ECBの追加緩和はどうなるか?日経平均に影響も?
約3ヶ月ぶりに20,000円台回復も商い閑散 |
前週の225先物は週間ベースで30円下落した。TPPなど政策期待を背景に3ヶ月ぶりとなる20,000円台回復の場面がみられたものの、ロシア機撃墜の影響見極めや、米感謝祭による休場などから参加者は減少し盛り上がりに欠ける展開となった。1週間の平均出来高は2.8万枚と今年最低となったほか、値幅も僅か220円。オプション、現物市場も薄商いとなり週を通して売買手控えムードが強まった。なお、11月20日時点の裁定買い残は、21.1億株と前週比で2.3億株増加している。
225先物の手口では、JPモルガン、クレディ・スイス、メリルリンチ、野村が売り方上位に並んだ一方、モルガン、大和、バークレイズ、ゴールドマン・サックスが買い方に回った。TOPIX先物に関しては、Nエッジ、クレディ・スイス、みずほ証券が売り方、ドイツ証券、バークレイズ、野村が買い方に回った。ただ、225先物、TOPIX先物ともに売り買い筆頭は2,000枚前後の傾きに留まるなど目立った商いは観測されなかった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
引続き先高感に乏しいオプション市場 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は20.83p。低下傾向は一服しており20p台で推移している。OP権利行使価格20,000円に到達したことから商いが膨らむかと思われたが、オプション市場の商いは減少したまま。コールサイドで最も建玉が積み上がっているのは20,000円で3.2万枚。20,500円は2.8万枚とそれなりのボリュームだが、アット・ザ・マネー(ATM)の20,000円の建玉が最も多いことから先高感は引続き乏しい。下に崩れるような雰囲気は感じられないが、20,000円上放れにはエネルギー不足と言えよう。
NT倍率(先物)は、12.47倍まで拡大。225先物、TOPIX先物ともに薄商いのなか、現物市場ではメガバンクの弱さがやや目立った。相対的にTOPIX先物の出遅れ感が強く、先週末時点の25日移動平均線との乖離率は225先物が+2.47%なのに対して、TOPIX先物は+1.16%に留まっている。来週末にはメジャーSQが控えていることもあり、今週は225先物を中心とした思惑的な売買は入りやすいと見る。
まずはECBが追加の金融緩和を実施か |
今週は、12月3日に欧州中央銀行(ECB)理事会で追加の金融緩和が実施されるかが注目されよう。市場のコンセンサスは「緩和実施」に傾いており欧州株は既に上昇するなど織込みつつある。テロ発生などで欧州景気がより冷え込む可能性があることから、追加の金融緩和への期待は非常に高い。一方、翌4日の米国市場では11月の雇用統計が発表される。強い数字となれば12月利上げへの材料となることで、為替市場では米利上げ期待のドル買い及び緩和実施によるユーロ売りの流れが強まろう。
国内に関しては、政策がさほど売買要因とはみなされておらず動意薄のままか。しばしば20,000円台をつける場面はあっても20,000円での値固めには材料不足と考える。一方、安倍内閣の支持率が回復していることなどは下支えとなろう。今週は19,500円から20,100円のレンジを想定する。
経済スケジュール(11月30日〜12月4日)
- 提供:フィスコ社
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