今週の株式見通し(2026/1/5-1/9)
今週(2026/1/5-1/9)の日経平均株価の予想レンジは51,000円-52,500円。東京株式市場は強含みの展開か。連休中の米国株式市場や為替市場に波乱がなかったことで、全般的に買い戻し先行が予想される。新年入りとなった米国市場ではエヌビディア、マイクロン・テクノロジーなどの半導体株の上昇が目立ったほか、大型の景気敏感株の一角が買われた。大納会までもみ合い基調だった日経平均株価は値がさAI半導体株の上昇がけん引し、もみ合い放れの堅調なスタートとなりそうだ。上昇幅が大きくなるほど年初のご祝儀買いへの思惑が台頭し、先物主導で意外高の展開も想定される。
一方、週末のオプションSQを控える中、米国では週末の12月雇用統計までにも注目度の高い指標の発表が多く、週後半に向けては積極的に上値を追いづらい環境だ。週前半で買いが一巡した後は、3連休を前に売りに押される展開が予想される。
1/8にファーストリテイリングやイオンなど大手小売の決算発表が予定されているほか、1/9は安川電機を筆頭に決算発表する企業が多い。安川電機の業績結果を織り込むのは翌週になるが、フィジカルAI関連として直近買われた経緯があるだけに市場の期待値も高い。
なお、南米ベネズエラ情勢に関しては、昨年12/29の時点で米国によるベネズエラ港湾地域への攻撃が伝えられている。年明けの大規模攻撃やマドゥロ大統領の拘束は特に目新しい悪材料ではなく、短期的に市場を不安定化させるような要因ではないだろう。一方、イランでの大規模抗議デモを巡り、トランプ米統領が米国の介入を示唆しているほか、ウクライナ情勢や台湾有事など地政学リスクを増幅させる潜在要因は多く、今年の株式市場には忘れたころに台頭する悪材料として上値の重荷となる。
ちなみに、昨年の大発会を含む週の日経平均株価は軟調だった。東京株式市場が休場の間の米国株がさえない動きであったことから、大発会の1/6は500円を超える下落。1/7は半導体株が目を見張る上昇となったことで700円を超える上昇となり、終値で4万円を上回った。しかし、節目に乗せた後は買いが続かなかった。半導体株以外には売られる銘柄が多く、1/10までは3日続落。1/10は決算を発表したファーストリテイリングが大幅安となり、指数を大きく押し下げた。週間では約704円の下落となった。
日経平均株価(図表1)は昨年の大納会は続落。終日弱含む動きが続いたが、10日移動平均線(50,120円 12/30)や25日移動平均線(50,142円 同)などを下値で意識して下落幅は限定的だった。
基本的な見方に変化はない。11/4の取引時間中の史上最高値(52,636円)を起点にもみ合い基調が継続。短期的には11月安値(48,235円)を割り込むことなく反発基調が続いている。5日移動平均線(50,473円 同)は下回ったものの、10日移動平均線、25日移動平均線などの短期線よりも上方を保っており、一段高に期待できる雰囲気は残っている。
上値メドは、12/26高値(50,941円)や12/12高値(51,127円)、11/11高値(51,513円)、心理的節目の52,000円、11/4高値(52,636円)、心理的節目の53,000円などが想定される。下値メドは、心理的節目の50,000円、12/19高値(49,766円)、心理的節目の49,000円、12/18安値(48,643円)、11/19安値(48,235円)、心理的節目の48,000円などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2025/3/3-2025/12/30)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、大発会、12月新車販売台数(1/5)、12月マネタリーベース、10年国債入札(1/6)、11月毎月勤労統計調査、12月都心オフィス空室率、12月消費動向調査、30年国債入札(1/8)、「東京オートサロン」(幕張メッセ、~1/11)、11月家計調査、11月景気動向指数、オプションSQ(1/9)などがある。
企業決算の発表では、ネクステージ、カルラ(1/5)、高島屋、久光薬、ハイデイ日高、アークランズ、薬王堂HD、中北製、スローガン(1/6)、ABCマート、吉野家HD、サンエー、U.S.M.H、ダイセキ、ワールド、ハニーズHLD、カネコ種苗、天満屋ス、ライトオン、暁飯島(1/7)、ファーストリテイリング、イオン、セブン&アイHD、ツルハHD、スギHD、イオンFS、OSG、アークス、フジ、イオン北海道、MV東海、オンワードHD、松屋、大有機、キユーソー流通システム、わらべや、キャンドゥ、クリーク・アンド・リバー社、放電精密、三協立山、日本BS放送、ジーフット、サンデー、ドーン、カンセキ、コックス、アルバイトタイムス、トーセ、ニューテック、スリーエフ、アウンコンサル(1/8)、安川電、ローツェ、古野電、ベルク、乃村工、コーナン商事、JINSHD、コシダカHD、ワキタ、コジマ、マルゼン、リンガハット、イオンファンタジー、技研製、CSP、ヨンドシーHD、前澤工業、チヨダ、リソー教育G、MrMaxHD、ビーウィズ、フロイント、タキヒヨー、和田興産、オオバ、Fブラザース、インタアクション、毎コムネット、小津産業、バリュエンスH、ヤマトインターナショナル、シグマ光機、プラズマ、メディー光、ワッツ、ダイコー通産、エスクローAJ、フェリシモ、ほぼ日、丸八倉、ヴィレッジV、ソーバル、エストラスト、伊澤タオル、メディ工房、FIXER、エコートレーディング、ダイケン、シイエヌエス、市進HD、ヴィッツ(1/9)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、米12月ISM製造業景況指数(1/5)、世界最大の家電見本市「CES」(米ラスベガス、~1/9)(1/6)、米12月ADP雇用統計、米11月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、米12月ISM非製造業景況指数(1/7)、米11月消費者信用残高(1/8)、米12月雇用統計(1/9)などがある。
海外の企業決算の発表では、コンステレーション・ブランズ、ジェフリーズ・フィナンシャル(1/7)などが予定している。
今週の注目銘柄!(1/5-1/9)
| 銘柄コード | 銘柄名 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント |
| 5938 | LIXIL | 2,250 | 1,770 | 住宅設備の国内最大手。利益は回復基調にあり、政府による新築とリフォーム向けの補助金が2026年も継続する予定となった。米利下げ基調の中、米国事業も持ち直しが期待できるため、今後も業績が持ち直す公算は大きい。4.7%の配当利回り、1倍割れのPBRと、バリュエーション面での投資妙味もある。コロナ禍で起きた住宅需要のピークが過ぎたことで、2022年以降は業績、株価ともに低迷した。ただ、2024年以降は1,500円台で下げ渋る動きを続けており、13週移動平均線が再び上向きに転じるなどトレンドに変化が出てきた。2025年12月はじり高基調で推移し、オシレーター系指標には過熱感はみられない。トレンド継続のスタンスが有効とみられ、昨年9月につけた昨年来高値(1,990円)更新が試される。ターゲットは2,250円、ロスカットは1,770円 |
| 6779 | 日本電波工業 | 1,400 | 930 | 水晶デバイス大手。上期の営業利益は14.3億円と期初計画の13億円を上回り、通期の見通しも28億円から32億円へと上方修正された。AIデータセンター向け製品の需要が伸びている。修正後の計画が前年同期比では減益であったことから、決算発表直後の株価はさえなかった。ただ、発表前は下落トレンドであったものの、発表後は売りが一巡。11月中旬から12月中旬までの値固めを経て、25日移動平均線上に浮上し、75日移動平均線もあっさりと上回った。75日移動平均線上でのもみ合いから一段高に期待したい。相場全体の地合い良好が見込まれる中、出遅れ感のある電子部品株としても注目できそうだ。ターゲットは1,400円、ロスカットは930円 |
| 7504 | 高速 | 3,500 | 2,710 | 食品向け軽包装資材を取り扱う専門商社。食品スーパー向けが約4割を占める。今期は上期時点で売上高、営業利益ともに前年同期を上回る着地となっており、上期計画を8%程度上回る良好な進ちょくだった。株価は最高値圏にあるが、連続増配により配当利回りは3.9%程度と魅力的である。9/22の上場来高値(3,045円)をつけた後はもみ合いが続いている。3,000円に近づくと売りに押されるリズムが続いたが、12/26に長い陽線を形成し、12/29には3,055円まで上昇して上場来高値を更新した。12/26の長い陽線は出来高増加を伴うものであるほか、ボリンジャーバンド(20日線)では+2σを上回っており、上放れを示唆するサインが揃った。ターゲットは3,500円、ロスカットは2,710円 |
| 8304 | あおぞら銀行 | 3,000 | 2,300 | 旧日本債券信用銀行。2024年3月期に発生した米国の不動産関連損失で赤字となる局面があったが、そこからは回復中。過去よりも配当水準は低いものの、それでも足元の配当利回りは3.5%と低くはない。年4回配当も魅力的。PBRは0.7倍台であるため、出遅れ銀行株として注目したい。2025年4月の関税ショックから持ち直した後は上昇基調を継続。12/23には2,530円の高値をつけた。拡大基調にあるボリンジャーバンド(20日線)でも+1σ~+2σの間に収まるトレンド継続を確認できる。2026年分のNISA枠を利用した個人の買いを期待し、当面はトレンドフォローが有効と考える。ターゲットは3,000円、ロスカットは2,300円 |
| 9147 | NIPPON EXPRESSホールディングス | 3,900 | 3,100 | 傘下に日本通運を有する陸・海・空の総合物流の国内大手。12/29は権利落ち日となった影響から安く始まったものの、下値は限定的だった。早々にプラスへ転じ、12月の高値を更新した。11月終盤から下値を徐々に切り上げる推移を続け、12/29の上昇で一目均衡表の抵抗帯(雲)を再び上抜けた。三役好転で需給改善が期待でき、9/26につけた昨年来高値(3,510円)更新に向けて騰勢が期待できそうだ。8月以降はもみ合い基調が長く続いていることから、高値更新後の上値余地は大きい。ターゲットは3,900円、ロスカットは3,100円 |
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・12/30現在、プライム市場に上場、時価総額が200億円以上、PBRが1.5倍未満、今期増収予想(日経予想)、株価が25日・75日・200日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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