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国内株式“個別銘柄”を多角的に分析「STOCK REPORTS」
リフィニティブ銘柄レポートは、個別銘柄に特化した分析レポートです。リフィニティブにより独自に算出された銘柄スコアが、評価基準となる指標や裏付けデータと共に提供されています。レポートは毎日更新されていますが、いくつかのデータとスコアの更新は週単位で行われています。
平均スコア
平均スコアは、代表的な5つの投資判断指標(業績、財務、相対バリュエーション、リスク、および株価モメンタム)の定量分析を組み合わせて算出されています。最初に、5つの指標のスコアの単純平均が算出されます。次に、正規分布を使った銘柄のランキングを基に、1〜10の範囲でスコアが付けられます(10が最良)。8〜10のスコアはポジティブ、4〜7はニュートラル、1〜3はネガティブに分類されます。これらのファクターは、別の手法を用いると評価が変わる場合があり、各ファクターの重要度も業種区分、時価総額、運用スタイルなどにより異なります。株の評価をする際には、このスコアだけでなく別の指標も考慮するようにしてください。
企業が平均スコアを獲得するには、5つの指標のうち少なくとも3つの指標に対する十分なデータが揃っている必要があります。カバレッジ内の約85%の銘柄が、スコア獲得の条件を満たしています。
スコア構成指標
銘柄スコアを構成する5つの指標が表示されます。銘柄スコアと同様に、各指標は10段階で評価されます。企業が評価基準を満たしていない場合は、‘NR' (NoRating、評価なし) と表示されます。レポートには、各指標の詳細を示すセクションが含まれています。
指標トレンド
各指標のセクションには、4週移動平均を使った過去3年間のスコアトレンドが表示されています。オレンジの点線は、3年間の平均スコアを示しています。チャートには、直近につけた最高および最低スコアが灰色のボックスで表示されており、現在のスコアが過去のスコアと比べてどの水準にあるかを見ることができます。
トレンドチャートの右側には、現在のスコア平均値とおよび同業他社との比較が含まれており、各銘柄の6ヵ月前、3ヵ月前、1ヵ月前、1週間前、および現在のスコアが表示されています。対象業種の中から時価総額が最も近い4社が同業他社として選択されています。
同業他社分析
- 業種比較には、リフィニティブ事業分類(The Refinitiv BusinessClassification、TRBC)が使用されています。TRBCは、同じような市場向けに製品やサービスを提供している企業をグループ化し、企業の主要事業を特定できるようデザインされています。このシステムは、10種の経済セクター、28種の事業セクター、54種の業種グループ、および136種の業種で構成されています。
- 同業他社分析セクションには、対象銘柄とその同業他社10社との比較が表示されています。同業他社は、対象業種の中から時価総額が近い企業が選択されています。対象業種内に分類されている企業が10社未満の場合は、同業他社のリストは10社未満になります。
ハイライト
リフィニティブ独自の自動テキスト生成システムにより作成されており、注目に値するデータの要旨が表示されています。記載項目は銘柄により異なり、また、状況の変化により内容も週ごとに変化します。
業績
業績スコアは、業績サプライズ、業績予想修正、およびレーティング変更の3つのファクターを評価基準として算出されています。各ファクターを均等加重した後、市場の各銘柄を順に並べて十等分し、1〜10の点数を付けていきます(10が最高評価)。3つのうち最低でも2つの業績ファクターがないとスコアは付きません。
- 業績サプライズ-直近4期(四半期または年度)におけるポジティブ・ネガティブサプライズの件数。
- 業績予想修正-過去4週間以内に発表された上方・下方修正の件数、およびそれらの修正の変化率。
- レーティング変更-直近120日間に発表されたブローカーのレーティング引き上げ・引き下げの件数。
目標株価
目標株価には、銘柄をカバーしているアナリストが発表する今後12 ヵ月以内の予想株価の中から、予想の最高値、最低値、および平均値が表示されています。
EPS
四半期および年間のEPS(1株当たり利益)が、予想の平均値、最高値、最低値と共に表示されています。四半期データは、過去4四半期(実績)および今後2四半期(予想)分が、年間データは、過去2年(実績)および今後2年(予想)の範囲で表示されています。
平均予想トレンド
平均予想トレンドには、今後2四半期、2年間のコンセンサス予想が、過去30日および90日間でどのように変化したかが示されています。変化率は、現在のコンセンサス予想と90日前のコンセンサス予想の差を%で示しています。
アナリスト レーティング
I/B/E/S 平均値は、Refinitiv I/B/E/S (Institutional Brokers Estimate System)が提供する、対象銘柄をカバーしている全アナリストのレーティングの平均値です。レーティングは、標準化された5 段階の評価 (強気買い、買い、保有、売り、強気売り)で示されます。
業績サプライズ
- サプライズサマリーには、直近12四半期(四半期毎)または直近4年(年毎)におけるポジティブ、ネガティブ、想定内サプライズの件数が、比率と共に表示されています。サプライズは、実績がコンセンサス予想を2%上回っていればポジティブ、2%を下回っていた場合はネガティブサプライズとして認識されます。
- サプライズ内訳のセクションには、直近6期(四半期または年)の四半期EPSの実績値が含まれています。また、アナリストのコンセンサス予想も含まれており、実績値がサプライズ、ネガティブ、または想定内サプライズのどれに相当するかを確認できます。
財務
財務スコアは、収益性、負債、収益の質、および配当の4つの財務ファクターを評価基準として算出されています。無配当の企業にペナルティが科せられることはありません。各ファクターを均等加重した後、市場の各銘柄を順に並べて十等分し、1〜10の点数を付けていきます(10が最高評価)。4つのうち最低でも3つの財務ファクターがないとスコアは付きません。
収益性は4つのデータ要素で構成されています。
- 売上高成長率: (純売上高 - 前期の純売上高) ÷ 前期の純売上高
- 粗利益率: 総利益 ÷ 純売上高
- ROE (自己資本利益率): 純利益 ÷ 自己資本
- 純利益率: 純利益 ÷ 純売上高
負債は4つのデータ要素で構成されています。
- 流動比率: 流動資産 ÷ 流動負債
- 負債比率: 総負債 ÷ 自己資本
- 営業CF 対支払利息率: (支払利息 + 優先配当金) ÷ 営業キャッシュフロー
- インタレスト カバレッジ: 利払前税引前利益 ÷ (支払利息 + 優先配当金)
収益の質は4つのデータ要素で構成されています。
- 営業CF 利回り: (営業キャッシュフロー - 純利益) ÷ 純利益
- 会計発生高: (純利益 - 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー) ÷ 平均純営業資産
- 棚卸資産回転日数: 365 ÷ (売上原価 ÷ 棚卸資産)
- 売上債権回転日数: 365 ÷ (純収益・売上高 ÷ 売上債権)
配当は4つのデータ要素で構成されています。現行配当利回りのデータがないと算出されません。
- 配当成長率: (1 株当たり配当金 - 前期の1 株当たり配当金) ÷ 前期の1 株当たり配当金
- 配当性向: 1 株当たり配当金 ÷ 1 株当たり利益
- 配当カバレッジ: 営業キャッシュフロー ÷ 配当金
- 配当利回り: 1 株当たり年間配当金 ÷現在の株価
指標トレンド
財務指標トレンドは、各国の決算期に合わせて過去3年間の四半期スコアまたは過去6年間の年間スコアを表示しています。チャート上に値が表示されているので、期間内の最高スコア、最低スコアを特定し易くなっています。
相対バリュエーション
相対バリュエーションスコアは、PSR(50%加重比率)、実績PER(25%加重比率)、および予想PER(25%加重比率)の3つの指標を評価基準として算出されています。各指標を加重配分に合わせて合成した後、各銘柄を順に並べて十等分し、1〜10の点数を付けていきます(10が最高評価)。これらの一般的なバリュエーション指標は、市場全体、指数、および銘柄の5年平均と比較して評価されます。3つのうち最低でも1つの相対バリュエーション指標がないとスコアは付きません。
- PSR(株価売上高倍率): 終値 ÷ (4四半期または1年の売上高 ÷ 発行済み株式数)
- 実績(Trailing)PER: 終値 ÷ 直近4四半期または直近1年のEPS
- 予想(Forward)PER: 終値 ÷ 今後4四半期または今後1年のEPS予想値
バリュエーション平均
マイナスの値は平均値の算出から除外されます。平均値の算出においては上限値が設けられており、実績PERと予想PERの場合は100、予想PEGは5、PSRは20となっています。実際の値が上限値を超えている場合は、上限値を使って平均が算出されます。
バリュエーション マルチプル(倍率)
バリュエーションマルチプルでは、銘柄の実績PER、予想PER、予想PEG、PSR、およびそれらのS&P500指数平均値が提供されています。また、銘柄の現在値とその5年平均との比較および業種平均も表示されています。銘柄の倍率が比較対象より低い場合は、株価は割安と判断できます。
リスク
リスクスコアは、1〜10の範囲で示され、点数が高いほどリスクが低い銘柄であることを表します。長期(5年)および短期(90日)の株価パフォーマンス指標(ボラティリティ、リターンの度合い、ベータ、相関)を基準に算出されています。各ファクターを均等加重した後、市場の各銘柄を順に並べて十等分し、1〜10の点数を付けていきます(10が最高評価)。4つのうち最低でも2つのリスクファクターがないとスコアは付きません。
- リターンの度合い-過去90日の最大・最小日次リターン、および過去60日の最大・最小月次リターン。
- ボラティリティ-直近90日、直近60ヵ月の株価の標準偏差、および対象期間における日中値幅の平均値と最大値。
- ベータ値-銘柄のリターンが市場全体の動きに対してどの程度反応して変動するかを示す指標で、ここでは個別銘柄対関連指数のベータ値が表示されます。
- 相関-直近90日、直近60ヵ月において、個別銘柄と関連指数のリターンがどの程度連動して動いたかを示しています。
リスク分析
銘柄と関連する指数の株価分析が、2つの期間を対象に提供されています。日次分析の対象は直近90日、月次統計は直近60ヵ月を対象としています。
株価モメンタム
株価モメンタムスコアは、相対力(70%加重)と季節性(30%加重)の2つのテクニカルパフォーマンスファクターを評価基準として算出されています。各ファクターを加重配分に合わせて合成した後、各銘柄を順に並べて十等分し、1〜10の点数を付けていきます(10が最高評価)。相対力ファクターのデータがないとスコアは付きません。
- 相対力-企業の直近1ヵ月、3ヵ月、および6ヵ月の相対力を、1〜100の範囲で表します。
- 季節性-対象銘柄と業種を対象に、当月と翌2ヵ月の過去10年間の平均月次リターン(株価パフォーマンス)銘柄の平均値と業種の平均値が表示されます。業種内ランクが低いほどリターンが高いことを示します。
株価パフォーマンス
銘柄の株価パフォーマンスの算出には日次終値が使用されています。比較対象として、関連する指数のパフォーマンスも提供されています。
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