Level 3-2 債券の価格はどうやって動くの?株式との違いも解説
2025/12/26
株式ほど大きな値動きはありませんが、債券も市場で売買されているため、価格は日々変動します。債券の値動きの仕組みや、投資を考えるときに比較されやすい株式との相違点をみていきましょう。
債券も株式のように値動きってあるの?
債券は、「金利」の動向にとても敏感な金融商品です。
「金利が上がると価格は下がり、金利が下がると価格は上がる」という、まるでシーソーのような特徴を持っています。これは、市場金利と債券の利率の相対的な魅力が変化するためです。
たとえば、利上げに伴い市場金利が上昇すると、以前よりも高い利率の新発債券が発行されるため、市場金利が低いときに購入した債券は、既存債券としての魅力が薄れ、価格が下落します。
- 市場金利とは、金融機関同士が資金を貸し借りする際の金利に加え、国債の流通利回りなど、市場で取引されるさまざまな金利の総称です。これらの金利は、中央銀行(日本では日本銀行)の金融政策や経済状況によって大きく変動します。
さらに、残存期間(償還されるまでの期間)の長短によって、金利変動が価格に与える影響度も異なってきます。
残存期間が長い債券は金利変動に敏感で価格の振れ幅が大きく、逆に残存期間が短い債券は比較的価格の変動が小さい傾向にあります。
債券と株式との違い
債券と株式は、どちらも企業などが資金を調達するための手段ですが、性質は大きく異なります。
債券をより深く理解するために、株式との違いを整理していきましょう。
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1
満期(償還)の有無
債券には満期という概念があり、満期を迎えると元本が返ってきます(償還)。一方、株式にはそのような仕組みはなく、株式発行によって調達した資金は返済する必要がありません。
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2
利金と配当金の違い
債券の利金は、たとえ業績が悪化し赤字になったとしても、契約上の義務として基本的には支払われます。一方、株式の配当金はそのときの業績や方針によって、金額や支払いの有無が決まります。
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3
破綻や倒産時の違い
企業が経営破綻や倒産した場合、残った財産の分配は債券保有者の方が株主よりも優先されます。つまり、債券は株式よりも返済順位が高いと言えます。
債券と株式の仕組みの違い
Tips 景気と一緒に動く?債券と株式の逆相関
債券と株式の値動きは、市況によって逆の傾向を示すことがあります。
- 景気悪化時:安全資産(債券)志向になる。 債券価格↑株価↓
- 景気回復時:リスク資産(株式)志向になる。 債券価格↓株価↑
この逆相関は、投資家の資金が「安全資産かリスク資産か」に移動する動きと、景気に応じた金融政策による金利の変化によって生じます。
景気が悪ければ債券に資金が集まり、景気が良ければ株式へ。
金利の上下もその流れを後押しします。
- 市況によっては、逆相関にならないこともあります。


