極的な金融緩和を続けた結果、それぞれの中央銀行のバランスシートは過去最大規模にまで膨らんでしまった。直近で、金融緩和へのアクセルを最も踏み込んでいるのは日銀。そのため、円の下落率が最も高くなっている。
(図:日銀バランスシート推移)
(出所:ブルームバーグ)
12月にQE3(量的金融緩和政策第3弾)に踏み切ったFRB(米連邦準備理事会)、2011年半ば以降は止まっていたバランスシートが再び拡大を始めた。
足元では過去最大値を更新中。
(図:FRBバランスシート推移)
(出所:ブルームバーグ)
そして、欧州中央銀行(ECB)。ECBは、欧州債務危機の最中であった2011年12月、2012年2月に3年物のオペレーションLTROを実施し、そのバランスシートは急拡大した。しかし、その後目立った動きはなく、今月末からは一部の銀行は返済を開始する見込み。バランスシートの縮小ペースが更に上がっていくことが予想される。
(図:ECBバランスシート推移)
(出所:ブルームバーグ)
通貨ボラティリティ
「ボラティリティ」とは、マーケットの変動率のことです。「通貨ボラティリティの上昇」という表現は、対象通貨ペアの値動きが激しくなり、価格変動幅が大きくなることを意味しています。
参考例
(2013/1/21 マーケットトピックスより)
2012年の為替相場は非常に低いボラティリティが特徴的であったが、2013年に入ってからそのボラティリティが上昇傾向にある。図は、G7通貨のボラティリティ・インデックス。12月17日に直近の最低レベルをつけたあと、急上昇中。日本の総選挙で自民党の勝利が決定したのと同じタイミング。
(図:G7通貨ボラティリティ指数)
(出所:ブルームバーグ)
(図:G7通貨ボラティリティ指数)
(出所:ブルームバーグ)
安全資産と見なされる円、これまではボラティリティが上昇すると、「避難通貨」として円は買われる傾向にあったが、12月以降はその逆相関関係から相関関係に変わりつつある。
(図:米ドル・円/白 G7通貨ボラティリティ指数/オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
米通貨先物市場
「米通貨先物市場」とは、通貨先物取引が行われている、米先物市場であるCMEの国際通貨市場(International Monetary Market)のことです。「円の売りポジションの減少」は、本市場における投機筋の円売りポジションが減少していることを意味しています。
参考例
(2013/1/15 マーケットトピックスより)
毎週発表される、「米通貨先物市場の投機ポジション動向」を見ると、円の売りポジションは既に減少し始めていることが確認できる。
(図:米通貨先物市場円ポジション推移/白 円・米ドル/オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
相関性チャートの解説 為替と連動性の高い各種指標、価格との相関性チャートの見方を解説します。
豪ドルと米株価指数
豪ドルと米株価指数はなぜ連動するのか。
高金利通貨である豪ドルは、「投機資金のリスク許容度が上がると購入される」という傾向があります。マーケットにおけるリスク許容度は株式市場の動向で推し量ることが出来ます。それがゆえに、株価指数の上昇=マーケットのリスク許容度の上昇=豪ドル高という相関性が成立しやすいのです。
参考例
(2013/1/30 マーケットトピックスより)
米株価指数とユーロ・米ドル、豪ドル・米ドルを重ねて比較すると、LDNFIXING(ロンドン市場の日本時間25時の値決め)の時間帯で急騰していることが確認できる。しかし、その急騰後、再び独立した展開に。
(図:ミニS&P先物/白 ユーロ・米ドル/オレンジ 豪ドル・米ドル/黄)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドルと金
豪ドルと金はなぜ連動するのか。
資源国通貨である豪ドルは商品価格との連動性が高いためです。
マーケットにおけるリスク許容度が拡大すると、商品市場へも資金が流入し、金などの商品価格も上昇しやすくなります。そのような状況下においては、株価指数との相関性で説明した通り、豪ドルも買われやすくなるがゆえに、商品価格との相関性も高まります。
参考例
(2013/1/29 マーケットトピックスより)
これまで株価指数と連動してきた豪ドル。先週末から金との相関性を強めながら下落している。
(図:金/白 豪ドル・米ドル/黄)
(出所:ブルームバーグ)
(2013/1/28 マーケットトピックスより)
また、この豪ドルの下落局面で注目したいのが、金価格との高い相関性。図は、金と豪ドル・米ドルの値動きを重ねたチャート。同じリズムで下落。豪ドルがコモディティ通貨のせいもあるが、LTRO実施時に対ユーロで金も買われていたこともあり、同じ根拠で売られている模様。
(図:金/白 豪ドル・米ドル/黄)
(出所:ブルームバーグ)
国債利回りと通貨
各国の国債利回りと通貨はなぜ連動するのか。
金利の高い国の通貨で資産を保有していたほうが、高い運用効率を期待できます。ゆえに、ある国の金利が上昇すると通常であればその国の通貨は買われる(=通貨高)傾向があります。しかし、その国の信用が低下した結果、国債が売られ、金利が上昇する場合には逆に通貨売りにつながるケースもあります。
参考例
(2013/1/18 マーケットトピックスより)
この日はユーロも上昇。ユーロ・米ドルは、独金利動向と動きを共有するように上昇している。
(図:独10年債利回り/白 ユーロ・米ドル/オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
(2013/1/9 マーケットトピックスより)
この日の下落は、米国時間になってからスタート。米ドル・円の下落は、米株価指数の下落と同じタイミングであったが、米金利の下落が先行しているのが確認できる。昨年末から上昇傾向にあった米金利も米ドル・円と同様に調整下落中。引き続き米ドル・円の方向性にも影響を与えている。
(図:米ドル・円/白 ミニS&P先物/オレンジ 米10年債利回り/黄)
(出所:ブルームバーグ)
FOMCと株、金利、為替
「FOMC」とは、日本でいう日銀の金融政策決定会合に相当する委員会のことで、現在の景況判断と公開市場操作(政策金利の上げ下げや為替レートの誘導目標)の方針を発表します。この決定によって、マーケットは大きく動きます。
下の例で言えば「量的緩和の縮小/停止を考慮すべき」という発言から、市場に流通する米ドルの減少が予測され、「米ドル買い」の反応となっています。
参考例
(2013/1/4 マーケットトピックスより)
【FOMC(連邦公開市場委員会)議事録ショック】
1月3日、米国では12月11,12日のFOMC(連邦公開市場委員会)議事録が発表された。
バランスシート拡大を懸念し、「2013年末より前の時点でQE(量的緩和)の縮小/停止を考慮すべき」との意見が出されていたことが判明。マーケットにサプライズを与え、米ドルの買い戻しの動きが見られた。
(図:円・米ドル/白 ユーロ・米ドル/オレンジ 豪ドル・米ドル/黄)
(出所:ブルームバーグ)
FOMC議事録のサプライズは為替市場だけではなく、株式市場、債券市場にも影響を与えた。
年初大幅上昇となった米株式市場は、議事録を受けて急落。米債券も売られ、金利は上昇となっている。
(図:米ドル・円/白 ミニS&P先物/オレンジ 米10年債利回り/黄)
(出所:ブルームバーグ)
ご注意事項
- 取引手数料は無料です。
- 外国為替保証金取引(SBI FX α)の1取引単位は1,000通貨〜1,000万通貨単位となります。
- 個人のお客さまの必要保証金は取引金額に下記のレバレッジコース毎の保証金率を乗じた金額になります。
「ローレバレッジ1倍コース:100%」
「ローレバレッジ3倍コース:33%」
「ローレバレッジ5倍コース:20%」
「スタンダードコース:10%」
「ハイレバレッジ25コース:4%(※)」
(必要保証金の額の約1倍〜25倍の取引が可能です。)
※高レバレッジ取引の可能な通貨ペアは原則として当社が指定する主要通貨ペアに限定されます。
- 法人のお客さまの必要保証金は金融先物取引業協会、及びNEX Data Servicesが算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率(保証金率)を取引金額に乗じて得た金額になります。
為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。※保証金率は毎週見直し、適用される保証金率は取引サイト等であらかじめお知らせいたします。
- 外国為替保証金取引(積立FX)は、1通貨単位から取引が可能です。
必要保証金は取引金額に保証金率33.334%〜100%を乗じた金額になります。(必要保証金の額の約1倍〜約3倍までの取引が可能です。) - 本取引は、取引額(約定代金)に対して少額の必要保証金をもとに取引を行うため、必要保証金に比べ多額の利益を得ることもありますが、その一方で短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。
- 本取引は、通貨等の価格又は金融指標の数値の変動により損失が生ずるおそれがあり、かつその損失の額が預託した保証金の額を上回ることがあります。
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- スワップポイントは金利情勢の変化等により変動しますので、将来にわたり保証されるものではありません。
- 取引レートは2Way方式で買値と売値は同じでなく差があります。