閑散相場の次はトレンドが出た方に付いていく
引き続き商い閑散で週間の値幅は220円に留まる |
225先物は週間ベースで変わらず、上下の値幅は僅か220円に留まった。米国株式市場ではNYダウが連日で最高値を更新する展開となったが、225先物は引き続き膠着感を強めた。内閣改造が3日に行われたものの、売買材料視されることはなかった。一方、為替市場では円高ドル安が進行したが、指数への影響は限定的。参加者減少のなかもみ合い相場となった。一方、マザーズ先物は商いが増加。1日には4,669枚と上場以降、最大の出来高となった。
なお、7月28日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆3,625.32億円の買い越し(前週は1兆4,698.95億円買い越し)と減少した。一方、株数ベースでも、8,142.00万株の買い越しと7月21日時点(同8,670.72万株の買い越し)との比較では減少している。
225先物の手口では、クレディ・スイス、メリルリンチ、HSBCが売り方上位に並んだが、いずれも1,000枚台に留まった。一方、週初に2,749枚買い越したSBIが買い筆頭。TOPIX先物に関しては、モルガン、みずほ証券が売りに回った一方、ドイツ証券が4週連続で買い筆頭となった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは低い水準で推移 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は12.73p。下落は一服したものの、歴史的な低水準で推移している。オプション市場ではプットの売買がコールを上回る状況が続いているが、日経平均の下げは限定的。一部市場関係者は「8月下旬のジャクソンホール会合まで膠着相場は続く」とコメントしている。なお、今週は11日(金)が山の日で祝日のため、10日(木)にSQ値が算出される。
NT倍率(先物)は12.2倍まで縮小している。手口では、TOPIX先物でドイツ証券が買い越している以外、目立った動きは観測されず。現物市場では、指数インパクトの大きいファーストリテイリングが下げ止まったものの、年初来安値圏でのもみ合いが継続。積極的に指数を売買する投資家が不在ななか、相対的に225先物はさえない。
閑散相場の次はトレンドが出た方に付いていく |
今週は4営業日立会いとなっており、夏休みを取得する市場関係者も多い。日本株は参加者減少で先週以上の商い閑散となろう。週末実施された安倍改造内閣の支持率は回復しているが、引き続き不支持率は高い。内閣改造を材料視した海外投資家の日本株買いを期待していたが、この変化率では少々難しいか。
決算発表予定が1,300社ほどと引き続き多いことから、個別中心の相場展開となろう。先週末8月4日時点で3月期企業の2018年3月期の純利益は前年同期比9%増の見通し。
17年4-6月期で見ると43%増と堅調なデータもあり、仮に日経平均採用銘柄の予想EPSが現在の1,400円前後から1,500円に上昇した場合、PER14倍で計算すると21,000円、PER15倍で計算すると22,500円となる。企業業績を織り込む形で徐々に株価が上昇することも想定されるため、トレンドが出た方についていきたい。
ただ、足元では先物・オプション市場はトレードチャンスに乏しく静かな推移を想定。今週のレンジは19,900円から20,200円とする。
経済スケジュール(8月7日〜8月11日)
- 提供:フィスコ社
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