<今週のココがPOINT!>
上値メドは、12月29日高値17,914円と12月8日18,030円か!? |
今週1月27日(火)更新のサキモノの『ココがPOINT!』〜日経平均株価、強気転換、2月6日米雇用統計までに高値更新も・・・〜で想定したとおり、日経平均株価は年初からの終値ベースでの16,800円〜17,400円のレンジ相場を上抜け、堅調展開が続いており、27日には約300円高と上昇しました。翌日の日経平均は、前日のNYダウが291ドルの大幅安となったため、「往って来い」で下落が懸念されましたが、寄付きこそ150円以上下げて始まり結局急反発して小幅高で引ける展開となりました。このことから、NY市場では27日に発表されたアップルの好決算という好材料はあったものの、NY株離れを思わせる日本株の堅調相場となっています。
現在の相場は、図1の日経平均株価の価格帯別出来高でも分かるように、累積出来高の少ない(戻り待ちの売りが少ない)水準となっていると言えるのではないでしょうか。上値メドとしては、12月29日高値17,914円、12月8日高値18,030円となっています。
図1:日経平均株価(日足 6ヶ月間 価格帯別出来高)
- 当社WEBを用いてSBI証券が作成。
日経平均株価がNYダウを逆転 |
図2は、日経平均株価とNYダウの終値の2013年以降のチャートです。
本来、日経平均株価は円、NYダウはドル表示なので、数値自体を比べることに合理性はありません。しかし、2013年以後に実数で日経平均株価がNYダウを上回ったのは、(1)2013年5月20日、(2)2014年12月8日、そして今回の2015年1月27日(火)です。
過去の2回は、その後日経平均株価が急落することにより、NYダウが日経平均株価を再度逆転しています。
図2:日経平均 VS NYダウ(2013年以後)
「3度目の正直」または「2度あることは3度ある」 さて、どっち!? |
さて、ここからはオプションの投資戦略を考えてみましょう。
2月6日(金)に注目の米雇用統計があることから、その前日の5日(木)は、米雇用統計待ちで動きにくくなる可能性があります。
オプションの買い戦略の場合、土・日に時間的価値が減少することは覚悟して、1月30日(金)にポジションを構築、2月4日(水)までの短期勝負がオススメです。
1月30日(金)は、10〜12月の第3四半期の決算発表のピーク日です。原油安で商社や資源関連の一角に悪影響があるものの、原油安・円安で全体的には好調な決算発表が想定されます。日経平均株価がNYダウを逆転しましたが、アベノミクス以後の2回とは違い、「3度目の正直」で堅調相場が続くと考える方は、「2月限月の18,000円コールの買い」が、逆に、「2度あることは3度ある」と考え、反落相場となると考える方は、「2月限月の17,500円プットの買い」が良さそうです。
どちらにしても、上下大きくブレルと考える場合は、両方とも買って、いわゆる「ストラドルの買い」、逆にこれから保ち合い相場となると考えるのであれば、両方とも売って「ストラドルの売り」戦略になります。
今度こそ、「3度目の正直」になる可能性が高いと想定しているのですが、さてどうなるでしょうか?