18日の東京株式市場で日経平均株価が下落しています。この日の未明にFOMC(米連邦公開市場委員会)で金融政策の「現状維持」が発表されましたが、それを受けた米国市場で株価が下落したことに加え、外為市場で円高・ドル安が進んだことが理由と考えられます。シルバーウィークを控え、ポジションを取りにくいタイミングであることも逆風になっているようです。
「利上げ=売り」、「見送り=買い」と予想していた市場参加者にとり、18日の日経平均株価の動きは「意外」と映るかもしれません。しかし、9/17掲載の「オプションの『ココがPOINT!』」でご説明したように、FOMCにおいて政策金利の引き上げが「見送り」(現状維持)という結果になった場合でも、2通りのシナリオが想定されるとしていました。ひとつは、FOMC後の声明や記者会見から「年内利上げの公算が大きい」との印象を持てる場合で、この場合は株価も上昇の公算が大きいとしました。逆に、「年内利上げの公算は小さい」との印象が持てる場合は株価が下がりやすいと予想しました。
今回のFOMCでは、FRB当局者17人のうち13人が予想している「年内利上げ」の可能性は維持されました。しかし、前回の会合からは利上げ予想が2人減っていますので、ややトーンダウンとなった印象です。米国経済は拡大傾向にあるものの弱さが残り、足元は世界経済への注意が必要というメッセージだと思われます。このような状況下では、外為市場で円高・ドル安が進みやすく、株価に下落圧力がかかる可能性が大きくなると考えられます。全体的な印象としては「ややネガティブ」ということになりましょう。
もっとも、連休明け後にポジションを取りやすいタイミングになれば、市場が冷静さを取り戻す可能性もありそうです。このまま、中国などで大きな波乱が起きず、米国の経済指標発表で強さが続けば、株価も反発に転じる可能性がありそうです。ご参考までに、グラフとして日経平均株価のおもな下値支持ラインをご紹介させていただいています。
図:日経平均のおもな下値支持ライン
※当社チャートツールをもとに、SBI証券が作成。2015/9/17現在。
下値支持1 17,617円 日経平均の予想PER14倍水準(9/16の予想EPSで計算)
下値支持2 17,415円 9/8に付けた当面の安値
下値支持3 16,993円 8/11から9/8の下げと同額を9/9高値から下げた場合
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