お知らせ
ご愛顧いただいておりました「解説!オプション・ストラテジー」ですが、タイトル名を「オプションの『ココがPOINT!』に変更し、内容もより分かりやすく実際の売買を行う際に役立つ情報に着目した内容に変更してまいります。
更新タイミングは引き続き隔週の金曜日に掲載となりますので、変わらぬご愛顧、何卒よろしくお願い申し上げます。
日経平均概観
図表1:日経平均株価日足チャート
先物・オプション取引が初めてのお客様
先物・オプション取引口座をお持ちのお客様
日経平均株価は6月3日に15,000円を抜けてから、上値の重い展開が続いています。15,000円を抜けてからの7営業日中、5営業日が終値が始値を下回る陰線となっています。NY株高などの外部要因で、朝方は堅調で高く始まるものの、上値を追う動きにはならずに、逆に利食い売りに押されて値を消す展開が続いています。
しかしながら、15,000円割れでは買い物も入り、結果として小幅のレンジでの値動きとなっています。
日経平均OPの場合、125円ごとに権利行使価格が設定されています。6月3日の15,000円超えからのレンジを、抜けた権利行使価格は、上だと15,250円、下だと14,875円になります。
この権利行使価格を目処に、オプション取引を考えるのも、ひとつの投資手法になりそうです。
日経225オプション取引を活用した投資戦略
では、このような状況下で、どのような戦略が考えられるのでしょうか?
では、上振れを予想した場合、7月限の15,250円コールを買うことになります。
6月11日日中取引の終値は、195円なので、このポジションをオプションシミュレーターに入力すると、図表2になります。
図表2:15,250円コール195円買いポジションの損益線チャート
例えば、1週間後の6月18日(水)に、想定通り15,250円となった場合をオプションシミュレーターに入れると、261円になります。
195円→261円 +33.8%(手数料考慮せず)
逆に、下振れを予想した場合、7月限の14,875円プットを買うことになります。
6月11日日中取引の終値は、270円なので、このポジションをオプションシミュレーターに入力すると、図表3になります。
図表3:14,875円プット270円売りポジションの損益チャート
例えば、1週間後の6月18日(水)に、想定通り14,875円となった場合をオプションシミュレーターに入れると、261円になります。
270円→261円 -3.3%(手数料考慮せず)
この場合、原資産価格の方向性はあっていたのですが、1週間の時間的価値の減少により、マイナスとなっています。
逆にオプションを売っていた場合は、原資産価格の方向性は間違っていましたが、時間的価値の減少によって、救われていたのです。
オプション取引は、先物とは違い単に原資産価格の方向性を当てるだけでなく、「いつまでに」「どれくらいの値幅」という、期間と値幅も大きく影響する取引です。オプションシミュレーターを活用すると、自分の建てた戦略で、オプション価格がどのように動くかがあらかじめ確認することが、可能です。是非、お客様の考えられた戦略を入力して、想定損益を確認してから、オプション取引を行うことを、オススメします。