-1σ突破から25日線水準が意識されてくる
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 54230 +700 (+1.30%)
TOPIX先物 3633.5 +45.5 (+1.26%)
シカゴ日経平均先物 54275 +745
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
16日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。原油先物価格の下落が投資家心理を改善させ、幅広い銘柄を買い戻す動きとなった。事実上閉鎖されているホルムズ海峡で、一部の船舶は同海峡を通過し始めたと伝わった。ドローン攻撃で停止していたアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ石油ターミナルが再稼働したほか、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は、必要であれば備蓄を追加放出する可能性があるとの見解を示したことが伝わるなか、原油先物価格は1バレル=93ドル台に下落した。
NYダウ構成銘柄ではセールスフォース<CRM>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、ボーイング<BA>、エヌビディア<NVDA>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が買われた。半面、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、スリーエム<MMM>、ウォルト・ディズニー<DIS>、アメリカン・エキスプレス<AXP>が軟調。
シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比745円高の5万4275円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比220円安の5万3310円で始まった。直後に5万3180円まで売られた後は上へのバイアスが強まり、米国市場の取引開始後には5万4300円台に乗せた。中盤以降は5万4000円〜5万4300円辺りでの保ち合いが続くなかで、5万4370円まで上げ幅を広げる場面もみられた。終盤にかけても高値圏での保ち合いが続き、日中比700円高の5万4230円で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションは下落して始まったが、支持線として意識されていた75日移動平均線(5万2930円)を割り込まなかった。その後のリバウンドでボリンジャーバンドの-1σ(5万4240円)を捉えており、同バンドを明確に上回ってくるようだと、25日線(5万5980円)とのレンジが意識されてくるだろう。-1σ水準では押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。
米国・イスラエルとイランの紛争が長期化することへの懸念から慎重姿勢は崩せないものの、リスク回避姿勢から過度に売り込まれていた銘柄などには買い戻しも入りやすいと考えられる。-1σ水準で強弱感が対立し、75日線とのレンジを意識しつつも、同バンドを上抜けてくる局面ではロングが強まる展開を意識しておきたい。そのため、オプション権利行使価格の5万4000円を中心とした上下の権利行使価格となる、5万2500円から5万5500円でのレンジを想定。
16日の米VIX指数は23.51(13日は27.19)に低下した。上向きで推移する+1σ(24.98)と+2σ(28.11)とのレンジに沿ったトレンドをみせていたが、+1σを割り込んできた。25日線(21.85)とのレンジに移行する可能性が意識されてくることで、ややリスク選好に向かわせやすいだろう。
昨日NT倍率は先物中心限月で14.91倍に上昇した。前場は75日線(14.85倍)を挟んだ14.80〜14.89倍での値動きが続いた。後場はアドバンテスト<6857.T>[東証P]や東京エレクトロン<8035.T>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984.T>[東証P]が出直りを強めたことで、相対的に日経平均型優位となった。米国市場の流れを受けて指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われやすく、25日線(14.92倍)を上抜けてくる可能性から、NTロングに振れやすくなりそうだ。
株探ニュース