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週刊日本株式アウトルック

日経平均は高値更新による新値追いか、海外勢による年初の買いを後押しへ

2026/1/13
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2026/1/13-1/16)

 今週(2026/1/13-1/16)の日経平均株価の予想レンジは52,500円-55,000円。東京株式市場は堅調な値動きか。1月限SQ値(51,525.23円)を上回って終えたことで買いが入ると上昇しやすい環境にある中、米国株高やドル円相場の円安進行が追い風になる。フィジカルAI関連として最近注目された安川電機(6506)の決算内容はさえない結果となったが、1/9の米国市場で半導体株が買われたことや、ダウ平均やS&P500が史上最高値を更新したことなどがクローズアップされる公算が大きい。


 また、1/9深夜には高市早苗首相が衆議院を解散する検討に入ったとの一部報道を受け、夜間取引の日経平均先物は54,000円台まで急騰した。ドル円も1ドル=158円台に入る動きとなっており、日本株は外需株中心に買い優勢のスタートとなりそうだ。週間ベースでは国内政局絡みを中心としたヘッドラインやトランプ米大統領の言動に神経質な動きも想定されるが、海外投資家による年初の買いを後押しする公算が大きく、週末に向けて上昇基調が続く展開が予想される。


 国内では小売企業や中小型企業の決算発表が多く、米国では消費者物価指数(CPI)や小売売上高など注目度の高い経済指標の発表が多いほか、JPモルガン・チェースやシティグループなど米金融機関の決算発表があり、高値更新基調にある米主要指数の上値追いの材料となるかが注目ポイントになる。


 ちなみに、昨年の1月SQ後の日経平均株価は軟調だった。米12月雇用統計が強く、米国の利下げ継続期待が大きく後退したことから、連休明け1/14は700円を超える下落。その後に出てきた米国の物価指数はインフレに対する過度な警戒を和らげる結果となったが、日本株は前の週に強く買われた半導体株の動きが悪くなったことから、場中に値を崩す場面が多かった。日銀が1月の日銀金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの見方が強まったことも、買いを手控える要因となった。1勝3敗もローソク足は全て陰線で、1/17まで6営業日連続で陰線を形成した。週間では約738円の下落となった。


 日経平均株価(図表1)は強含む展開となった。2026年大発会の東京株式市場は大賑わいとなり、12月後半のもみ合いを上放れる展開となった。


 先週の後半は下押す場面もあったが、1/9は寄り付きから上げ幅を拡大する展開となり、前日形成した陰線の高値(51,866円)を超えて終えた。10日移動平均線(51,173円 1/9)や12月前半高値の水準などを下値支持として反発する陽線を形成。5日移動平均線(51,874円 同)も上回って終えており、今週は反発継続から史上最高値更新につながるかが注目される。


 上値メドは、1/6高値(52,523円)、心理的節目の53,000円や54,000円、55,000円などが想定される。下値メドは、10日移動平均線や心理的節目の51,000円、25日移動平均線(50,573円 同)、心理的節目の50,000円、12/19高値(49,766円)などがある。

 図表1:日経平均株価の日足チャート(2025/3/3-2026/1/9)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、12月景気ウォッチャー調査(1/13)、5年国債入札(1/14)、12月国内企業物価指数(1/15)などがある。


 企業決算の発表では、コスモス薬品、パルGHD、竹内製作、ライフコーポ、クリエイトSDH、イズミ、サカタのタネ、霞ヶ関キャ、IDOM、ディップ、タマホーム、カーブスHD、サーラ、歌舞伎、スターマイカHD、北興化、進和、トレファク、PRTIMES、アレンザHD、エコス、カネ美食品、イージェイHD、TENTIAL、ライク、ブックオフGH、note、三光合成、銚子丸、ライズ、東洋電、アステナHD、No.1、クオンタムS、ELEMENTS、エヌピーシー、MORESCO、エータイ、ARアドバン、AVANTIA(1/13)、良品計画、東宝、ベイカレント、キユーピー、U-NEXT、クリレスHD、ビックカメラ、サイゼリヤ、SHIFT、マネフォワード、Sansan、いちご、トーセイ、松竹、マニー、コメダ、ウイングアーク、ドトル日レス、不二越、ベル24HD、SFoods、大黒天、グロービンク、パソナG、QPSHD、TSIHD、TKP、ボードルア、ウエストHD、トランザクショ、リテールPT、ベクトル、AIT、FPパートナー、アイドマHD、日本国土、SFP、モリト、ダイト、スタジオアリス、ラクトJPN(1/14)、ニッケ、ノダ(1/15)、ティムコ、協和コンサ、ネクスG、津田駒、AHCG(1/16)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、米12月消費者物価指数(CPI)、米12月財政収支、米30年国債入札(1/13)、中国12月貿易収支、米12月生産者物価指数(PPI)、米12月中古住宅販売件数(1/14)、米12月小売売上高、米12月輸出物価指数、米12月輸入物価指数(1/15)、米12月鉱工業生産、米12月設備稼働率、米1月NAHB住宅市場指数(1/16)などがある。


海外の企業決算の発表では、デルタ航空、JPモルガン・チェース、バンクオブニューヨークメロン(1/13)、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ(1/14)、ブラックロック、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス(1/15)、M&Tバンク、リージョンズファイナンシャル、PNCファイナンシャル、ステート・ストリート(1/16)などが予定している。

今週の注目銘柄!(1/13-1/16)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
4633 サカタインクス 2,850 2,190 印刷インキ3位。非インキ事業を育成中。2025年12月期の連結営業利益は前年比17.8%増の155億円を見込んでいる。株価は直近2,460円まで上昇し、昨年12/26高値(2,447円)を上回り上場来高値を更新した。昨年10月頃からのもみ合いを上放れたばかりで過熱感はない。長期波動は2017年につけた高値(2,195円)を超えてからの上値は現時点では限定的であり、伸びしろは大きいとみられる。PERやPBRなどのバリュエーション面での割高感はなく、高配当銘柄でもあり買いやすい。信用取引の取組みからも需給は良好と判断できそうだ。昨年3/19、2025年12月末までに非上場株式以外の政策保有株式を2024年12月末時価ベースで50%以上縮減することを発表している。ターゲットは2,850円、ロスカットは2,190円
6143 ソディック 1,250 930 工作機械を手掛けており、放電加工機で世界トップクラス。足元PBRは0.6倍台と低い水準にある。ただ、小型製造株に起こりがちな万年割安放置というわけではなく、2000年以降にPBR1倍以上の評価となる局面は多かった。このことを踏まえると、今後再び1倍以上を回復する可能性は十分にある。昨年7/18発表のエクイティファイナンス(新株予約権およびCB)はM&A資金に充てる予定であり、有力企業の買収による成長が期待される。発表直後こそ売られたが、その後は徐々に持ち直して下げた分を取り戻した。直近では1,027円まで上昇しており、昨年7/3につけた昨年来高値(1,043円)の奪回が目前。モメンタムの強さから、高値更新と一段の上昇を予想する。ターゲットは1,250円、ロスカットは930円
6361 荏原製作所 5,700 3,700 ポンプの総合メーカー。固形廃棄物処理プラントや半導体研磨装置等でも世界首位級の技術力に定評がある。昨年11/13に4,590円まで上昇して上場来高値を更新したが、3Q決算が市場の期待に届かず、決算発表翌日に大幅安。そこからしばらく調整色を強めた。 しかし、上向きの100日移動平均線を割り込むことなく下げ渋り、2026年に入ってからは切り返す展開が続く。大発会の1/5に25日移動平均線を上に抜けると、1/9まで5日続伸し、いずれも陽線を形成している。先週の上昇で週足は長い陽線を形成し、13週移動平均線を明確に上回った。チャートの好転を受けて、追随買いが株価を上に押し上げると予想する。ターゲットは5,700円、ロスカットは3,700円
7722 国際計測器 1,200 820 生産設備用タイヤ試験機と研究開発用電気サーボ式試験機中心の総合メーカー。海外比率が高い。昨年11月の上期決算発表時に、通期の営業利益予想を従来比25%引き上げるなど今期の業績は堅調。決算発表後はこれまでよりも強めの上昇基調となっている。以前よりも商いが活発なことで値動きも良くなり、足元は900円台後半で推移している。同水準だったのは2020年2月あたりだが、ここまで上昇しても大きく売られることはなく、むしろ上値を追う動き。戻り待ちの投資家がほぼいない可能性がある。RSI(9日)なども強い基調が続いていることから、一段の上昇を予想する。ターゲットは1,200円、ロスカットは820円
8570 イオンフィナンシャルサービス 2,150 1,580 イオン系の金融サービスを統括。グループで銀行、クレジットカード等を展開している。オアシスマネジメントの大株主浮上が判明したことを受けて、昨年12/19に急伸。その後も反動売りに押されることなく高値圏をキープし、12/26には1,795.5円まで上昇する場面があった。長期のチャートを見ると、2021年から直近までは概ね1,100~1,500円レベルのレンジ相場が続いていたが、2021年3月の戻り高値1,608円を上回り、もみ合い上放れが鮮明。PBRは1倍を割り込んでおり、現状の株価には割安感が強い。オアシスからの株主価値向上提案にも期待が持てる中、目先は上を試す流れが続くと予想する。ターゲットは2,150円、ロスカットは1,580円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・1/9現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が100億円以上、PERが28.0倍未満、PBRが5.0倍未満、配当利回りが1.2%以上、今期増収予想(日経予想)、株価が25日・75日・200日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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