資産形成はじっくり米国株で!米国の成長を支える“強さ”とは?
2019/9/9
資産運用を検討するとき、どんな資産に投資をするかということを、多くの方が考えるのではないでしょうか。
馴染み深い日本株に投資をする方が多くいらっしゃる一方で、個人投資家の皆さまの間でも米国株への関心が年々高まっているようです。そんな米国株投資の魅力とはどんなものなのか、米国の強さそのものに注目してその魅力と共に注目のファンドをご紹介しています!
成長を続ける米国経済!その強みとは?
米国と日本のGDPの推移を比較すると、バブル崩壊以降概ね横ばいの傾向が続いている日本に対し、米国のGDPは基本的に右肩上がりの成長を続けていることが分かります。
今後も成長が予想される米国経済ですが、その強さの源泉はどこにあるのでしょうか。さまざまな点が考えられますが、ここでは「人口」「イノベーション」「グローバルスタンダード」の3つのポイントから見ていきます。
日米のGDP推移比較
- ※IMF Data Mapper(April 2019) を基にSBI証券作成。2019年以降は予測値
①人口
米国経済の成長を支える重要な要素のひとつとして挙げられるのがその人口動態です。
人口は産業を支える労働力や国内市場の規模を決める重要な要素であり、その動向は経済成長とも密接な関わりがあると考えられます。足元で人口減少に転じつつある日本に対し、米国は今後も人口増加が続く見込みです。
こうした人口動態から見て、米国の持続的な経済成長に期待することができるのではないでしょうか。
日米の人口推移
- ※IMF Data Mapper(April 2019) を基にSBI証券作成。2019年以降は予測値
②イノベーション
数々のイノベーションがダイナミックに起きている点も、米国の成長を考えるうえで重要なポイントと言えます。
日米の2019年4月末時点の、上場企業時価総額上位10社を比較すると、米国ではインターネットを通じグローバルにビジネスを展開する企業が数多くランクインしていることが分かります。例えばフェイスブックの創業は2004年であり、イノベーションを取り込みながら創業間もない企業が株式市場を牽引する存在となっていく米国のダイナミズムは注目に値するのではないでしょうか。
順位 |
米国 |
日本 |
---|---|---|
1 |
マイクロソフト |
トヨタ自動車 |
2 |
アマゾン・ドット・コム |
ソフトバンクグループ |
3 |
アップル |
NTT |
4 |
アルファベット |
キーエンス |
5 |
フェイスブック |
NTTドコモ |
6 |
バークシャー・ハサウェイ |
三菱UFJフィナンシャル・グループ |
7 |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー |
ファーストリテイリング |
8 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン |
ソニー |
9 |
エクソンモービル |
武田薬品工業 |
10 |
ビザ |
KDDI |
- ※出所:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント作成資料より抜粋
研究開発の面では、米国では日本の3倍近い費用が投じられており、研究者1人当たりで見ても米国はより潤沢な予算をもって研究に臨んでいることが分かります。
また、世界の主要企業における研究開発費を見ると、上位50社中22社を米国企業が占めるのに対して、日本企業は7社となっています。
このように、単純な資金面から見ても、米国はよりイノベーションが起こりやすい土壌を備えていると言えるのではないでしょうか。
米国 |
日本 |
|
---|---|---|
研究開発費総額(2015年) |
5,029億ドル |
1,700億ドル |
研究者1人当たり研究費(2015年) |
36.4万ドル |
25.7万ドル |
研究開発費上位50社(2016年) |
22社 |
7社 |
- ※出所:経済産業省「我が国の産業技術に関する研究開発活動の動向−主要指標と調査データ− 第17.3版」
③グローバルスタンダード
米国はビジネスの世界においても大きな影響力を有します。
例えば、グローバルなビジネスシーンでは英語が使用されることが多いですが、これも一種のグローバルスタンダードと言えるでしょう。母国語がそのまま世界でも通用する、という点は世界中でビジネスを展開するうえで有利な条件となります。
そのほか、自国通貨であるドルが基軸通貨としての地位を占めていることをはじめとして、様々なビジネス上のルール・慣行に米国の影響を見てとることが可能です。
グローバルスタンダードの形成に大きな影響力を発揮するのが米国であり、逆説的になりますがそのグローバルスタンダードが米国の影響力の源泉のひとつとも考えられます。これは一朝一夕には他国が真似することのできない、米国の強みと言えるのではないでしょうか。
以上のような強みをもつ米国は、今後も継続的な経済成長に期待できるのではないでしょうか。
そんな米国の株式に投資するファンドをピックアップしました。
各ファンドの運用会社や運用者に、ファンドの魅力やポイントを解説していただいておりますので、合わせてチェックしてみてください。
注目の米国株ファンドをチェック!
ご注意事項
- 「毎月分配型」「隔月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月または隔月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。