上昇開始?政治イベントでの乱高下に注意!
政策発表を前に身動きとれず |
前週の225先物は週間ベースで80円上昇した。東証一部の売買代金が7営業日連続で2兆円台を割り込むなど現物市場は商い低迷。先物、オプション市場も商いは減少し週を通して動意薄の相場展開となった。伊勢志摩サミットでの協調的な財政出動に関する期待感などが下支えとなったが、消費増税の先送り観測が伝わった際も目立った売買フローは入らなかった。夜間取引で一時17000円台を回復する場面は見られたが、日中取引では大台に届かなかった。
なお、5月20日時点の裁定残高はネットベースで1兆6982.2億円(前週は1兆6508.43億円)の買い越しと5月13日時点との比較ではやや増加。一方、株数ベースでは12.3億株の買い越しと13日時点との比較では0.1億株増加した。
225先物の手口では、野村、クレディ・スイス、みずほ証券が売り方上位に並んだ一方、Aアムロ、シティ、ソジェン、ドイツ証券が買い方に回った。TOPIX先物に関しては、バークレイズが売り筆頭となった一方、モルガンが買い筆頭。ただ、買い筆頭のモルガンでさえ1000枚台の買い越しと傾きは小さい。225先物、TOPIX先物ともに週を通して商いが少なく、売買の主体は観測されなかった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
オプション市場も商い閑散 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は25.75p。指数膠着を受けて日経VIも静かな推移となった。オプション市場では、プット、コールの合計売買枚数が10万枚を下回る日が続くなど商い閑散。建玉も合計で215万枚と2013年5月31日(プット、コール合計475万枚)と比較すると半分以下に留まっている。積極的な売買を手掛ける投資家は引続き不在。
NT倍率(先物)は12.4倍台で推移している。225先物、TOPIX先物ともに上値が重く、商い閑散となっていることから、目立った売買フローは観測されなかった。現物市場では、225インパクトが最も大きいファーストリテイリングに買いが入る場面は見られたが、短期的な動きに留まった。
政治イベントでの乱高下に注意! |
国会会期末を迎える今週、安倍首相は消費増税の再延期を正式に発表すると見られる。安倍首相は伊勢志摩サミットでリーマン・ショック並みの危機を警戒と発言。5-10兆円の補正予算および消費増税の再延期が市場コンセンサスだが、5月末に閣議決定される見込みの成長戦略に中長期的な景気押し上げ効果が期待できる政策が盛り込まれればポジティブな展開となろう。
一方、こうした政策が無かった場合、売買を手控えていた海外投資家が売りを仕掛けてくる可能性はある。円高も加速となれば結構きつい下げとなるかもしれない。今週のレンジは16400円から17300円。
経済スケジュール(5月30日〜6月3日)
- 提供:フィスコ社
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