今週の株式市場は波乱の展開になりそうです。12/11(金)の米国市場では、原油先物価格が一時1バレル35ドル台まで下落し、NYダウも300ドル超の下落となりました。シカゴ日経平均先物(2016/3限月)は12/11(金)の現物価格を500円超下回り、それを受けた12/14(月)の東京市場も、売りが大きく先行する展開となっています。
市場では、原油が減産される兆しが見えず、その価格が下落し続けていることが要因と説明されています。12/17(日本時間・早朝)(木)に予定されている米FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を見極めたいとの向きも多いとみられます。
今週はこの他、12/18(金)に日銀金融政策決定会合の結果発表を、さらに同じ12/18(金)に米国株式市場の「クアドラプル・ウィッチング(4人の悪魔)」を迎えます。株価指数先物、株式先物、株価指数オプション、個別株オプションのSQが集中するこの日は名前の通り波乱になりやすいので、乱高下を警戒すべきタイミングがここまで続く可能性は十分あると考えられます。
さて、こうした乱高下の先に市場関係者は何をみるべきでしょうか。弱気転換した株式市場の低迷が続くシナリオを想定すべきでしょうか。
米国では12月決算のファンドも多いとみられ、12月の「クアドラプル・ウィッチング」までは特に重要な期間であると考えられます。そのタイミングで、原油価格の下落やFOMCなど、買い持ち高の整理を促す予定が続いてきましたので、波乱が必要以上に増幅されている可能性がありそうです。原油先物相場は2008月12月に1バレル33ドル87セントの安値がありますが、金融危機の様相を呈したリーマンショック後の安値を下回る理由は多くないように思われます。
そもそも原油価格の下落は日本経済やその企業業績にプラスの面が多いとされています。米国にとっても、エネルギー系企業を除けば、家計や多くの企業にプラス面が大きいと考えられています。また、12/14(月)に発表された日銀短観では、大企業の業況判断指数が予想外に強く、企業業績にとっては明るい材料になっています。日米のファンダメンタルズを冷静にチェックする限り、来週以降も波乱が続く可能性は低いように思われます。
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