今週の株式見通し(2025/12/1-12/5)
今週(2025/12/1-12/5)の日経平均株価の予想レンジは49,500円-52,500円。東京株式市場は堅調か。米国市場におけるS&P500の史上最高値更新や目先の円高一服が想定される中、年末高期待が投資家心理を後押しする可能性が高い。国内企業の中間配当金の支払い時期に入っており、再投資への原資が増えることも需給面の下支え要因となる。
一方、小型グロース株で構成されるグロース250指数は直近安値から反発基調にあり、25日移動平均線の節目に近い水準まで上昇した。円安方向に再び動きだす場合などは、外需への依存度が小さい小型株の上昇一服が見込まれる。
翌週の12/9-12/10にFOMC(連邦公開市場委員会)を控えており、米国の利下げ期待が続くかが焦点となる。利下げ期待が続けば、半導体を中心としたハイテクグロース株への買いが続くことが予想される。国内市場では、11月相場で下落したソフトバンクG(9984)やアドバンテスト(6857)などのAI関連株に値ごろ感や調整一巡感が出てきたこともあり、それらの出直りが日経平均株価の史上最高値に向けた上昇継続のカギとなる。
米11月雇用統計の発表はFOMC が終ったあとの12/16に予定されており、そういった意味では週末に向けての警戒感は高まりそうにない。一方、米国では米11月ISM製造業景況指数など経済指標の発表は多く、一喜一憂する米国株の動向に振らされる可能性もある。
ちなみに、昨年の12月第1週の日経平均株価は堅調だった。12月初日の12/2は不安定な動きとなったものの、主力株に買いが入って300円を超える上昇。12/3は半導体株買いが盛り上がり、700円を超える上昇となった。この日に節目の39,000円を上回ったことで投資家のセンチメントが強気に傾き、12/5まで4日続伸。米国株も主要3指数が史上最高値を更新し、株高を後押しした。12/6は米国株安を受けて300円を超える下落となったが、39,000円は上回って終了。週間では約883円の上昇となった。
日経平均株価(図表1)は底堅く推移している。11/28は方向感に乏しい一日となったが下値は堅く、25日移動平均線(50,228円 11/28)を意識して終えた。
短期的には5日移動平均線(49,453円 同)の上昇を支えに、11/20高値(50,574円)を超え、目先波動の上げ転換を確認できるかが重要なポイントとなる。一方、下向きの10日移動平均線(49,503円 同)を上回る動きとなっているが、同線は依然として下向きで推移しているため、目先は押し戻される動きも想定しておきたい。
上値メドは、11/20高値(50,574円)、心理的節目の51,000円、11/11高値(51,513円)、心理的節目の52,000円などが想定される。下値メドは、心理的節目の50,000円、5日移動平均線、心理的節目の49,000円、11/21安値(48,490円)、11/19安値(48,235円)、心理的節目の48,000円や47,000円、10/14安値(46,544円)などがある。
図表1:日経平均株価の日足チャート(2025/3/3-2025/11/28)
- 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
主要な国内経済指標の発表やイベントは、7-9月期四半期法人企業統計調査、11月新車販売台数(12/1)、11月消費動向調査、10年国債入札(12/2)、30年国債入札(12/4)、10月家計調査、10月景気動向指数(12/5)などがある。
企業決算の発表では、伊藤園、ピープル(12/1)、不二電機、ダイサン(12/2)、内田洋行(12/3)、積水ハウス、ティーライフ、キタック、トラースOP(12/4)、カナモト、日駐、ソフトウェアサー、アイル、ロックフィール、エターナルホスヒ、日本スキー、エイチームHD、サイバーSOL、日ハウスHD、大和コン、エイケン工業(12/5)が予定している。
海外の経済指標の発表やイベントは、中国11月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)、米11月ISM製造業景況指数(12/1)、中国11月RatingDogサービス部門購買担当者景気指数(PMI)、米11月ADP雇用統計、米9月輸出物価指数、米9月輸入物価指数、米11月ISM非製造業景況指数(12/3)、米10月貿易収支(12/4)、米12月ミシガン大学消費者態度指数、米9月個人所得、米9月個人消費支出(PCE)、米9月個人消費支出(PCEデフレーター)、米10月消費者信用残高(12/5)などがある。
海外の企業決算の発表では、クラウドストライク、マーベル・テクノロジー(12/2)、セールスフォース・ドットコム、ダラー・ツリー(12/3)、クローガー、ダラー・ゼネラル、ドキュサイン、アルタ・ビューティ、ホーメル・フーズ(12/4)
などが予定している。
今週の注目銘柄!(12/1-12/5)
| 銘柄コード | 銘柄 | 目標株価 (円) |
ロスカット株価 (円) |
注目ポイント |
| 1925 | 大和ハウス工業 | 6,250 | 4,900 | 賃貸住宅や商業施設、物流施設などを手掛ける。米国では要人発言や経済指標を手がかりに、12月の利下げに対する期待が高まりつつある。住宅関連には追い風であるほか、内需株が選好されやすい相場環境にもなってきた。 株価は2023年以降、右肩上がりのトレンドが長く続いており、11/12には5,614円まで上昇して上場来高値を更新した。株価が高値圏にあったため、11/13に発表した上期決算は利益確定売りの材料となったものの、26週線移動平均線近辺では下げ渋り、切り返して13週移動平均線上を回復している。上期決算発表時には上方修正および増配を発表しており、押しは軽微にとどまり上昇が再開する展開を予想する。ターゲットは6,250円、ロスカットは4,900円 |
| 2502 | アサヒグループホールディングス | 2,050 | 1,720 | 国内の大手飲料メーカー。9月終盤にサイバー攻撃によるシステム障害が発生し、決算発表を延期することとなった。その後の株価下落でPBRが1倍を割れる場面もあったが、11月相場は回復基調となった。障害に関連する損失などが想定されるものの、復旧見通しも報じられていることから悪材料出尽くしによる買い戻しに期待したい。反発局面では一目均衡表の抵抗帯(雲)下限に跳ね返される場面もあったが、復旧見通しの報道が買い材料となったことで11/25は雲の中に突入。一段安の懸念が和らぎ、センチメント改善が期待される。雲上限の突破による三役好転の可能性もありえる。12月権利の前に積極的な売りは想定しづらく、持ち直しの基調が続くと予想する。ターゲットは2,050円、ロスカットは1,720円 |
| 5444 | 大和工業 | 12,200 | 8,950 | 電炉大手。上期は従来計画を上回り、通期の見通しも上方修正。自己株取得・消却の発表もあり、これらを受けた10/31に大幅上昇。高値は10,230円まであったが、9/8高値(10,260円)を前に失速し、この日は買われたものの上に長いヒゲをつけた。しかし、決算を確認した後もしっかりとした動きが続いており、11月中旬辺りから上昇再開。1万円の大台を回復すると、11/28には10,485円まで水準を切り上げ、上場来高値を更新した。週足では26週移動平均線にサポートされた上昇トレンドが長く続いている。直近の高値を超えてきたことで上向きの基調に変化なしとの見方が強まり、買いに勢いがつく展開を予想する。ターゲットは12,200円、ロスカットは8,950円 |
| 8001 | 伊藤忠商事 | 10,500 | 8,800 | 総合商社大手。繊維や食料に強い。11/5に上期決算と併せ、1:5の株式分割を発表。この日の株価も大きく上昇した。翌11/6には一段高となって上場来高値を更新した。商社に関しては、事前では7-9月決算はカタリスト不足といった見方もあった。しかし、株式分割や三井物産(8031)の上方修正、自己株取得・消却など市場で好感される材料がいくつかあり、決算発表のタイミングで一段と評価を高めた銘柄は少なくない。事業領域が多岐にわたるという点での業績面での安心感や、米バークシャー・ハザウェイの長期保有に対する期待などから、今後も選好されやすい業種だろう。分割の基準日となる12月末に向けて、追随買いが上値を押し上げると予想する。ターゲットは10,500円、ロスカットは8,800円 |
| 9533 | 東邦瓦斯 | 6,000 | 4,310 | ガス業界3位。愛知、岐阜、三重の3県が営業地域。10/28の昼休みに上期決算を発表。通期見通しを上方修正したが、この日は後場から売り反応となり下落で終えた。期初の営業利益計画240億円に対して1Qの時点で198億円を計上していただけに、上振れはあって当然との見方が強かった。一方、10/29は前日の下げ分を取り戻す大幅上昇となり、10/30も実体の長い陽線を形成。11月は改めて上方修正を評価した買いが継続した。週足では26週移動平均線での買い意欲の強さがうかがえ、足元は上放れる展開となっている。追随買いが上値を押し上げる展開が予想され、2021年前半の天井形成時のネックラインとなる6,000円付近まで上値余地ありと判断できる。ターゲットは6,000円、ロスカットは4,310円 |
出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
- 注目銘柄採用基準・・・11/28現在、プライム市場に上場、時価総額が3,000億円以上、PBRが3.0倍未満、PERが17.0倍未満、配当利回りが1.5%以上、信用倍率が9.0倍未満(11/21現在)、株価が10日・25日・75日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性、業績面など総合的に考慮した上でピックアップした。
- 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
- 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
- ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。