日本よりも金利の高い海外の債券に投資をしてみたい。でも円高になったら為替で損が出てしまう・・・。日本の投資家の悩みの種は円高です。そのような投資家の悩みに応えてくれるのが、為替ヘッジをして円高の影響を極力回避してくれる投資信託です。
長引く円高の中で、こうした為替ヘッジ付き投信がブームを呼んでいます。

下のグラフは、SBI証券が取扱う新興国債券型およびハイイールド債券型のヘッジ付き投信の月々の業界全体での買い越し額を見たものです。2012年10月は新興国債券のヘッジ付き投信が約550億円、ハイイールド債券のヘッジ付き投信が約170億円の買い越しとなっています。
なかでも新興国債券型の「エマージング・ソブリン・オープン（毎月決算型）為替ヘッジあり」は約260億円の買い越しと新興国債券型のヘッジ付き投信の中では圧倒的な人気を博しています。

短期金利の低い国から高い国へ投資する場合、為替ヘッジをすると金利差分のコストがかかります。せっかく外国の高金利債券を買っても、為替ヘッジをすればその金利（の一部）を失うことがあるのです。なぜそうなるのかについては、こちらをご覧ください。

為替ヘッジに必要なコストは通常、短期金利差分に相当するので、 その短期金利差分よりも大きな金利収入が期待できる場合には、為替ヘッジは有効な手段といえます。こうした理由から、為替ヘッジ付き投信の中でも海外のハイイールド債券やドル建ての新興国債券に投資するタイプの投資信託が人気となっています。

リーマン・ショック以降、米国をはじめ主要先進国の政策金利が大幅に低下し、豪州など一部を除いて日本との短期金利差がごく僅かという異例の状況が続いています。
つまり現在は、主要な通貨に対して低コストで為替ヘッジができる環境にあります。

（注）ＬＩＢＯＲ1ヶ月物金利

出所：SBIファンドバンク作成

下のグラフは、当社取扱いの新興国債券型投信およびハイイールド債券型投信の運用成績の平均値を、「為替ヘッジあり｣と「為替ヘッジなし」の各タイプ別に分けて累積指数にしたものです。
リーマンショック時に主要国の株価指数が安値をつけた2008年10月を100として指数化しています。
ハイイールド債券型・新興国債券型とも、円高局面では「ヘッジなし」と比較して「ヘッジあり」の運用成績やその安定度が高いことがわかります。

（注）SBI証券取扱いファンドを各グループに分けて月次の運用成績の平均値を計算し、2008年10月を100として累積指数を作成した。

（出所）SBIファンドバンク

SBI証券取扱いの新興国債券型およびハイイールド債券型投信の中で、為替ヘッジ「あり」と「なし」の両方が揃っているファンドのリストです。円高リスクが気になる方は、為替ヘッジ付きの方ををご検討されてみてはいかがでしょうか？

（注）収益率は、課税前分配金再投資前提のリターン。人気ランキングは、10月26日から11月1日までの当社販売ランキング。
当該実績は過去のものであり、将来の運用成果等を保証するものではありません。

（出所）SBIファンドバンク