FOMC後は円安一服?その理由とは
円安ドル高を材料にしっかりとした推移 |
前週の225先物は週間ベースで変わらず。週末にメジャーSQが控えていたことでロールオーバー中心の商いのなか、「米3月利上げ実施」が織り込まれ、ドル・円は上値抵抗だった115円台を回復。円安ドル高を下支えに225先物はしっかりとした推移となった。一方、現物市場では、マザーズやJASDAQなど中小型株に関心が向かい、JASDAQ平均は21営業日続伸。なお、週末に発表された2月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比23.5万人増加と市場予想を上回る内容となったが、円安加速、指数一段高とはならなかった。
なお、3月3日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆6,582.24億円の買い越し(前週は1兆4,969.05億円の買い越し)と増加した。一方、株数ベースでも、1億374万株の買い越しと2月24日時点(同9,685株の買い越し)との比較で増加している。
225先物、TOPIX先物はメジャーSQ週だったことから、ともにロールオーバー中心の展開となった。3月限TOPIX先物で8万枚近い買いポジションを有していたゴールドマン・サックスは、6月限で5万枚近い買いポジションとの観測。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
3月SQ値は19,434円と5ヶ月連続で切り上げる格好に |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は14p台まで低下している。指数の先高感、先安感があまり感じられない地合いが続いており、オプション市場の売買も盛り上がりに欠ける展開が継続。なお、3月のSQ値は19,434.30円。225型では差し引き0.7万株の売り越しで、225型、TOPIX型合算の金額は8,300億円ほどとなった。5ヶ月連続でSQ値を切り上げる格好に。
NT倍率(先物)は12.4倍台で推移している。メジャーSQ週で、225先物、TOPIX先物ともにロールオーバー中心だったこともあり目立った動きは観測されず。今週半ばに重要イベントを控えていることから、NT倍率(先物)の動意薄の展開は続く見通し。なお、配当落ちに絡んだ信託経由のTOPIX先物買いが月末に入ることから、先取るような展開がTOPIX先物にみられる可能性も。
FOMC通過後は円安基調一服か |
今週半ばに、米連邦公開市場委員会(FOMC)、オランダ下院選挙、米国債務上限問題の期限、日銀会合と様々な重要イベントが予定されている。とりわけ注目はFOMCだろう。0.25ポイントの利上げ実施が市場コンセンサスとなっているなか、市場では、ドットチャートに関心が向かっている。FOMCが1月と同じ「年3回の利上げ実施」のままであれば、円安ドル高基調は一服となろう。
先週末、日経平均は終値ベースでの昨年来高値を更新したものの、重要なイベントを控え指数の上値は重くなると想定する。一時的に昨年来高値を更新する場面もありそうだが、中小型株に物色は向かいやすい展開となりそうだ。今週のレンジは19,200円から19,700円。
経済スケジュール(3月13日〜3月18日)
- 提供:フィスコ社
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