特集 日経平均は19,000円から19,500円のレンジ推移か
先物手口コメント(週間累計) 3月30日〜4月3日 |
年度替りで売りに押される場面も
前週(3月30日から4月3日)の225先物は週間ベースで160円の上昇となった。年度替りに伴う国内機関投資家の益出しにヘッジファンドの売り仕掛けも加わったことから、1日には19,000円台を割り込む場面が見られた。ただ、19,000円割れのタイミングでは現物、先物ともに押し目を狙う動きが活発化。また、郵政グループ、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の中期計画や、週末の大型投信設定などが材料視されて19,500円手前で取引を終えた。
TOPIX先物ではドイツ証券が買戻し
225先物の手口では、ゴールドマン・サックスが売り筆頭で、1日に大商いを演じたAアムロも売り方上位に入った。一方、野村が買い筆頭で、クレディ・スイス、松井、ドイツ証券が買い方に回った。TOPIX先物に関しては、CTA筋の売買が中心と見られるNエッジが売り筆頭となったほか、メリルリンチ、モルガンと米系ブローカーが売り方に。一方、2日に9,063枚のまとまった買いを入れたドイツ証券が買い筆頭となった。市場ではこの大口買いは3月26日に行った8,000枚超の売りに対する買戻しとの観測。
日経225先物手口(期近) 週間累計上位15社(売り買い差し引き)
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
TOPIX先物手口(期近) 週間累計上位15社(売り買い差し引き)
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
週末のSQはボリュームが増加する可能性も |
日経VI(ボラティリティ・インデックス)は指数が急落した1日に、2月6日以来となる24p台まで上昇したが、週末には20p台まで低下するなど上昇は瞬間的なものに留まった。オプション市場では引続きプットの売買が増加しており、総建玉ベースでのプットコール・レシオは1.33倍(コール106万6,600枚、プット142万2,256枚)とアベノミクス相場スタート以降、最も高い水準を維持している。今週末には4月のオプションSQ値の算出を迎える。ミニSQなので通常であれば30万株から50万株の売買とボリュームは小さくなるが、活発なバスケット取引が入る地合いが続いていることから、ボリュームが膨らむ可能性も。
今週の日経平均は19,000円から19,500円のレンジ推移か |
今週は、6日に2月の景気動向指数(速報)、8日には日銀金融政策決定会合の内容発表、3月の景気ウォッチャー調査などの発表が予定されている。市場では日銀会合でのサプライズはほとんど意識されていないことから、週末のオプションSQがメインイベントとなろう。昨年12月から上昇してきたSQ値(12月17,281.64円、1月17,341.88円、2月17,886.04円、3月19,225.43円)だが、不安定な需給面などを考慮すると下に崩れる可能性はある。コールサイドで最も建玉が積み上がっているのは19,500円。一方、プットサイドでは19,000円となっていることで、今週はこのレンジ内での推移となろう。ただし、1月16日の年初来安値16,540円を起点としたサポートラインを割り込んでいることから、3月上旬にもみ合った18,600円レベルを警戒しておく必要はある。
1月から続く上昇トレンドはいったん終了か
米雇用統計が市場予想を大きく下振れたことなどから、週初の225先物は下落でのスタートとなろう。仮に反落のまま週初の取引を終えると、3月23日高値19,700円を起点に31日の19,630円を結んだ上値抵抗ラインが徐々に意識される可能性がある。先週末は欧米市場休場などの影響から東証一部の売買代金は2兆円を割り込んでいる。出来高減少が今後も続くと調整入りの展開も想定され、1日につけた足元の安値18,940円が下値の攻防戦となろう。この水準を割り込むと売り仕掛けが加速することで下へのバイアスが強まると見る。日足チャートでは1月16日の年初来安値16,540円を起点としたサポートラインを割り込んでいることから、1月以降の上昇トレンドは終了。3月上旬にもみ合った18,600円レベルまでの調整局面入りを意識しておきたいところ。
経済スケジュール(4月6日〜10日)
- 提供:フィスコ社
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