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週刊日本株式アウトルック

外部環境に神経質な展開か、11月最終週で需給面では下支え要因も

2025/11/26
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2025/11/25-11/28)

 今週(2025/11/25-11/28)の日経平均株価の予想レンジは48,500円-50,500円。東京株式市場は為替市場や米国株など外部環境に神経質な展開が予想される。11月最終週で4日立会いとなる中、11/27は米国市場が感謝祭で休場となるため手がけづらさも意識されそうだ。


 米ハイテク株の動向をにらみながらで物色傾向の主体(AI関連)に変化はなく、月の最終週ということでリターン・リバーサル(上昇すればいずれ下落し、下落すればいずれ上昇することが多いという経験則に基づく手法)などが意識されるかも注目ポイントである。


 先週までの月間の業種別の騰落を振り返ると、上昇率上位には、鉱業や建設、医薬品、水産・農林、不動産など内需系が目立つ一方、情報通信や非鉄金属、機械、電気機器、金属製品など10月まで相場全体をけん引してきた業種の下げが目立つ。ひとえに、これら下げている業種が買われるかが指数上昇の大きなカギとなり、外部環境次第といえよう。



 11月の最終営業日を含む週の日経平均株価は勝率が高いというアノマリーが有名だが、2021年以降では通用していない。しかし、例年11月末~12月前半までは中間配当金の支払い時期にあたり、再投資への原資が増えることで需給面の下支え要因となる。



ちなみに、昨年の同時期の日経平均株価は小幅に下落した。週明け11/25は500円近い上昇。米国株高を好感した買いが入り、一時39,000円を上回った。しかし、トランプ氏が中国、メキシコ、カナダに関税を課すとSNSで発信したことが伝わったことで、11/26は大幅安。11/27も警戒売りに押されて連日で300円を超える下落となり、一時38,000円を下回った。11/28も「トランプ・リスク」を警戒して安く始まったが、一部の半導体株に強い買いが入って切り返し、200円を超える上昇。ただ、その半導体株が反動売りに押されたことで11/29は下落し、週間ベースでは約75円の下落で終えた。


 日経平均株価(図表1)は10/31につけた史上最高値(52,411円)からの値幅調整が続いている。11/21は寄り付きから下値を模索する展開となり、一時は11/19につけた取引時間中の安値(48,235円)に迫る場面があった。日足は5日移動平均線(49,202円 11/21)下に押し戻される陰線を形成して終えた。


 前日は下向きで推移する10日移動平均線(50,049円 同)、11/21は5日移動平均線に上値を抑えられる格好となった。早期に10日移動平均線上などに回復できないと、10/6に形成したマド下限(45,778円)や75日移動平均線(46,138円 同)に向けて下げがきつくなる展開なども想定しておきたい。


 上値メドは、心理的節目の49,000円、10日移動平均線、心理的節目の51,000円、11/11高値(51,513円)、心理的節目の52,000円などが想定される。下値メドは、11/19安値(48,235円)、50日移動平均線(47,990円 同)、心理的節目の47,000円、10/14安値(46,544円)、10/3高値(45,778円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2025/3/3-2025/11/21)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、10月企業向けサービス価格指数、配当・優待権利付き最終売買日、40年国債入札(11/26)、10月失業率、10月有効求人倍率、11月東京都区部消費者物価指数(CPI)、10月鉱工業生産指数、10月小売業販売額、2年国債入札(11/28)などがある。


 企業決算の発表では、プラネット(11/25)、タカショー(11/26)、DyDo(11/27)、トリケミカル、東和フード、ラクーンHD(11/28)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、独11月Ifo景況感指数、米2年国債入札(11/24)、米9月住宅価格指数、米9月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米11月リッチモンド連銀製造業指数、米11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米5年国債入札(11/25)、米10月耐久財受注、米10月個人所得、米10月個人消費支出(PCE)、米10月個人消費支出(PCEデフレーター)、米10月新築住宅販売件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米7年国債入札(11/26)、米ブラックフライデー(11/28)などがある。


海外の企業決算の発表では、ズーム・コミュニケーションズ、アジレント・テクノロジー、キーサイト・テクノロジーズ(11/24)、アナログ・デバイセズ、デル・テクノロジーズ、HP、ベストバイ、オートデスク、ネットアップ、アンバレラ、ワークデイ(11/25)、ディア(11/26)などが予定している。


なお、11/27の米国市場は感謝祭のため休場となる。

今週の注目銘柄!(11/25-11/28)

銘柄コード 銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
4912 ライオン 1,870 1,530 歯ブラシ国内首位、トイレタリー3位。11/7に発表した3Q決算では、累計の連結営業利益が前年同期比63%増の278億円と大幅な増益を達成した。売上高は同1%増の3,049億円と微増だったが、利益の増加が著しい。高付加価値化や値上げが順調に進ちょくしたことで、粗利が改善しているとのこと。決算を受けた11/10の株価は上昇。9月から10月にかけての動きが弱かったため、上では戻り売りに押されて陰線を形成したが、決算が買い材料となったことで下げ止まり感が出てきている。発表前は25日移動平均線が上値抵抗となっていたが、足元では上放れる展開となっている。11/20の日本経済新聞の特集記事「記者の目」では、同社の復調が取りあげられた。チャートが改善してきたことで市場からの評価も高まり、上昇に弾みがつく展開を予想する。ターゲットは1,870円、ロスカットは1,530円
4980 デクセリアルズ 3,600 2,520 旧ソニーケミカルが再上場。電子部品、接合材料、光学材料などの製造を手掛ける。機能性材料の開発、製造などを手がける。11/12に上期決算と併せて通期見通しの上方修正を発表。自己株取得および消却も好感され、翌11/13の株価はストップ高となった。昨年7月につけた2,768円を上回り、上場来高値を更新した。11/14も日経平均株価が900円を超える下落となる中、反動安に見舞われることなくプラスで終了。11/17には一時3,333円まで上昇し、連日で高値を更新した。通期の営業利益見通しを280億円から390億円(前期は397億円)に引き上げており、前期比プラスへの期待も高まってきた。急騰したとはいえPERは20倍を下回っており過熱感はない。業績期待の買いが続くと予想する。ターゲットは3,600円、ロスカットは2,520円
5288 アジアパイルホールディングス 1,850 1,260 コンクリートパイル大手。上期決算では連結純利益が前年同期比3.3倍の41.4億円と大幅増益を達成。足元の好調な業績を受けて通期見通しも42億円から57億円に引き上げた。増配も発表しており、これらを受けた11/12の株価は大幅上昇。その後も商いを伴ってしっかりとした動きが続いている。11/19の5日移動平均線上で形成した「ハラミ足」から、11/21まで連日で上場来高値を更新した。PERは1ケタ台でバリュエーションに割高感はない。上方修正された純利益見通しに対する上期の進ちょく率は72.5%と高水準で、さらなる上振れに期待できそうだ。ターゲットは1,850円、ロスカットは1,260円
7554 幸楽苑 1,300 1,040 ラーメンチェーンを展開している。11/12に上期決算を発表。着地は計画を上振れ、通期の見通しも上方修正された。併せて、1年以上継続保有の株主に対する優待を新設。これらが好感されて、11/13の株価は7%を超える上昇となった。10月は全体株高の流れに乗れず調整したが、11月に入って持ち直し、決算発表前には25日移動平均線近辺まで戻していた。決算発表後の上昇で25日移動平均線を明確に上抜け、9月につけた直近高値の1,115円も上回った。チャートの形状も良くなってきたことから、長期保有株主への優待新設を支えに一段と上を試しにいく展開を予想する。ターゲットは1,300円、ロスカットは1,040円
7649 スギホールディングス 4,350 3,390 調剤併設型ドラッグストア「スギ薬局」などを展開する。2026年2月期の上期(3-8月)の連結営業利益は前年同期比17%増の237億円。会社の計画の240億円に若干届かなかったことから、発表を受けた10/10の株価は下落した。ただ、決算発表前が下り坂であったこともあり、この日に陽線を形成して終えると、翌日以降は切り返した。11月に入ると25日移動平均線を上回り、11/21には75日移動平均線や一目均衡表の抵抗帯(雲)を上抜けた。調整一巡に対する上値期待が高まっており、ここからは8月高値(4,074円)奪回だけではなく、高値更新による上値追いを想定したい。ターゲットは4,350円、ロスカットは3,390円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・11/21現在、プライム市場に上場、時価総額が200億円以上、PBRが5.0倍未満、PERが20.0倍未満、今期増収予想(日経予想)、株価が25日・75日・200日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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