指数は一進一退、外部環境の不透明感で決算銘柄への短期売買が中心か

2026/2/2

提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2026/2/2-2/6)

 今週(2026/2/2-2/6)の日経平均株価の予想レンジは52,500円-54,000円。指数は一進一退が続く展開が予想される。2/6に米雇用統計、2/8に衆議院選挙の投開票を控えており、手控え感などからトレンドが出づらい相場環境となりそうだ。

 ISM製造業景況指数や雇用関連指標など米経済指標に反応する長期金利や為替市場の動向に加え、トランプ米大統領の発言などにも神経質にならざるをえないタイミングである。  

 国内は決算発表ラッシュとなり、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、ソニーG(6758)、トヨタ自動車(7203)など注目企業の発表が多く、市場の反応が注目される。決算プレーの活発化で急騰する銘柄や急落する銘柄が多くなることが予想され、投資家のセンチメントは強気にも弱気にも傾きづらい。

 米国では先週、マイクロソフトが決算で急落し、指数に悪影響を及ぼした。今週もアルファベットやアマゾンなど注目度の高い企業が決算発表を予定しており、良い反応も含め指数への影響が大きくなる場面を想定しておきたい。

 一方、金銀など貴金属市況や暗号資産が大きく下落している。関連業種や銘柄へ売りが波及する可能性が高く、これ以上の値崩れは株式市場全体にも悪影響を及ぼすことが予想され注意が必要となる。

 ちなみに、昨年の2月第1週目の日経平均株価は軟調となった。週明け2/3に1,052円安と4ケタの下落。トランプ米大統領がメキシコやカナダなどに関税を課す大統領令に署名したことが嫌気され、自動車株が大きく売られた。その後、両国への関税発動は延期することで合意に至ったことで買い戻しが入り、2/4〜2/6までは3日続伸。ただ、戻り局面では節目の39,000円より上では伸び悩んだ。2/7は決算を受けた東京エレクトロンの大幅安や円高進行を嫌気して終日軟調。週間では約785円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。

 日経平均株価(図表1)は1/14の史上最高値(54,341円)からの調整局面が続く。一方、高値からの調整幅は小さく、25日移動平均線(52,449円 1/30)上で高値もみ合いの範ちゅうといえる。

1/30は寄り付きから下げ幅を拡大する場面があったが、前日の安値付近が意識されて下げ幅を縮小。4日ぶりの陰線となったものの、10日移動平均線(53,316円 同)上を回復した。5日移動平均線(53,255円 同)や10日移動平均線などの短期線上を保っていることで、週初は上値目線継続の判断となる。

 上値メドは、心理的節目の54,000円、1/14高値(54,487円)、心理的節目の55,000円や56,000円などが想定される。下値メドは、転換線、心理的節目の53,000円、25日移動平均線(52,449円 同)、1/21安値(52,194円)1/9高値(51,986円)、50日移動平均線(51,133円 同)、75日移動平均線(50,701円 同)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2025/3/3-2026/1/30)

出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、1月新車販売台数、日銀金融政策決定会合の主な意見(1/22〜23開催分)(2/2)、10年国債入札(2/3)、30年国債入札(2/5)、12月家計調査、12月景気動向指数(2/6)などがある。

 企業決算の発表では、みずほ、村田製、JR東日本、JR東海、TDK、京セラ、大和証G、大ガス、中部電、千葉銀、大塚商、小野薬、ヤマトHD、大和工業、日本ハム、ひろぎん、住友ベ、マクニカHD、カルビー、日化薬、寿スピリッツ、紀陽銀行、トーエネック、愛三工業、ハマキョウ、プリマハム、横河ブHD、ジョイフル本田、東エレデバ、フタバ、中発条、東計電算、愛媛銀、日東富士、あすかHD、ソフトクリエHD、ティラド、カナデン、パーカー、ヨンキュウ、シーユーシー、大豊工業、アルインコ、戸上電、東洋テック、JIG−SAW、ダイショー(2/2)、三井物、任天堂、三菱電、デンソー、豊田織機、豊通商、住友電、イビデン、アイシン、JR西日本、横河電、川崎船、JAL、双日、TIS、MonotaRO、フジHD、日清食HD、住友化、群馬銀、エプソン、MARUWA、ALSOK、ヒロセ電、ジェイテクト、日精工、豊田合、トヨタ紡織、ニチレイ、百五銀、レンゴー、日ガス、ダイヘン、AREHD、ハウス食G、住友倉、中国塗、アイカ工、百十四、NTN、南都銀、フジミインコ、愛知鋼、JVCKW、タカラスタン、新明和、日管財HD、アクシアル、日信号、理想科(2/3)、三菱UFJ、三菱重、丸紅、住友商、ダイキン、パナソニックH、アステラス薬、LINEヤフー、SBI、郵船、旭化成、日本酸素、SBI新生、エムスリー、ローム、ふくおか、オルガノ、スカパーJSA、太陽HD、ヤマハ、東武、BIPROGY、ちゅうぎ、カカクコム、空港ビル、GSユアサ、あおぞら、帝人、UBE、H2Oリテイル、オークマ、稲畑産、エフ・シー・シー、ガリレイ、トーカロ、ニシオHD、山一電、ホーチキ、富士急、GMOFHD、第一実、杏林製薬、バルカー、松風、ミロク情報、コロプラ、三交GHD(2/4)、ソニーG、三菱商、NTT、ルネサス、スズキ、富士フイルム、日本製鉄、味の素、花王、清水建、横浜FG、三菱ケミG、ミネベアミツミ、キッコーマン、JFE、島津製、TBSHD、日テレHD、スクエニHD、三井化学、栗田工、東ソー、オムロン、リコー、ニコン、日東紡、SANKYO、三菱自、参天薬、ホトニクス、ヤマダHD、NOK、ニフコ、長瀬産、全国保証、ミズホリース、ダイセル、芝浦メカ、Gウイン、コニカミノルタ、兼松、伊藤米久、日触媒、伊勢化、日光電、DeNA、相鉄HD、JMDC、ニップン(2/5)、トヨタ、東エレク、伊藤忠、KDDI、三井不、住友不、大成建、SUBARU、AGC、めぶきFG、東センチュリー、東急不HD、ミツコシイセタン、SGHD、八十二長、王子HD、神戸鋼、マクドナルド、ブラザー、アズビル、サイバエージ、コムシスHD、日電硝、山口FG、東京精、エクシオG、IIJ、太陽誘電、フジテック、芙蓉リース、ダイダン、ニッスイ、京阪HD、セブン銀行、阪和興、ジャストシステ、ツムラ、シンフォニア、PALTAC、東亜建、ケーズHD、三井倉HD、メイコー、ダイワボHD、デンカ(2/6)が予定している。

 海外の経済指標の発表やイベントは、中国1月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)、米1月ISM製造業景況指数(2/2)、12月雇用動態調査(JOLTS)求人件数(2/3)、米1月ADP雇用統計、米1月ISM非製造業景況指数(2/4)、ECB定例理事会(ラガルドECB総裁会見)(2/5)、冬季オリンピック(イタリア・ミラノ〜2/22)、米1月雇用統計、米2月ミシガン大学消費者態度指数、米12月消費者信用残高(2/6)などがある。

海外の企業決算の発表では、ウォルト・ディズニー、アプティブ、アイデックス・ラボラトリーズ、タイソン・フーズ(2/2)、マラソン・ペトロリアム、ペイパル・ホールディングス、メルク、ファイザー、イートン、ペンテア、アーチャー・ダニエルズ、ブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズ、アメテック、イリノイ・ツール・ワークス(2/3)、アーム・ホールディングス、アルファベット、クアルコム、アフラック、ボストン・サイエンティフィック、CMEグループ、コグニザント・テクノロジーズ、エキファックス、ジョンソン・コントロールズ、イーライリリー、スタンレー・ブラック・アンド・デッカー、Tロウ・プライス・グループ、ウーバー・テクノロジーズ、ヤム・ブランズ、アッヴィ、フォックス、エイブリー・デニソン、ブンゲ、フィリップス66(2/4)、アマゾン・ドットコム、タペストリー、ロックウェル・オートメーション、エクセル・エナジー、ブリストル・マイヤーズ、インターコンチネンタル・エクスチェンジ、スナップオン、シグナ、ラルフ・ローレン、カーディナル・ヘルス、ハーシー、IQVIAホールディングス、コノコ・フィリップス、キャリア・グローバル、ハンティントン・インガルス、エスティ・ローダー、カミンズ、CMSエナジー、コティ(2/5)、CBOEグローバル・マケッツ、バイオジェン、フィリップモリス・インターナショナル、センティーン(2/6)などが予定している。

今週の注目銘柄!(2/2-2/6)

  • 銘柄コード
    銘柄
    目標株価
    (円)
    ロスカット株価
    (円)
    注目ポイント
  • 3299
    ムゲンエステート
    2,800
    1,750
    中古マンションの買い取り・再販などを手掛ける。1/28の14時、通期見通しの上方修正を発表。不動産買取再販事業において想定を上回る複数の大型物件の販売が進ちょくしたとのことで、期末配当見通しも引き上げている。発表を受けた株価も5%を超える上昇と好反応を示し、大陽線を形成して200日移動平均線を上回った。昨年11月に下方修正を発表して急落したが、今回の上昇で下げ分を完全に取り戻した。週足では26週移動平均線や52週移動平均線を上に抜けた。昨年12/11安値(1,805円)で当面のボトムを打った可能性が高く、昨年3月につけた上場来高値(2,338円)更新を通じて、買いの勢いが強まると予想する。ターゲットは2,800円、ロスカットは1,750円
  • 4064
    日本カーバイド工業
    3,500
    2,500
    各種の機能樹脂やセラミック基板等展開。ステッカー、再帰反射シートも手掛けている。昨年11/10発表の上期決算が好感され、株価は水準を一段と切り上げた。2/6に第3四半期決算を発表する予定だが、上期の進捗が良く上方修正の期待は高い。PBRも1倍を大きく下回ることから、バリュエーション面でも魅力的である。上期決算発表以降は25日移動平均線をサポートに上昇基調を続けている。1月後半は高値圏でもみ合っているが、1/27は25日移動平均線に接触すると下ヒゲを形成。RSI(14日)は50%ラインより上を維持しているため、上昇トレンドが継続しやすい状況と考える。決算期待を織り込む形で一段の上昇を予想する。ターゲットは3,500円、ロスカットは2,500円
  • 5631
    日本製鋼所
    12,300
    7,450
    火力・原子力向け鋳鍛鋼やプラスチック成形機などを手掛ける。重工3社が注目されがちだが、同社も防衛分野で頭角を現してきている。一部メディア調査で衆院選は自民党が過半数の情勢と報じられており、防衛分野での成長シナリオは続く公算が大きい。現政権が原子力推進に前向きなことも追い風となる。株価は昨年10月に1万円の大台に乗せ、その後は調整局面に入ったことで一時7,000円台前半をつける場面もあった。ただ、年明けは急ピッチで買い戻され、1/20には再び1万円台にタッチ。その後は8,000円台まで下げているが、スローストキャスティクス(9.3.3)は売られ過ぎの水準にあり、押し目買いのチャンスととらえたい。決算発表は2/9の予定。ターゲットは12,300円、ロスカットは7,450円
  • 6101
    ツガミ
    3,900
    2,800
    小型自動旋盤の大手。1/30の場中に発表した2026年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益(IFRS)は256億円(前年同期比62.8%増)だった。地域別では主力の中国が大きく伸びた。日中関係悪化による懸念が払しょくされる内容と考えられ、今後の業績推移にも期待が高まる。株価は昨年夏場から上昇が続いており、25日移動平均線付近をサポートとして上値を切り上げている。昨年10/17、12/4に大陽線を形成した際、1週間程度は上値追いが続いた。いずれも25日移動平均線とのかい離率が高いところで+15%程度まで拡大した。今回も決算で大陽線を形成したが、まだ+10%程度の余裕がある。短期的に値幅を取るチャンスと判断する。ターゲットは3,900円、ロスカットは2,800円
  • 6264
    マルマエ
    3,600
    2,330
    半導体、液晶製造装置の真空部品加工などを手掛ける。昨年12月に発表した第1四半期の連結営業利益は7.0億円だった。単純比較はできないが、前年同期の非連結実績4.4億円に比べて大幅な伸びとなった。需給がひっ迫するメモリー向けにも事業展開しており、第2四半期以降の実績が期待される。上記の決算発表以降は株価上昇に弾みがついている。足元は一時2,800円台まで上昇した後、高値圏で保ち合いを継続し失速する気配は感じられない。2022年1月の最高値3,430円も視野に入る。現値からの値幅は700円程度あるが、モメンタムの強さを考えると高値奪回までにさほど時間はかからないと予想する。ターゲットは3,600円、ロスカットは2,330円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・1/30現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が200億円以上、PERが35.0倍未満、PBRが4.5倍未満、今期増収・増益予想(純損益、日経予想)、株価が200日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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