日経平均株価が2000年4月高値を抜け、18年ぶりの高値水準です。日経平均株価の平均PERから目先の上値メドは、21,040円、21,393円と想定されます。上値チャレンジした場合の、日経平均Weeklyオプションを使った少額投資の投資戦略をご紹介いたしましょう。
再び、日経平均株価の目先の上値メドを考えると |
日経平均株価が2000年4月ITバブル期の高値20,833円を上抜け、1996年以来、18年ぶりの高値水準となってきました。6月18日に2万円の大台を割り込み、19,990円52銭の安値を付けてから、わずか4営業日後の24日には、20.952円71銭の高値を付けたのです。約1,000円の急騰となっています。
前々回、5月28日付のオプションの『ココがPOINT!』「日経平均株価の目先の上値メドはココ!?」で上値メドは、20,872.3円と想定しましたが、その上値メドを超えてしまったことになります。
再度、目先の日経平均株価の上値メドを考えて見ましょう。
年初に日経平均株価が安値を付けた1月16日から5月24日までの、平均予想PERは16.72倍です。
6月24日現在の日経平均株価採用銘柄の予想1株当たり利益(EPS)は、1,258.4円です。
年初からの上昇相場の全期間平均予想PERと、現時点での予想1株当たり利益を掛けた数字を、
目先の日経平均株価の上値メドと考えて良さそうです。
1,258.4円×16.72倍=21,040円
しかし、株価は上にも下にもオーバーシュートする可能性があるので、少しオーバーシュートして大台の17倍まで買われるとすると、
1,258.4円×17倍=21,393円
目先の日経平均の上値メドとして、21,040円、21,393円の二つが上値メドになりそうです。
図1:日経平均株価(日足 6ヶ月間)
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
図2:日経平均株価の予想PER
- ※BloombergデータよりSBI証券が作成。
Weeklyオプションを活用した少額での投資戦略! |
日経平均株価は、2000年4月ITバブル期の高値を更新し、まだ若干の上値余地が考えられます。しかし、直近急騰したため、高値警戒感があることも、また事実です。
このような相場環境において、強みを発揮するのが、損失限定で大きく上昇した場合に大きなリターンが期待出来る日経平均オプション取引です。
今までは、月ごとに設定された日経平均オプションのみでしたが、先月の5月25日から日経平均Weeklyオプションが取引開始されました。
Weeklyオプションとは
詳しくは上記のリンク先に詳しく説明していますが、満期日までの日が短いため、時間的価値が少なくなり、満期日まで長いオプションに比較して、Weeklyオプションはオプション価格が安いことが特徴です。
オプションの買いの場合、最大損失はオプションの買い代金となるので、安いオプションには魅力があります。
日経平均Weeklyオプションを活用すれば、少額で大きなリターンを目指すことが可能です。
更なる上昇を想定した場合の戦略はコレ!? |
図3:日経平均Weeklyオプション板状況
(2015年6月25日13:20現在)
6月25日13:20時点での、7月1週限月の21,000円から21,875円までの、コールの日経平均Weeklyオプションの板状況が図3です。
ここから、来週以降さらに日経平均株価が上昇すると考えた場合の少額投資戦略としては、最も満期日までの短い7月1週限のコールオプションの買いがオススメです。
100円以下で買えるオプションで最も権利行使価格が低いものは、権利行使価格が21,000円のオプションです。
例えば、売り気配の95円で購入した場合、手数料を考慮しなければ、
21,000円+95円=21,095円
7月3日(金)の特別清算指数(SQ)値が21,095円の場合、満期時に損益ゼロとなり、21,095円より上昇した場合、SQ値と21,095円の差が利益となります。
という事は、上記で考えた2つの上値メドのうち
1つ目の21,040円がちょうど上値となれば、55円の損失
2つ目の21,392円がちょうど上値となれば、297円の利益
となる計算になります。(手数料・税金を考慮せず)