投資情報部　鈴木　英之

「SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング」（現物）では、ネットで取引をする投資家になじみの深いネット企業や、株主還元（配当・株主優待等）に積極的な企業が上位にランクされる傾向があります。

　12月のトップ企業は日本航空（9201）で、第2位がＡＮＡホールディングス（9202）、第3位が三菱UFJフィナシャル・グループ（8306）などとなりました。日本航空が2ヵ月連続でトップになるなど、上位の組み合わせに大きな変化はありませんでした。11月に落ち着く兆しをみせた両社ですが、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言への動きが本格化する中、押し目買いも入ったようです。なお、燃料電池関連としての側面がある上、原油先物価格の反発が本格化したことを背景に、ENEOSホールディングス（5020）が第5位にランクアップとなりました。

　「SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング」（信用）では、第1位はＮＥＸＴ　ＦＵＮＤＳ　日経２２５連動型上場投信（1321）でした。途中まで、日経平均株価がもみ合う展開となり、リスクを取りたい投資家の参加が増えたように思われます。第2位から第8位までは12月決算銘柄で、株主優待や配当の権利確保にからんだつなぎ売り需要が増えました。

「SBI証券の売買代金ランキング」（2020年12月）はＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 （1570）が買いで第2位、売りで第1位になりました。月末にかけて日経平均株価が上放れる展開になった分、利益確定売りが増えた可能性があります。ちなみに、この月は日経平均株価が前月末比3.8%上昇し、レバレッジ投信の上昇率は1ヵ月で7.7%となりました。

「SBI証券のETF/ETN人気ランキング」では、第1位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信（1357）が、第2位にＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信（1570）となるなど上位5社の顔触れは変わりませんでした。

　「SBI証券のREIT人気ランキング」には第1位がインヴィンシブル投資法人　投資証券（8963）で前月に続き第1位になりました。第2位にはGLP投資法人　投資証券（3281）が新規にランクインとなりました。