9/8(金)市場ではドル・円相場が1ドル107円台の円高・ドル安水準に突入しました。それと連動するように、日経平均株価もマイナス幅を広げ、この日の終値は19,274円82銭となり、前日比121円70銭安となりました。終値の水準としては4/28(金)以来の安値水準になります。
図2で示したように、米10年国債利回りは9/7(木)に2.04%台まで低下し、昨年11月以来の低水準となりました。チャート的にも下抜けたような形になっています。ハリケーン「ハービー」の影響で新規失業保険申請件数(9/7発表分)が予想外の増加となるなど、ハリケーンの影響が顕在化してきたことで、FRB(米連邦準備制度理事会)による年内利上げ確率が一層低下してきたことが響いています。こうした米金利の低下が円高・ドル安の大きな要因のひとつとなっています。
さらに、9/9(土)の北朝鮮建国記念日を控え、同国によるさらなるミサイル実験の実施や、それに対応した米国の軍事対応等も懸念されています。特に9/8(金)の東京市場で急速に円高・ドル安が進んだ背景には、こうした地政学的リスクの強まりに対応したリスク回避の円買いが影響しているように思われます。図1に示した通り、ドル・円相場は1ドル108円前後がドルにとっての重要な下値支持ラインだったので、これを割り込んだことで、ドル売り・円買いが加速した面もあります。
日経平均株価のみならず、ドル・円相場、米10年国債利回りも抵抗ラインを割り込んだ形になるだけに、当面は要注意とみられます。仮に、市場が警戒した通り、軍事的な緊張を高める事態が生じた場合、市場が大きく荒れる可能性もありますので、注意が必要です。また、米国に接近しているハリケーンは9/10(日)にフロリダ州のマイアミ近辺に上陸する可能性もありそうで、米国市場自体がリスクオフの展開になる可能性もあります。
ただ、仮に北朝鮮のミサイル実験が行われた場合でも、過去14回のミサイル実験の例をみる限り、株価の下落は長期化しないケースが多いので悪材料出尽くしになる可能性もありそうです。また、ハリケーンの影響も、米国経済に中長期的な悪影響を与える問題ではないとみられ、株式市場は短期間で織り込む可能性がありそうです。週明けの株式市場は、当面の悪材料が出尽くしとなり、為替や株価が反転してくる場面が出てくる可能性もありそうです。
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