11月の3連休明けは株高?
連日で戻り高値を更新するじりじりとした上昇に |
前週の225先物は週間ベースで260円上昇。パリ同時多発テロ発生を受けて週初こそマイナスとなったが、テロの影響が限定的だったことや、7-9月期GDP下振れで政策期待が高まり週末にかけてじり高の展開となった。日銀の金融政策決定会合では想定通りの「金融政策の現状維持」。日銀による追加の金融緩和への期待感なども下支えとなりしっかりとした推移となった。なお、11月13日時点の裁定買い残は、18.8億株と6日との比較では1.9億株ほど増加している。
225先物の手口では、ゴールドマン・サックス、三菱UFJ、SMBC日興、Aアムロが売り方に回った一方、モルガンが買い筆頭となった。TOPIX先物に関しては、メリルリンチが8,983枚の売り越しとほぼ一手売りの格好に。一方、225先物同様、モルガンが9,350枚の買い越しで買い筆頭となったほか、バークレイズも8,031枚買い越している。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは指数急落前の水準まで低下 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は20.46pと引続き低下傾向にある。ボラティリティ低下を受けて、市場は楽観的なムードが広がっている。オプション市場の建玉を見るとコールサイドは20,000円が3万4,201枚、19,000円が3万0,200枚。一方、プットサイドでは、19,000円が2万2,925枚、18,000円が2万4,617枚、17,000円が2万4,572枚とターゲットが読み難い。現状の建玉を見る限りでは、先高感はさほどなく下値のターゲットは見えないといったところか。
NT倍率(先物)は12.40倍とやや拡大している。225先物、TOPIX先物ともにNTに絡んだ商いは観測されなかったが、現物市場ではファーストリテイリングがしっかりとした推移に。ただ、ソフトバンクグループはさえなかったことで、NT倍率(先物)の大幅拡大とはいかなかった。なお、足元目立つ買いを入れているモルガンは225先物、TOPIX先物ともに買っている。
11月第4週の日本株は強含む傾向が多い |
戻り高値を更新する動きが続いているものの、先物、オプション、現物市場ともに商いを伴っての上昇は見られない。モルガンによる225先物、TOPIX先物買いが日本株上昇の原動力となっている。買いの主体は欧米のヘッジファンドと見られているが、20,000円をターゲットと仮定すれば、上値はそろそろ重くなろう。東証一部の売買代金で3兆円近い商いが連日入るような展開とならなければ、20,000円より上は難しいと考える。
一方、米国のクリスマスラリー入りなどを背景に、11月の3連休明けの日本株は強含むケースが多い。配当金の再投資なども期待できることで需給面は良好と言えよう。上値が重くなっても下値はしっかりと想定。今週のレンジは19,400円から20,050円とする。
経済スケジュール(11月23日〜11月27日)
- 提供:フィスコ社
少ない資金で大きな利益を狙いたくありませんか?そんな方はこちらを確認!
先物・オプションの関連コンテンツ
サキモノのココがPOINT!
GDPマイナスだが日経平均が大幅安にならない要因は?