22日のFOMC議事要旨公表で円安に転じるか注目
円高推移で上値の重い展開 |
前週(13-17日)の225先物は週間ベースで180円の下落となった。トランプ大統領による減税政策への期待感が先行し、米国株は主要3指数がそろって史上最高値を更新する強い地合いに。ただ、トランプ政権への不透明感が嫌気されて、為替市場ではドルは軟調推移。円高ドル安が大型株の重しとなり、225先物は19,500円に跳ね返される格好となった。
なお、2月10日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆4,292.19億円の買い越し(前週は1兆3,489.78億円の買い越し)と増加した。一方、株数ベースでも、9,215万株の買い越しと2月3日時点(同9,102万株の買い越し)との比較で増加している。
225先物の手口では、野村が売り筆頭となったほか、クレディ・スイス、大和、ドイツ証券が売り方に回った。一方、Aアムロが買い筆頭となったが、2,600枚の買い越しとさほど大きな傾きとはならなかった。TOPIX先物では、バークレイズが3,072枚の売り越しとなった一方、メリルリンチ、大和、みずほ証券が買い方上位に並んだ。なお、ゴールドマン・サックスの積極的な買いは止まっているが、買いポジションは8万枚台まで積み上がっているとの観測。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
米VIX指数が上昇する場面も |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は17p台。オプション市場の売買は閑散としており、日経VIは引き続き低い水準で推移している。一方、米VIX指数は16日に一時12.86まで上昇するなど、足元やや動きがみられる。米国株は高値を更新する強い動きが見られるものの、高値圏からの反落をやや意識しているもよう。トランプ政権による減税を期待する声は根強いものの、政権運営に対する警戒も徐々に高まりつつあるようだ。
NT倍率(先物)は12.4倍台半ばで推移している。TOPIX先物でゴールドマン・サックスが買いポジションを積み上げている以外は、手口で目立った商いは観測されず。足元、ファーストリテイリングが、16日に1,060円安、17日に810円安とそれぞれ下落したことなどが影響し、やや225先物が弱含む格好となった。
22日のFOMC議事要旨公表で円安に転じるか |
為替市場では、ドル・円が112円台後半で推移するなど円高ドル安基調が継続している。1月31日-2月1日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が、22日に公表される。ややタカ派的な内容となった場合、3月14-15日に開催されるFOMCでの利上げへの期待がやや高まる見込み。円高ドル安基調が一服となれば、大型株への関心も高まり、225先物も19,500円台突破を試す動きがみられよう。
一方、ドル・円が111円台まで円高進行という展開となれば、225先物は19,000円割れを試すと想定する。国内では目立った売買材料が観測されないことから、今週も為替を睨んだ相場展開に。19,000円から19,500円のレンジを想定する。
経済スケジュール(2月20日〜2月24日)
- 提供:フィスコ社
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