トランプ・リスク再燃!日経平均の急落に注意!
ドル高を材料にじり高の展開に |
前週の225先物は週間ベースで240円上昇。米国の年内利上げを織り込むドル買いが続き、日本株を押し上げる原動力となった。現物、先物、オプション市場ともに売買はさほど盛り上がっていないが、売りは限定的でじり高の展開に。ドル・円が105円台を回復した週末は、17,470円まで上昇するなど4月高値17,630円に迫る場面も見られた。なお、TOPIX先物は11連騰と2月から3月にかけて記録した16連騰(変わらず1日を挟む)以来の連騰となっている。
なお、10月21日時点の裁定残高は、ネットベースで961.74億円の買い越し(前週は346.31億円の買い越し)となった。一方、株数ベースでは2,689万株の買い越しと10月14日時点(同2,346万株の買い越し)との比較では増加している。
225先物の手口では、シティが売り筆頭となった一方、UBSが買い筆頭。ともに1,500枚ほどの傾きに留まるなど目立った売買は観測されなかった。TOPIX先物に関しては、メリルリンチが2週連続で売り筆頭となった一方、大和、ゴールドマン・サックス、野村が買い方上位に並んだ。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
オプション市場では先高感の強い地合いに |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は18.16p。薄商いのなかの指数じり高を受けて、日経VIも動意薄となっている。オプションの11月限コールで建玉が最も多いのは17,500円、12月限は18,000円となっており、先週末時点と比べると建玉が増加していることから先高感は高まっている様子。オプションの積極的な売買は引続き手控えられているが、先行き警戒感は感じられない。なお、米VIX指数は16.19、欧州VSTOXX指数は19.2694と先行き警戒を示す水準よりは下だが、先週末と比較するとやや上昇している。
NT倍率(先物)は12.53倍と拡大は一服している。先物市場では、225先物よりもTOPIX先物の売買枚数の方が多い状況が続いており、TOPIX先物は11連騰。日銀によるETF買入れ方針の変更などが意識されているとの見方。ただ、現物市場では、決算発表が本格化を迎えていることから個別物色の展開に。NTに絡んだ売買もさほど観測されなかった。
トランプ・リスク再燃!急落には注意!ネックライン手前で失速の可能性 |
週末にクリントン氏のメール問題が再燃したことから、「トランプ・リスク」が意識され指数の上値は重くなる可能性がある。今週は4営業日立会いであることや、米FOMC、米雇用統計など重要なイベントを控えていることも買い一服の要因となろう。
決算発表が本格化を迎えることから個別対応の様相がより強まると見る。この水準で指数の上げが一服すると、週足ベースでのネックライン17,600円水準をクリアできないことから、「ダブルボトム」形成が未達に終わる可能性もある。さらに重要イベント目白押しとなっていることから、悪材料が重なった場合、思いもよらぬ急落となる可能性があることには注意したい。
ただ、外国人投資家による買い越しが3週連続となるなど、投資家のセンチメントは改善しつつある。17,000円割れのような展開は回避されると見る。今週は「トランプ・リスク」を横目に上値の重い展開を想定。17,000円から17,500円のレンジとする。
経済スケジュール(10月31日〜11月4日)
- 提供:フィスコ社
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