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週刊日本株式アウトルック

日本株市場は材料やイベントが偏重する週後半にボラ高の展開か

2025/12/8
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/12/8-12/12)

 今週(2025/12/8-12/12)の日経平均株価の予想レンジは50,000円-52,500円。東京株式市場は堅調な展開が予想される。12/5の米国株式市場は9月個人消費支出(PCE)価格指数がやや鈍化したことが安心感につながった。12/9~12/10のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ見通しが維持されたことでダウ平均は反発、ハイテク株主体のナスダックは4日続伸となり、S&P500は10月末に付けた史上最高値に迫った。


 FOMCが今週の大きな注目イベントとなるが、0.25%の利下げを市場ではすでに織り込んでいる。東京市場では12/11の早朝4時に出るFOMC声明後のパウエルFRB議長の会見内容や今後の方針などが注目材料となる。ハト派的な内容で追加利下げ期待が続けば米主要指数の上昇の追い風となり、国内でもソフトバンクG(9984)の底値圏からの反発に続いて、アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)など値がさAI関連株が再び騰勢を強め、日経平均株価の史上最高値更新を後押しする展開も想定される。


 週末のメジャーSQを控える中で指数構成銘柄は不安定な動きが続く可能性があるほか、後半は決算要因で騰落が強くなる銘柄が目立ちそうだ。また、12/11に発表される半導体やソフトウェアを手掛ける米ブロードコムの決算内容と市場の反応なども大きな材料となる。


ちなみに、昨年の12月メジャーSQ週の日経平均株価は堅調だった。12/9~12/12までは4日続伸。前の週に発表された米11月雇用統計は強弱入り交じる内容で、FOMCでは利下げが実施されるとの見方が強まった。その見方は11月消費者物価指数(CPI)を確認してさらに強まった。12/12はCPIを受けたナスダックの大幅高や円安進行を好感して大幅上昇。取引時間中に約2カ月ぶりに4万円を上回った。達成感も意識される中、12/13は米国株安を受けて大きく下落したものの、週間では約379円の上昇となり、2週連続で陽線を形成した。


 日経平均株価(図表1)は11月からのもみ合い基調が続く。先週は週初に大幅安となったものの、下値買い意欲の強さから週後半には25日移動平均線(50,229円 12/5)上に回復する長い陽線を形成した。


 12/5は25日移動平均線付近で下げ止まる格好となり、前日の長い陽線の中心で小さな陰線を形成する「はらみ足」で終えた。25日移動平均線や11/20高値(50,574円)を上回ったあとの揺り戻しの下げの割には、値幅が大きく生じた印象である。


 週明けは、はらみ足から上か下かのどちらに放れるか。5日移動平均線(49,998円 同)の上昇にポジティブに反応できるかが焦点となる。一方、25日移動平均線が下向きになっており、目先的には上値が重くなる要因となる。


 上値メドは、11/11高値(51,513円)、心理的節目の52,000円、11/14高値(52,636円)、心理的節目の53,000円や54,000円などが想定される。下値メドは、心理的節目の50,000円、10日移動平均線(49,725円 同)、心理的節目の49,000円~50日移動平均線(48,923円 同)、11/21安値(48,490円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2025/3/3-2025/12/5)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、10月毎月勤労統計調査、7-9月期GDP改定値、11月景気ウォッチャー調査(12/8)、11月工作機械受注、5年国債入札(12/9)、11月国内企業物価指数(12/10)、10-12月期四半期法人企業統計調査、11月都心オフィス空室率、20年国債入札(12/11)、メジャーSQ(12/12)などがある。


 企業決算の発表では、学情、萩原工業、アルトナー、コーセーアールイ、ストリーム(12/8)、泉州電、シーイーシー、スバル興、Bガレージ、アールプランナ、ポールHD、きんえい、グリーンエナシ、ナ・デックス、アスカネット、B&P、ジャストプラ(12/9)、ANYCOLOR、くら寿司、テンポスHD、サトウ食品、pluszero、リベラウェア、あさくま、ステムリム、神島化、トビラシステム、大盛工業、ベステラ、浜木綿、Casa、ユークス、モイ、ハウテレビ、ベストワン(12/10)、ビジョナル、アインHD、三井ハイテ、タイミー、ラクスル、巴工業、JEH、3Dマトリックス、ハートシード、トーホー、デジタルグ、モロゾフ、柿安本店、アイモバイル、サムコ、オハラ、MacbeeP、ネオジャパン、アイ・ケイ・ケイ、ファーマフーズ、鎌倉新書、明豊エンター、WSCOPE、イムラ、リッジアイ、アシロ、セルソース、シルバーライフ、ジェリービー、新都HD、ギグワークス、POPER、トップカルチャ、GLOE、ジャパM&A、VALUENEX(12/11)、神戸物産、GENDA、ハイレックス、エイチ・アイエス、アストロスケール、クミアイ化、ノースサンド、JMHD、J.S.B.、正栄食、丹青社、スマレジ、ヤーマン、フィットイージ、INTLOOP、フリービット、丸善CHI、稲葉製作、楽待、ACCESS、gumi、ナレルG、Link-UG、トーエル、ランドネット、ノバック、HEROZ、さくらさ、バルニバーヒ、ウエスコHD、オーエムツー、Eインフィニティ、coly、クロスプラス、テクノロジー、共和工業、NATTYHD、マーチャント、トルク(12/12)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、中国11月貿易収支、米3年国債入札(12/8)、FOMC(~12/10)、米10月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、米10年国債入札(12/9)、中国11月生産者物価指数(PPI)、中国11月消費者物価指数(CPI)、パウエルFRB議長会見、米11月財政収支(12/10)、米11月生産者物価指数(PPI)、米30年国債入札(12/11)などがある。


海外の企業決算の発表では、トール・ブラザーズ、キャンベル、オートゾーン(12/9)、シノプシス、アドビ(12/10)、コストコ、ルルレモン、ブロードコム(12/11)などが予定している。

今週の注目銘柄!(12/8-12/12)

銘柄コード 銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
3443 川田テクノロジーズ 6,000 3,770 鉄骨、橋梁の国内大手。ロボット技術の開発なども行う。波はあるが業績は拡大傾向。12/4に4,550円の上場来高値をつけ、2012年末比でテンバガーを達成した。それでもPBRはまだ0.8倍台にとどまる。話題沸騰のフィジカルAIを関連テーマとして、さらなる成長を期待したい。夏から秋は3,600円台~4,300円の間でしばらくもみ合っていたが、12/4に出来高を伴って急騰。ボリンジャーバンド(20日)が拡大し始めたため、レンジ相場から抜けた可能性が高い。オシレーター系指標のRSI(14日)は上昇基調にあり、さらに強さが増す展開が想定される。ターゲットは6,000円、ロスカットは3,770円
5020 ENEOSホールディングス 1,250 953 国内シェア5割の石油元売り首位。4月中旬以降、株価は強い動きが続いている。直近では上期決算発表時に通期の見通しを下方修正したものの、ネガティブな反応は一時的にとどまり、発表を受けた11/12は売りをこなしてプラスで終えた。11/17には1,056円まで上昇して上場来高値を更新した。翌11/18にやや大きめの下げとなったものの、節目の1,000円を割り込んだところでは押し目買いが優勢。現在まで上昇基調が続き、12/5には上場来高値を1,073円まで伸ばした。原油価格が追い風にはなっていない中でも強い基調が続いている点には安心感がある。ターゲットは1,250円、ロスカットは953円
6768 タムラ製作所 820 515 リアクタなどの電子部品大手。11/10に通期の営業利益予想を上方修正し、その後は株価は急騰した。現状は前期比減益ではあるものの、上期の実績を踏まえると一転増益もありえる。足元の予想PERが高くみえるが、特損の影響により純利益の水準が低いことが要因。PBRも0.8倍台であり、バリュエーション面に割高感はない。前述の上方修正を受けて、500円台だった株価は11/14に一時674円まで買われた。短期的な過熱感からその後は調整に入っているが、ここ数日は25日移動平均線あたりで下げ止まる展開となっている。調整に一巡感が出てきたところ、12/5は前日よりも出来高を増やして上昇した。次の上昇フェーズに入った可能性が高い。ターゲットは820円、ロスカットは515円
8002 丸紅 5,000 3,850 総合商社大手。穀物、発電で商社では首位級にある。上期の純利益は前年同期比28%増の3,055億円。通期計画5,100億円に対する進ちょく率は60%と高水準で、上振れへの期待が高い。株価は大手商社株の一角が直近の上昇で2024年5月の高値を上回っており、商社株に対する印象が強くなっている。12/4には4,259円まで上昇し、上場来高値を更新。一段と水準を切り上げる展開が予想される。 7月~11月まで5カ月連続陽線で強い上昇が続いているが、PERは13倍台後半と割高感はない。ターゲットは5,000円、ロスカットは3,850円
8593 三菱HCキャピタル 1,500 1,145 リース大手。今年の7月辺りからもみ合いを上に放れた格好となっており、11/13には1,268円まで上昇して上場来高値を更新した。上期の決算は連結営業利益が前年同期比27%増の1,230億円と良好な内容が確認できたが、市場の期待も相応に高く、発表直後の3日間は売りに押された。しかし、これまでもサポートとして機能していた75日移動平均線を割り込んだところでは押し目買いが入って反転。日足の一目均衡表でも、抵抗帯(雲)の上限近辺で切り返した。決算で下げた分は早々に埋めており、改めて上を試しにいく展開を予想する。ターゲットは1,500円、ロスカットは1,145円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・12/5現在、プライム市場に上場、時価総額が500億円以上、PBRが2.0倍未満、PERが33.0倍未満、配当利回りが1.5%以上、株価が10日・25日・75日・200日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性、業績面など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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