Level 4-1 金(ゴールド)ってなんだろう?
2026/5/20
ー 株式や債券とは違う、もうひとつの資産 ー
おカネを「増やす」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、株式や債券かもしれません。
どちらも「人や会社の活動におカネを出すことで生まれる資産」です。
では、金(ゴールド)はどうでしょうか。
発行する人がいない「モノそのものの価値」
金は、会社がつくるものでも、国が保証するものでもありません。
そこにあるのは、金という“モノそのもの”が持つ固有の価値です。
誰かの信用に頼らなくても価値を持つ――これが金の大きな特徴です。
さらに金の価値を支える重要なポイントとして、「とても作りにくいこと」が挙げられます。地球上に存在する量は限られており、掘り出すには多くの時間と費用がかかります。
紙のおカネのように「必要だから多くつくる」ということはできません。こうした「手に入りにくさ」(希少性)が、金の価値を長い間支えてきたのです。
金は意外といろいろなところで活躍している
金は「貯める資産」だけではありません。意外と様々な分野で活躍しています。
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1
宝飾品
指輪、ネックレス、アクセサリーなど“キラキラした見た目の良さ”で今も人気です。
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2
投資としての金
金の価格が上がれば、そのぶん利益が出るため投資の対象にもなります。また、有価証券であるETF(上場投資信託)※1を通じて投資する方法もあります。
投資には、おカネの価値を守るという側面もあり、インフレ対策としても注目されています。人々をシンプルに魅了する金は、相対的に価値が下がりにくい資産※2だといわれています。
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3
工業製品
金は電気をよく通し、さびにくい金属です。
スマートフォンやパソコンの中の半導体、航空宇宙・防衛産業の電子部品など小さな大切な部分に使われます。
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ETFとはExchange Traded Fundの略称。取引所で取引される投資信託です。
- 「価値が下がりにくい」とは過去の傾向や一般的な見方を示したものであり、将来の価格を保証するものではありません。金の価格は変動し、損失が生じる可能性があります。
Tips 金を求めて人が動いた話
金は用途だけでなく、歴史の中でも多くの人々を動かしてきました。
幕末、日本人のジョン万次郎はアメリカでの生活の中でゴールドラッシュに遭遇し、自ら金を掘り当てた経験を持ちます。そこで得た資金をもとに日本へ帰国し、その後は開国期の重要な役割を担いました。
金は「増やす」より「支える」資産
金は株式のように大きく増える資産ではなく、債券のように利息も生みません。
それでも多くの人が金を保有するのは、景気の変動に影響されにくく、資産全体を安定させる“支え”として役立つからです。金は、美しさで人を惹きつけながら、資産を守る役割も果たす――。
この二つの側面が、金が長く選ばれ続けてきた理由だと言えるでしょう。
国が「金」を持つのはなぜ?
世界中の国々や、中央銀行は今も金を大切な資産として保有しています。なぜ、通貨を作る立場の国が、通貨ではない金をわざわざ持とうとするのか?
その理由は、次のテーマにつながっています。
次は、「通貨の信用が失われるとき」と金――Level 4-2 構造的な変化へ進みます。
