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日経平均株価「20,000円〜21,000円」の局面で取るべき戦略を探る!

2015/11/26

日経平均株価は9/29の16,901円を当面のボトムとして、上昇トレンドを描いています。中国・上海指数がその日までの底ばい相場から上放れて上昇傾向に転じ、それと併せて米国株も上昇トレンドに入るなど、世界的に「リスクオン」の空気が強まったことが背景です。

今後、日経平均株価は「20,000〜21,000円」のレンジで推移する可能性が膨らんできました。しかし、この水準まで回復してくると、相当戻り売りも増えてくると予想されます。さらに、スケジュール面では、様子見が強まる可能性もあります。

投資家としては、特にメジャーSQまでの間、どのような戦略を取るべきでしょうか。今回の「オプションのココがPOINT!」では「時間的価値の減少」という現象にスポットを当てることでそれを考えてみたいと思います。

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上昇基調の日経平均株価とコール・オプション

日経平均株価は9/29の16,901円を当面のボトムとして、上昇トレンドを描いています。中国・上海指数がその日までの底ばい相場から上放れて上昇傾向に転じ、それと併せて米国株も上昇トレンドに入るなど、世界的に「リスクオン」の空気が強まったことが背景です。

11月第3週までに我が国の決算発表(3月決算企業の2015年4〜9月期)が終わり、中国経済減速の影響が今の所は一部の企業にとどまっていたことが確認されたことも安心感につながりました。11/13にパリで同時多発テロが起こり、11/16の日経平均株価が一時300円超下げるという波乱もありましたが、その後の海外株式市場の反応が冷静だったこともあり、早めに上昇基調を取り戻しました。11/26現在、日経平均株価は20,000円大台回復目前の水準に位置しています。

こうした中、オプション市場ではコール・オプションがおおむね堅調な動きとなりました。図1は、「日経平均株価」と「日経平均コール・オプション(2015年12月限月・権利行使価格19,875円)のプレミアム」の価格推移を1枚のグラフで示したものです。日経平均株価は10/14には17,891円でしたが、11/26では19,847円と約11%の上昇となりました。これに対し、このコール・オプションは10/14に120円でしたが、11/26には280円まで約2.3倍の上昇となっています。

日経平均株価が上昇する時は、現物株以上に、コール・オプションの方が上昇率が大きくなりやすいという商品特性がここでも示された形になっています。

なお、日経平均株価が約11%上昇した同じ期間に、プット・オプション(限月・行使価格は同一)は、1,740円(10/13)→330円と約5分の1に急落しています。

図1:日経平均の上昇過程で同様に上昇基調をたどった日経平均コール・オプション

  • ※日経平均株価および日経平均オプション取引データを用いてSBI証券が作成。2015/11/25現在
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株価上昇でも「コール」が儲からない場合がある訳は?

前項でご説明したように、日経平均株価が上昇する時は、現物株以上に、コール・オプションの方が上昇率が大きくなる傾向があります。しかし、上昇マーケットであっても、「コール・オプションの買い」が儲からないこともあります。

例えば10/26から11/25までの1ヵ月間でみると、赤丸及び赤矢印で示したように日経平均株価は4%上昇しました。しかしこの間、コール・オプションのプレミアム価格は、緑丸と緑矢印で示したようにほぼ横ばいにとどまっています。なぜ、こうした現象が起こってしまうのでしょうか。

それは、オプションの「時間的価値」がどんどん減ってしまうからです。10/26にこのコール・オプションを300円で買ったと仮定します。この投資家は、最終売買日までの「32営業日」の間に、オプション価格が300円を上回れば利益をあげることができます。一方、11/25に300円で買った投資家は最終売買日まで残り「12営業日」しかありません。勝てる可能性の大きさは無論、期限の短い後者の方が小さいと考えられ、時間的価値は小さくなります。そして時間的価値が小さい分、プレミアム価格も安くなりやすいのです。

コールに限らず、プットも同様に、オプションの買い手は、常にこの時間的価値の減少と戦わなければならないことになります。オプションの買い手は、最大の損失額を買い付けたオプション料の範囲内に限定できるというメリットがある反面で、このように、時間的価値の減少と戦わなければならないという難しさがあるのです。

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時間との戦いに勝つには?

図2は、過去約半年間の日経平均株価の推移をみたものです。日経平均株価は5月中旬以降8月中旬まで20,000〜21,000円の水準で揉み合ってきました。従って、この水準まで回復してくると、相当戻り売りも増えてくると予想されます。さらに、スケジュール面では、様子見が強まる可能性もあります。表1は、12月のメジャーSQまでのタイムスケジュールですが、米国の利上げが濃厚視されているFOMC(12/15〜16)を前に、重要な経済イベントも少なくありません。

こうした環境下で、現物株への投資であれば、じっくり保有して待つことも可能でしょう。ただし、12/11(金)をSQ算出日に迎えるオプション市場の投資家にとっては難しい所です。これまで述べてきたように時間的価値の減少と戦わなくてはなりません。

図2:日経平均株価20,000円回復後は戻り売り圧力が強まる可能性

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表1:メジャーSQまでの主要スケジュール

月日 曜日 スケジュール
11/26 11月決算企業「権利落ち」
◎米国市場休場(感謝祭)
11/27 失業率・有効求人倍率
米国「ブラックフライデー」(年末商戦スタート)
11月末まで   緊急対策(1億総活躍社会)
11/30 10月鉱工業生産(速報)
12/1 米11月ISM製造業指数
中11月製造業PMI
12/2  水  11月ADP雇用統計
イエレンFRB議長講演
米地区連銀景況報告(ベージュブック)
12/3  木  イエレンFRB議長議会証言
米11月ISM非製造業指数
ECB(欧州中銀)理事会
12/4 米11月雇用統計
12/8 GDP確報値
11月中国の貿易統計
12/9 10月機械受注
12/11 メジャーSQ
  • ※各種報道をもとにSBI証券が作成。

オプション取引に慣れた参加者で、時間的価値の減少を逆に活かすのであれば、「オプションの売り」が有効策になります。オプション取引に慣れてくると、市場で「オプション取引に勝つには売りを覚えるべき」という意見を多く聞くようになると思いますが、その理由のひとつは、オプションの買い手が常に時間的価値の減少というデメリットを背負っているため、オプションの売り手はそれを逆手に取ることができるからです。

仮に今後の相場観として「緩やかな上昇」をメインシナリオに添えた場合は、「プットの売り」を選択する手があります。

ただし、図3に示したように、「プットの売り」は相場観が外れた場合に、想定外の、そして投資家のリスク許容度以上の損失が膨らむ恐れがあります。このため、この取引には細心の注意が必要になります。

図4は、「現物株(例えばインデックスファンド)の買い」と、「コールの売り」を組み合わせ、「カバードコール」を合成する方法です。合成損益の「形」は図3の「プットの売り」と同じになります。同じ形なのであれば、なぜ合成するのか疑問を抱く投資家も多いと思われます。

カバードコールでは、相場観が外れて損失が拡大する過程が「現物株の損失」であり、損失額は現物株の購入金額以内に限定できるというメリットがあります。また、「コールの売り」を通じ、プレミアムを受け取っている分だけ、損失が相殺されるというメリットもあります。無論、ポジションを合成する分、手数料等のコストがかさむことになりますので、どちらの戦略を取るかはよく吟味する必要があります。

図3:プットの売りで時間的価値の減少を活かし、利益を確保
図4:カバードコールで「時間的価値」の減少を活かし、利益を確保

※日経平均株価および日経平均オプション取引データを用いてSBI証券が作成。2015/11/25現在。

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