日経平均の底値は20,700円?
米国市場の混乱受ける |
225先物は週間ベースで1,960円の下落に。週初からVIX連動のデリバティブ解消に伴う需給要因から波乱となった米国市場の影響を受けて、225先物をはじめとする相場全体の地合いが悪化した。また、米政府機関の閉鎖や長期金利上昇に対する懸念が強まったことも相まった。トヨタなどの自動車大手をはじめとする日本企業による市場予想を上回る決算を材料視する場面もみられたものの、相場を押し上げるには至らず。週を通じてボラタイルな動きが目立つ展開となった。
2月2日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆8,336億円の買い越し(前週は2兆3,281億円の買い越し)と減少した。一方、株数ベースでも、7億11万株の 買い越しと1月26日時点(9億8,876株の買い越し)比で減少している。
225先物の手口では、週初にVIX連動証券を早期償還すると発表したCSがTOPIX先物も含めて売り筆頭となった。そのほか、3回にわたって225先物の大口売りが目立った野村もそれに続いた。TOPIX先物では、値動きの激しい展開のなかでも、5日から連日で大幅に買い越したメリルが買い筆頭。コンスタントに1,000枚超の買いを入れ続けていた裁定業者のソジェンが続いた。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは急騰でブレグジット決定以来の水準 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は36.05p。英国が国民投票によってEU離脱を決定した16年6月以来の高値を付けたことから、投資家心理の悪化が意識された。オプション市場でも今回の地合い悪化を受けて、プットが軒並み上昇する場面が目立った。足元で日経VIは16-18p台でのもみ合いが続いていたが、その水準を大きく上抜ける展開となった。
NT倍率(先物)は12.3倍台に低下している。為替市場では、円高ドル安基調が継続しているほか、米利上げペース加速との見方が強まるなか、インデックスに絡んだ売りが集中。指数インパクトの大きい値がさハイテクなどがさえない展開。そのためNT倍率(先物)は低下傾向に。一方、先物市場では、225先物、TOPIX先物では、VIX連動証券を早期償還すると発表したCSがTOPIX先物も含めて売り筆頭となった。
日経平均の底値は20,700円?値動きには引き続き警戒が必要 |
企業決算が本格化するなか、これまでポジティブサプライズとなった決算は少ないにせよ、日米企業の業績は底堅さが確認されている。こういった点が相場の下支え要因として挙げられるが、積極姿勢には転じにくいとみられる。
引き続き米長期金利上昇を背景とした指数連動のデリバティブ取引による影響や消費者物価指数など米国の重要経済指標発表を受けたドル円相場や金利動向を見極める必要があり、外部要因から引き続き変動が激しくなる可能性は意識しておきたい。
今週は心理的節目とされる200日線のほか、これを割り込んだとしても52週線が位置する20,700円処が支持線となろう。一方で、自律反発によって75日線が位置する22,750円水準までの戻りを試す展開も想定される。引き続きボラタイルな相場を想定し、今週のレンジは20,700円から22,750円とする。
経済スケジュール(2月12日〜2月16日)
- 提供:フィスコ社
少ない資金で大きな利益を狙いたくありませんか?そんな方はこちらを確認!
先物・オプションの関連コンテンツ
サキモノのココがPOINT!
スピード調整になお上値?底値は今年の買い場になるか