債券用語集
債券初心者の方にも、わかりやすく用語を解説しています。
あ行
あうと・おぶ・ざ・まねー
オプション取引の用語のひとつで、「Out of the money (アウト・オブ・ザ・マネー)」を略したものです。オプションの「本質的価値」を表す言葉にはATM (アット・ザ・マネー)、ITM (イン・ザ・マネー)、OTM (アウト・オブ・ザ・マネー)の3つが存在し、原資産価格と権利行使価格 (ストライクプライス)の関係によって各々区別されています。 OTMとはコールオプションの場合は原資産価格<権利行使価格の状態を表し、プットオプションの場合は原資産価格>権利行使価格の状態を表します。
あかじこくさい
建設国債を発行してもなお歳入が不足すると見込まれる場合に、公共事業費等以外の歳出に充てる財源を調達することを目的として、特別の法律に基づき発行される国債です。特例国債ともいいます。
あっと・ざ・まねー
オプション取引の用語のひとつで、「At the money (アット・ザ・マネー)」を略したものです。オプションの「本質的価値」を表す言葉としては、ATM (アット・ザ・マネー)、ITM (イン・ザ・マネー)、OTM (アウト・オブ・ザ・マネー)の3つが存在し、原資産価格と権利行使価格 (ストライクプライス)の関係によってそれぞれ区別されています。 ATMとは、原資産の価格と権利行使価格が等しい状態を指し、この状態ではオプションの本質的価値はありません。
あんだーぱー
債券価格 (単価)が額面 (円建て債券の場合、通常100円)より低い状態の事をアンダーパーといいます。債券は通常額面金額で償還される為、アンダーパーで購入した場合、償還時には償還差益が発生することになります。 ただし、外貨建て債券の場合、円換算した償還差益の計算には、取得時および償還時の為替が関係するので、必ずしも償還差益が発生するとは限りません。
いーるどかーぶ
イールドカーブ (yield curve)とは、直訳すると「利回り曲線」という意味で、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフで、縦軸に利回り、横軸に償還までの期間(残存期間)として表示します。 一般的に、残存期間が長いほど利回りは高くなり、金融引き締め時 (金利上昇局面)には順イールドという右上がりの曲線となり、金融緩和時 (金利低下局面)には残存期間の長い債券の利回りの低下が大きくなりやすいので、逆イールドという右下がりの曲線を形成します。 また、表示されるグラフの傾きが大きくなる (償還までの期間の短い債券と長い債券の利回りの差が大きい)状態のことをスティーブ化、逆に小さくなることをフラット化といいます。
いーるどかーぶ・こんとろーる
2016年9月に日銀が、2%の物価上昇目標に向けて、金融市場調節方針として、長短金利操作のイールドカーブ・コントロールを導入しました。当時日銀は10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう長期国債を買い入れることで、短期から長期までの金利全体を操作しました。
いーるどだっちほうしき
日本国債の入札ではコンベンショナル方式とイールドダッチ方式が併用されています。イールドダッチ方式は自分応札した価格ではなく、発行金額に達する最低落札価格で購入できる方式。
いん・ざ・まねー
オプション取引の用語のひとつで、「In the money (イン・ザ・マネー)」を略したものです。オプションの「本質的価値」を表す言葉にはATM (アット・ザ・マネー)、ITM (イン・ザ・マネー)、OTM (アウト・オブ・ザ・マネー)の3つがあるが、原資産価格と権利行使価格 (ストライクプライス)の関係によってそれぞれ区別されています。 ITMとはコールオプションの場合は原資産価格>権利行使価格の状態を表し、プットオプションの場合は原資産価格<権利行使価格の状態を表します。
えいきゅうさい
永久債は、元本の償還期限が無い債券です。劣後特約付が付された永久劣後債として発行されることが一般的です。 発行体が存続する (もしくは買入消却や期限前償還しない)限り、利金の支払いが行われます。
えんかけっさいがたがいさい
ブラジルレアル・インドネシアルピア・インドルピーなどの通貨規制によって取引が制限されている通貨建ての債券で、購入、途中売却、利金・償還金をあらかじめ定められた時点の各通貨の為替レートで円換算して決済されるの債券をいいます。
おーばーぱー
債券価格 (単価)が額面 (円建て債券の場合、通常100円)より高い状態の事をオーバーパーといいます。債券は通常額面金額で償還されるため、オーバーパーで購入した債券の償還時には償還差損が発生することになります。 ただし、外貨建て債券の場合、円換算した償還差益の計算には、取得時および償還時の為替が関係するので、必ずしも償還差損が発生するとは限りません。
か行
がくめんきんがく
債券の額面金額とは一般的に最低取引単位のことを言い、債券が償還(満期)を迎えた際などの償還時には投資家が受け取れる金額です。 実際に新規発行されたり、取引される債券価格は円建て債券の場合、額面金額100円当たりで表示されることが慣行とされています。 例えば、100円当たり100円であればパー、100円当たり99円であればアンダーパー、100円当たり101円であればオーバーパーのように表現されます。
かぶきさい
日本国内の発行体 (政府、企業、国際機関など)が日本国内で公募・発行する外貨建て債券のことをいい、元本の払込み、利払い、償還などは全て外貨建てで行われます。2018年に野村総合研究所が初めて発行(豪ドル建無担保社債)した事で話題になりました。
きはつさい
新規に発行される債券である「新発債」に対して、既に発行され市場に出回っている債券を「既発債」と呼びます。 新発債は、発行時に決められた価格で販売(募集・売出し)されるのに対して、既発債は流通市場のバランスで価格が決められるため利回りは日々変動します。 さらに新発債と異なる点として、既発債の買付時には経過利子がかかります。利付債を売買するとき、受渡日がその債券の利払日と異なる場合には、前回利払日からの経過日数に応じて、買い手から売り手に利息相当分 (経過利子)を支払うことになっています。なお、支払った経過利子は債券の取得価額に参入されます。
ぎゃくいーるど
満期までの期間が長い債券の利回りの方が、短い債券の利回りよりも低くなることをいいます。市場参加者が将来の金利低下を見込んでいる場合に起こる現象で、一般的に景気減速・後退の兆候として捉えられます。
きゃぴたるげいん
キャピタルゲイン (Capital Gain)は、保有している資産を売却 (債券では償還を含む)することによって得られる差益のことをいいます。 債券やその他有価証券の売却価格が、購入時の価格よりも高い場合に発生します。 逆に、売却価格が購入時の価格よりも低い場合に発生する差損をキャピタルロスといいます。 一方、資産を保有していることで得られる株式の配当や債券の利金などの利益はインカムゲイン (Income Gain)といいます。
きんゆうさい
金融債とは、特定の金融機関が特別な法律(発行根拠法)に基づいて発行することできる債券のことで、半年ごとに利息が支払われる利付金融債と、発行時に額面金額から利息相当分を差し引いた金額で発行される割引金融債の2種類があります。
くらいめーととらんじしょんりつきこくさい
クライメート・トランジション利付国債とは、GX経済移行債のうち調達する資金の使途やレポーティング方法等を示したフレームワークを策定したうえで、国際標準への準拠について評価機関からの認証(セカンド・パーティ・オピニオン)を取得した個別銘柄です。
けいかりし (けいかりそく)
既発の利付債を売買するとき、受渡日がその債券の利払日と異なる場合には、前回利払日からの経過日数に応じて、買い手から売り手に利息相当分を支払うことになっています。この利息相当分を経過利子 (経過利息)といいます。なお、支払った経過利子は債券の取得価額に参入されます。 既発債の買付時には、前回利払日の翌日から受渡日までの日数(経過日数)について、日割りで計算された利息相当分を支払う必要があります。 そのため、単価×額面以外に、経過利子分を加えた金額が必要になります。 買付時に経過利子分を支払うことによって、該当銘柄の次回利払日は、利金を満額受け取ることができます。 (ただし、売買時の受渡日が、該当銘柄の利払日と同日の場合には、経過利子はかかりません)
こーらぶるさい
期限前償還 (コール)条項が付されている債券で、満期償還日より前に償還される可能性があります。発行体に期限前償還 (コール)する権利を渡す代わりに、同一の発行体・年限・通貨の債券と比較して、相対的に高い利率で発行されます。
こくさい
国債とは、国 (政府)が発行する債券です。 国債には様々な種類があり、固定利付債には満期が2〜40年の国債および3年と5年の個人向け国債、変動利付債には満期が15年の国債および10年の個人向け国債などがあります。
こじんむけこくさい
個人向け国債とは、個人投資家のみが購入できる国債で、1万円から購入できることや、0.05%の最低金利保証、1年経過後であれば中途換金ができることなどが特徴です。 個人向け国債は変動金利の10年債と固定金利の5年債および3年債の3種類が毎月発行されています。
こまーしゃるぺーぱー
企業が短期間の資金調達のために発行する無担保の約束手形のことをいいます。商品性としては、割引債形式で発行される残存期間が1年未満の社債と同等の性質を持っています。
さ行
さいけんかかく
債券の価格は、円貨建債券の場合には額面金額100円に対しいくらで表し、単価とも呼ばれます。債券の価格は、債券利回りと反対方向に動きます。利回りが上昇すると、債券価格は下落して、逆に利回りが低下すると債券価格は上昇します。
さいけんかくづけ
債券格付とは、格付機関が国・企業などが発行する債券の信用力や元利金の支払い能力の確実性などを分析し、信用度の相対的な位置づけ記号で表したものです。あくまで、民間の格付け会社の意見であることには注意が必要です。
さいしゅうりまわり
債券を購入し、償還期限 (満期)まで保有した場合の利回りのことをいいます。 債券の購入から償還までに受け取る利払いと償還時の差損益の合計を年換算して投資元本に対して年率何%の利回りになるかが計算されたものです。 債券の利回りには、再投資を考慮した複利と考慮しない単利があります。 利付債券の最終利回りの計算式(単利)は次の計算で求められます。 最終利回り (%)=[年利率+(償還価格-買付価格)÷残存年数]÷買付価格×100
さいていかいつけきんがく
債券の最低申込単位のことで、債券によって異なり、また、額面金額と同じとは限りません。 例えば、額面金額は1,000米ドルで、最低買付金額は200,000米ドルと設定される場合などがあります。
ざいとうきかんさい
財投機関債は、財投機関 (財政投融資を活用している機関)が民間の金融市場において個別に発行する債券のうち、政府が元本や利子の支払いを保証していない公募債券です。2001年度の財政投融資改革において導入され、現在、財投機関の資金調達手段の一つとして機能しています。発行体の信用力に依存した普通社債 (Straight Bond)と担保となる資産の信用力に依存した資産担保証券 (Asset Backed Securities)の二種類に大別されます。
ざんぞんきかん
残存期間とは、既発債が償還されるまでの期間のことで、年単位で表示されるため、残存年数ともいいます。 新たに発行される新発債の場合は、償還期間といいます。 残存期間、償還期間ともに債券の利回りの計算をする際に用いられます。
じーえっくすけいざいいこうさい
グリーン・トランスフォーメーション (GX)投資を促進するために発行される国債。2024年2月に初めて個別銘柄「クライメート・トランジション利付国債」が発行されました。脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律に基づき、令和5年度から令和14年度まで発行されます。
しくみさい
仕組債とは、一般的な債券にオプションやスワップなどのデリバティブ (金融派生商品)を組み込んだ債券です。一般的な債券とは異なり、元本や利金の支払について、参照対象とする株価、為替、その他各種指数などの金融指標の変化による条件が付されることによって、条件の付いていない債券よりも高い利回りが期待できます。ただし商品性によっては受け取るクーポンが減少するおそれや、大きな損失が生じるおそれがあります。
しゃさい
事業会社が、設備投資などの事業資金を調達するために発行する債券で、事業債ともいわれます。個別の発行体の信用リスクが加味されるため、国債や地方債と比べて、相対的に利回りが高いとされています。
しゃさいかんげんていどうじゅんいとくやく
無担保社債の所有者の元利金や償還金を受け取る権利を守るため当該社債以外の社債に対して担保を自由に設定しないこと、また、担保を設定する場合には当該社債にも同等の担保を設定することを約束することです。
しょうかんさえき
債券価格が額面金額 (円建て債券の場合、通常100円)より低い状態の事をアンダーパーといいます。この様なアンダーパーの債券を取得し満期まで保有した場合に得られる取得価格と額面金額の差額 (利益)のことを償還差益といいます。
しょうかんさそん
債券価格が額面金額 (円建て債券の場合、通常100円)より高い状態の事をオーバーパーといいます。この様なオーバーパーの債券を取得し満期まで保有した場合に被る取得価格と額面金額の差額 (損失)のことを償還差損といいます。
しょーぐんさい
海外の発行体(政府、企業、国際機関など)が日本国内で募集・発行する外貨建て債券のこと。正式には「東京外貨建て債」と呼ばれており、元本の払込み、利払い、償還などは全て外貨建てで行われます。
しんぱつさい
新発債とは、新たに発行市場 (プライマリーマーケット)で発行される債券のことです。利率や発行価格などの条件があらかじめ示され、一定の期間に販売されるのが一般的で、その間に申し込みをすることで購入することができます。これに対し、既に市場に流通している債券は既発債と呼ばれ、債券価格は日々変動します。
すとりっぷすさい
利付債の元本部分とクーポン部分を切り離し、それぞれをゼロクーポンの割引債として取引される債券のことです。元本部分は利付債の償還日を満期とする割引債、各クーポン部分は支払期日を満期とする割引債として販売されます。STRIPSは「Separate Trading of Registered Interest and Principal of Securities」の略称です。
た行
たんきこくさい
国庫短期国債で割引短期国債と政府短期国債を統一の名称の下で発行されています。償還期間は1年、6か月、3か月、2カ月程度で公募入札方式はコンベンショナル方式(価格競争入札)となっています。
たんぽていきょうげんていとくやく
債券所有者を保護するための、債券の財務上の特約のひとつです。発行体の他の同順位の国内債務のために、発行体が所有する資産に担保権の設定又はこれに類する行為を行う場合には、本特約の付された債券のためにも同順位の担保権を設定しなければならないという特約です。
ちほうさい
地方債とは、地方公共団体が財政上必要とする資金を外部から調達することによって負担する債務で、その履行が一会計年度を超えて行われるものをいいます。地方債は原則として、公営企業 (交通、ガス、水道など)の経費や建設事業費の財源を調達する場合等、地方財政法第5条各号に掲げる場合においてのみ発行できることとなっています。
でぃあるかれんしーさい
デュアル・カレンシー債(DC債と表記されることもある。)とは、発行通貨と利払い・償還が異なる通貨に設定される債券のうち、発行通貨と利払いが同じ通貨で、償還通貨が異なる債券をいいます。 デュアル (Dual)は二重、カレンシー (Currency)は通貨という意味で、日本語では「二重通貨建債券」となります。 外貨建てで支払われる部分については為替変動の影響を受けるため、当初より円高が進めば為替差損が発生することがあります。ただし、デュアル・カレンシー債 (円建て)には、償還時に為替レートが購入時より円高水準となっても、あらかじめ定められた条件を満たせば額面金額100%の円貨で償還するという条件付のものがあります (円貨償還条項付)。 「購入代金の払い込みと利払いが円貨建て、償還が外貨建て」の債券をデュアル・カレンシー債、「払い込みと償還が円貨建て、利払いが外貨建て」の債券をリバース・デュアル・カレンシー債といいます。
てんしんさい
香港など中国本土以外で発行されるオフショア人民元建て債券のこと。 「点心」は「空心(すきばら)に小食を点ずる」という禅語が由来で日本でも中華料理のメニューとして馴染みのある言葉です。 点心の広東語読みである「ディムサム」を用いて「ディムサム債」とも呼ばれています。
てんとうとりひき
公社債の流通市場は、証券取引所で取引される取引所取引よりも、証券会社などの店頭で取引される店頭取引が主流です。店頭取引の売買価格は、売買当事者の自由な取り決めにより決定されるのが原則ですが、公社債の店頭売買を公正かつ円滑なものとするため、各証券会社が社内ルールに基づいた公正な価格で取引を行うことが、日本証券業協会の自主規制規則で定められています。
でんりょくさい
電力会社が電気事業法に基づき発行する社債の一種で、一般担保が付いていることが特徴です。一般担保付社債とは特定の担保を設定することなく、発行会社の全財産について他の債権者に優先して弁済を受ける権利を持つ債券のことであり、無担保債(担保が付かない債券)が多い一般事業債とは区別されています。 一般担保制度は電力会社の資金調達とインフラ投資を支えてきた制度のひとつですが、電力自由化に伴い、新電力との対等な競争条件を確保することおよび、社債調達の主流が無担保社債に移行しつつあることなどから、改正電気事業法の施行により2020年3月末をもって終了することとなりました (発電・送配電事業については5年間の経過措置を設け、この間は一般担保付社債を発行できます)。
な行
にちぎんねっと
日銀ネットは、正式名称を「日本銀行金融ネットワークシステム」といい、日本銀行とその取引先金融機関との間の資金や国債の決済をオンライン処理により効率的かつ安全に行うことを目的として構築された、日本銀行が運営しているネットワークのこと。
にゅうさつ(こくさい)
財務相が国債を発行する際、証券会社や銀行や保険会社などの民間の機関投資家を対象に実施する。入札方式はコンベンショナル方式 (価格競争入札)とイールドダッチ方式 (目標額に達する利回りを発行値とする)があります。
は行
ぱー
債券価格 (単価)が額面金額 (円建て債券の場合、通常100円)と同じである状態の事をパーといいます。また、債券価格が額面より高い状態をオーバーパー、低い状態の事をアンダーパーといいます。
ぱんださい
中国人民共和国 (中国)国外の発行体 (政府、企業、国際機関など)が中国国内の市場で募集・発行するオンショア人民元建て債券の通称。中国政府が人民元の国際化の一環として、また債券市場の対外開放を進める狙いから発行を後押ししてきました。日本市場で発行される「サムライ債」と同様の仕組み。
ふくり
複利とは、運用で得た利益を元本にプラスして、その合計金額に対して利息が計算される方法です。 当初の元本に対してのみ利息が計算される単利に比べて、複利は利息が利息を生むため、運用期間が長いほど最終的な利益の金額が大きくなります。これを「複利効果」といいます。
ふだわれ
国債などの入札において、応募額が予定した発行予定額に満たないことを「札割れ」といいます。また、中央銀行が金融調節のために実施する公開市場操作 (国債や社債の買い入れ等)において、参加資格を有する金融機関からの申込金額が予定額に満たないことをいいます。 なお、日本国債の入札では、2002年9月20日に行われた10年債入札で初めて「札割れ(未達)」が発生しました。
ぶっかれんどうこくさい
物価連動国債は、元金額が物価の動向に連動して増減します。物価連動国債の発行後に物価が上昇すれば、その上昇率に応じて元金額が増加します。日本では満期10年でイールドダッチ方式による入札発行。
ぶるどっくさい
英国外の発行体(政府、企業、国際機関など)が英国市場で募集・発行する英ポンド建て債券の通称。日本市場で発行される「サムライ債」と同様の仕組み。 「ブルドック」は英国原産の犬の品種で、その名は18世紀ごろ雄牛(Bull)と戦わせることを目的としたことに由来します。
べいこくこくさい
米国国債とは、「米国財務省証券」とも呼ばれ、米国政府(米国財務省)が発行する債券のことです。流動性が高く換金が容易で、相対的に信用力も高いことから、世界最大の売買高と発行残高を誇ります。 また、米国国債には利金の支払いがある「利付債」と支払のない「ストリップス債」があります。
べーしすぽいんと
金利の表示単位で100分の1% (0.01%)のことを「bp」と表記することがありますが、これは英語表記の「basis point(ベーシスポイント)」を略したものになります。市場慣行として、金利の「変化」を指し示す時に用いられる事が多く、金融機関の間で債券を取引する際によく使われます。
ま行
もくろみしょ
目論見書とは、日本国内での有価証券の募集・売出しに際し、発行者が投資家に事前交付することが義務付けられている書面をいいます。目論見書には発行者や商品の概要、各リスクに関する情報が記載されており、その内容はEDINET (Electronic Disclosure for Investors’ NETwork)でも確認することが可能です。 個人向け国債や地方債は届出不要な発行者が発行する有価証券であるため、目論見書はありません。
や行
やんきーさい
米国外の発行体 (政府、企業、国際機関など)が米国市場で募集・発行する米ドル建て債券の通称。日本市場で発行される「サムライ債」と同様の仕組み。 「ヤンキー」とは主にアメリカ合衆国の北部出身者(在住者)を指す言葉 (アメリカ人全般を指す際にも使われます)。 ニューヨークのプロ野球チーム「ニューヨーク・ヤンキース」の名前にも使われています。
ゆうこうふろんてぃあ
複数の資産を同じリターンでリスクの最小のもの、同じリスクならリターンの最大のものの組み合わせで、縦軸にリターン、横軸にリスクを取ったグラフ上でつなげた曲線を有効フロンティアと呼びます。
ゆーろえんさい/ゆーろがいさい
日本国外(ユーロ市場)において発行される円建ての債券です。ユーロ市場とは、ユーロマネー(自国以外の金融機関に預けられている自国通貨や、非居住者によって保有されている自国通貨のことをいいます)を対象とした各種取引が行われている世界中の市場のことをいいます。ユーロ市場で発行される債券は、その発行通貨をユーロの後に付けて呼称するのが一般的となっています。
ら行
りすく
国語辞典で「リスク」を調べると、「危険」「危険度」「予想通りにいかない可能性」などと記されていますが、金融用語における「リスク」とは将来の「不確実性」を示す場合が多いです。例えば、円安になったら儲かる金融商品の「為替リスク」とは、円安になるか円高になるか分からない(相場変動が読めない)状況では一概に「危険」とは言えず、「不確実性」と解釈されます。
りすくおふ
投資先をリスクの高い商品からリスクの低い商品 (安全資産)に移す (リスクを回避する)動きのこと、またはその様な動きが起こっている状況のことをリスクオフといいます。 例えば、景気減速懸念が強まったり、地政学リスクが高まったりするとリスクオフになり易く、株式から比較的安全とされる債券 (国債)や金などに投資家の資金が向かいます。 対義語はリスクオンです。
りすくおん
投資家がリスクを取ってリターンを追求する動き、またはその様な動きが起こっている相場状況 (地合い)のことを表す金融用語。 「リスク選好」の度合いがオンになった状況、またはハイリスク・ハイリターンを狙いたくなる様な状況ともいえます。 経済指標の上振れや金融危機の回避などにより、景気の先行きに対し楽観論が台頭した場合にはリスクオンになりやすい傾向があります。 対義語はリスクオフです。
りすくかいひ
投資先をリスクの高い商品からリスクの低い商品ないしは安全資産に移すことをリスク回避といいます。 例えば、地政学リスクが高まると投資家の間ではリスク回避の動きが強まり、資金が株式から比較的安全とされる債券 (国債)や金、現金などに向かう傾向があります。
りつきさい
利付債とは、定期的に利息が支払われる債券のことをいいます。利付債には、満期までの利息が発行時に決まっている「固定利付債」と満期までに利息が市場変動により変動する「変動利付債」の2種類があります。
りぱっけーじさい
リパッケージ債とは特別目的会社(SPC)が新発債もしくは既発債を担保にした上で、その有価証券等から得られるキャッシュフローをスワップ取引を用いて組み替え、新たに組成 (発行)した債券のことをいいます。 ユーロ市場で頻繁に見られる手法で、例えばドル建て債券の元利金を為替スワップにより円建て債券にする例などがあります。 この様に、リパッケージ債は投資家のニーズにあわせてキャッシュフローを組み替えたオーダーメイド型債券になりますので、普通社債等と比較して流動性は低くなります。
りゅうどうせいぷれみあむかせつ
債券の期間が長くなるほど、市場環境の変化に影響を受けやすく、長期金利にはこのプレミアム分金利が高くなると考えられ、金利の期間構造が右上がり (順イールド)になるという仮設のことをいいます。
りょうてき・しつてききんゆかんわ
中央銀行が金融政策の操作対象を従来の金利 (無担保コールレート・翌日物)から資金供給量 (マネタリーベース)に変更してこの供給量を増加する量的緩和と国債やETFなどの買い入れ対象資産の多様化を図る質的緩和のことです。
れつごさい
無担保普通社債等の上位債務と比較して、元本および利息の支払い順位の低い社債をいいます。 劣後債はその名称に「劣後特約付」と付されることが一般的で、破産や会社更生手続きの開始など劣後特約で定められた「劣後事由」が発生すると、上位債務への支払いが劣後債よりも優先されるため、元本を毀損する可能性が高くなります。このリスクによって、利回りは相対的に高くなります。
わ行
わりびきさい
割引債とは、利払いが行われず (クーポンがない)、額面金額から割り引かれた金額で発行される債券のことをいいます。 割り引かれた額面金額との差額が利回りの計算に用いられます。 割引債はクーポン(利率)がない債券であることから、ゼロクーポン債とも呼ばれています。
わりびきたんきこくさい
割引債の一種。発行体主体が国かそれ以外との違い。現在発行されている割引国債は、国庫短期証券 (Treasury Discount Bills。略して「T-Bill」)と呼ばれ、本邦の場合は、2か月、3か月、6か月、1年の4種類があります。米国の場合は、4週、8週、13週、17週、26週、52週の6種類でそれぞれ定期発行されています。
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債券投資のリスクについて
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- 外貨建債券は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
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詳しくは、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、 金融商品取引法等に係る表示 又は契約締結前交付書面等をご確認ください。