2/12(金)の東京市場では、日経平均株価が引き続き売り先行の展開となっています。午前9時15分には14,992円まで下げ、1万5千円の大台を割り込んでいます。注目のイエレンFRB議長による議会証言では、経済状況次第で利上げペースを遅らせる可能性について示唆があったものの、株価の下落を止めるには至りませんでした。ドイツ銀行の資本不足問題等で欧州株が下げている他、原油先物相場も再び1バレル30ドル台を割り込んでいます。イエレン証言もあり、ドル・円相場が一時1ドル110円台まで円高・ドル安となるなど、外為相場の波乱も響いています。
ただ、こうした中で日経平均株価がかなり重要な下値支持ラインに到達してきたという事実もチェックしておく必要があります。日経平均株価が、アベノミクス相場下での下値メドになりやすい「予想PER13.5倍」のラインを割り込んできたからです。2/10(水)時点、日経平均株価の予想EPSは1,146円と計算されていますので、日経平均株価を15,000円とした場合、予想PERは13.1倍の計算となります。予想EPSとの比較では、日経平均株価は「下げ過ぎ」の領域に到達してきたと考えることができます。
ちなみに、1/21(木)に日経平均株価が最初の安値を付けた時、日経平均予想PERは13.3倍・予想EPS1,202円でした。2015年1月〜12月期の決算発表が進捗し、業績予想の下方修正が増えたことで、予想EPSは上記の通り低下していまい、そのこと自体が「下値支持ライン」を下げ、日経平均株価の下落をもたらしてきた面もあります。ただ、2015年10月〜12月期の決算発表は2/12(金)の457社の発表でほぼ一巡してくるので、予想EPSの推移も今後安定化してくると思われます。
決算発表というイベントが通過し、予想EPSの下げ止まりが見込めるようになることは、重要な投資環境の変化だとみられます。さらに、世界の株式市場を冷静にウォッチしてみると、経済減速を危惧されている東南アジアでは、株価の下げ止まり感が強まっているように思われます。依然、悲観的な見方が支配的な株式市場ですが、日経平均下げ止まりのタイミングが接近している可能性は十分ありそうです。
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