Level 3-2 投資信託の基本事項を確認しよう!
2025/12/15
投資信託の値段のことを「基準価額」といいます。株式でいうところの株価に相当するものですね。今回はそんな「基準価額」の意味や見方、変動要因についてご紹介していきます!
基準価額とは?
基準価額の取引単位は「口(くち)」で表され、一般的に1万口あたりの値段が使われています。
原則として、毎営業日の終わりに運用会社が資産価値を計算し、1日に1回公表されます。ただし株式のようにリアルタイムで値段が決まるわけではなく、実際にいくらで取引できたのかは申し込み後にわかります。基準価額は、投資信託の純資産総額(投資信託の規模)を総口数(保有者の口数合計)で割ることで求められます。
計算例
投資信託が100億円の純資産総額を持ち、1,000万口を発行している場合
純資産総額100億円÷総口数 1,000万口 = 基準価額1万円
Tips 「基準価額が高い=高くて買えない」ではありません!
SBI証券では「100円から」購入できるため、気軽に始められる仕組みとなっています。なので、「値段が高い=ハードルが高い」ではないんです。
なお、基準価額が高いと「過去に運用成績が良かった」ことを示す場合もありますが、それはあくまで過去の話であり、今後の成績や購入のしやすさとは関係ありません。なぜなら、基準価額は次のような理由で変わるからです。
- 投資信託販売開始時の初期設定額
- 分配金(運用益の一部を投資家に還元)の有無
基準価額を動かす要因は?
基準価額の値動きは、純資産総額の増減に比例して変わります。
それでは、基準価額が変動する主な要因についてみていきましょう(詳しくはLevel3-2 株式編 株式投資ではどうやって利益が出るの?を参照)。
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1
運用資産の価値変動
投資対象資産の価値が変動すると、純資産総額も変動します。
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2
運用資産のインカムゲインによる変動
株式の配当金や債券の利金の収入など、保有資産から得られる収益(インカムゲイン)が純資産総額に加わります。
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3
運用管理コストによる変動
投資信託の運用や管理にかかる手数料は純資産総額から差し引かれるため、基準価額にも影響します。
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4
分配金支払いによる変動
分配金は純資産総額から差し引いて支払われるため、その分だけ基準価額は下がります(これを「分配落ち」といいます)。
分配金と基準価額の関係
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運用で得た利益の中から分配金が支払われるため、すべて普通分配金になります。
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分配金を支払ったあと、基準価額が購入時より下がっていると、その一部は元本払戻金(元本の一部の払い戻し)になります。
Tips 基準価額が下がっても損とは限りません
ただし、投資成果を判断する際は、実際に受け取った分配金額を含めた“トータルリターン”を把握することが大切です。
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普通分配金
運用で得た利益から支払われます。
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元本払戻金(特別分配金)
基準価額が購入時より下がっているときに支払われるもので、運用で増えたお金ではなく、自分が出したお金の一部を返しているイメージです。


