乱高下の展開に!英EU離脱問題の結果は24日に判明
Brexitへの警戒感が高まりリスク回避の流れ |
前週の225先物は週間ベースで1,000円の下落となった。英EU離脱問題(Brexit)への警戒感が日に日に高まったことから、為替市場ではリスク回避の円買いが進行。日米欧の国債が軒並み買われる展開となった。欧州VSTOXX指数を筆頭に各国のボラティリティが上昇するなか、米FOMC、日銀金融政策決定会合はともに想定通りの内容。ただ、早期の米金利引き上げ観測が後退したほか、追加の金融緩和を期待していた一部の投資家の失望売りなどが影響して、225先物は4月安値15,460円を割り込む格好となった。
なお、6月10日時点の裁定残高はネットベースで1兆0330.54億円(前週は1兆6847.17億円)の買い越しと6月3日時点との比較では大幅に減少。一方、株数ベースでは7.9億株の買い越しと同時点との比較では大幅に減少した。
225先物の手口では、ドイツ証券が売り筆頭、バークレイズが買い筆頭となったが、ともに約2000枚の傾きに留まった。一方、TOPIX先物では、225先物買い筆頭のバークレイズが5000枚超売り越した一方、BNPパリバが買い筆頭となった。週を通して225先物よりもTOPIX先物の商いが上回った。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
欧州VSTOXXは昨年8月以来の水準まで上昇 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は34.51p。先行き不透明感が高まったことから、4月高値32.91pを上回り一時35.99pまで上昇した。一方、米VIX指数は20辺りでもみ合っているが、欧州VSTOXX指数は一時42.25と警戒水域と言われている25を大きく上回っており、昨年8月(45.70)以来の水準まで上昇している。今回の問題のお膝元であることから当然のことだが、高いボラティリティは英国民投票前後までは続く見通し。
NT倍率(先物)は、一時12.57倍まで拡大する場面が見られた。週を通して、TOPIX先物が弱含むなか、日銀金融政策決定会合の結果発表を受けて、4月28日以来の荒い動きとなった。ただ、日銀会合通過後は、12.4倍から12.5倍前半での推移に。乱高下は短期的なものに留まった。
大勢が判明する24日は乱高下の展開に |
23日に実施される英国民投票が今週の注目となる。出口調査は実施されないとのことで、今のところ日本時間24日の12時頃には大勢が判明する見通しだ。さまざまな思惑が先行することで24日は乱高下の展開となろう。労働党の国会議員(残留派)が凶弾に倒れたことから、国民投票を覆う雰囲気は一変しているが、予断を許さない状況は変わっていない。
英国のオズボーン財務相(残留派)は、「EU離脱」が実現した際、英国の貿易・投資が減少し、300億ポンド(約4兆5000億円)の歳入の欠損が生じるため、増税などで埋める必要があると指摘。また、1年間の景気後退、ポンドは12-15%下落するともコメントしている。一方、「EU残留」となれば買戻し優勢の地合いとなる。どちらに転んでも上下に大きく振れる展開となろう。今週のレンジは15,300円から16,500円とする。
経済スケジュール(6月20日〜6月24日)
- 提供:フィスコ社
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