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7年7ヶ月振りの日経平均株価18,000円台
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先週は、2月5日(木)より4日連続で陰線となるなど、出来高も少なく上値が重い相場展開でした。
2月10日(火)のサキモノの『ココがPOINT!』 日経平均株価、上値が重く感じるがココでは売ってはいけない!?でご紹介したとおり、12日(木)はギリシャ、ウクライナなどの懸念が遠のいたことから2営業日間に海外株式市場が堅調であったことで、寄り付きから大幅高となり、日経平均株価は一時18,005円の高値を付けましたが、引け値では大台を守れませんでした。東証1部の出来高が28億株弱の大商いでした。16日(月)は、週末の米国S&P500種株価指数が新高値となったことから、買われ7年7ヶ月ぶりに終値ベースで18,000円台で引けています。今後の日経平均はどういった展開となるのでしょうか。
表1:日経平均株価 4本値
日付 |
始値 |
高値 |
安値 |
終値 |
前日比 |
出来高(株) |
2月9日(月) |
17,790 |
17,799 |
17,654 |
17,712 |
63 |
2,007,550,000 |
2月10日(火) |
17,663 |
17,673 |
17,550 |
17,653 |
-59 |
2,004,750,000 |
2月12日(木) |
17,899 |
18,005 |
17,884 |
17,980 |
327 |
2,773,250,000 |
2月13日(金) |
17,892 |
17,962 |
17,865 |
17,913 |
-66 |
2,562,230,000 |
2月16日(月) |
18,024 |
18,074 |
17,979 |
18,005 |
91 |
2,466,670,000 |
- ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
図1:日経平均株価(日足 3ヶ月間)
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今週の注目ポイントは、黒田総裁の記者会見と貿易収支
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今週の注目ポイントは17日(火)、18日(水)に開催される日銀金融政策決定会合です。特に金融政策の変更はないと想定されますが、先週に日経平均株価の上値を抑え、ドル円を一時急落させた「現時点での一段の追加緩和は日本経済にむしろ逆効果になるとの見方が日銀内で浮上している」との一部報道についての質問が想定され、このことを黒田総裁が否定する可能性が高そうです。否定されれば、更なる追加緩和への思惑によって、株価上昇のきっかけとなる可能性があります。
また、19日(木)に予定されている貿易収支で輸出が伸び大きく改善しているかにも注目です。円高進行によって、利食い売りのタイミングになる可能性もありますが、逆に好調な輸出を背景に日経平均株価への寄与度の高い輸出関連銘柄が大幅高になれば、日経平均株価が急騰する可能性もあります。
表2:今週の主なスケジュール
日付 |
国 |
内容 |
2月17日(火) |
日本 |
日銀金融政策決定会合(〜18日) |
欧州 |
独ZEW景況指数(12月) |
米国 |
ニューヨーク連銀景況指数 |
2月18日(水) |
日本 |
日銀金融政策決定会合(終了後 黒田総裁記者会見) |
日本 |
工作機械受注(1月 確報) |
米国 |
住宅着工件数(12月) |
米国 |
生産者物価指数(PPI 12月) |
米国 |
鉱工業生産指数(1月) |
2月19日(木) |
米国 |
FOMC議事要旨 |
日本 |
貿易収支(1月 速報) |
日本 |
日銀金融経済月報 |
米国 |
新規失業保険申請件数 |
米国 |
フィラデルフィア連銀景気指数 |
2月20日(金) |
米国 |
米半導体製造BBレシオ |
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価格帯別出来高では上値が軽い?気になる上値のメドは?
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16日(月)に終値ベースで7年7ヶ月ぶりに日経平均株価が18,000円台となったことから、図2の日経平均株価の価格帯別出来高では、ほぼ上値での戻り待ちの売りがない、上値が軽い状態となり、上昇が加速する可能性があります。その場合の上値メドを考えて見ましょう。まずは、図3の日経平均株価(月足 10年)で判るように、リーマンショック前の高値である2007年2月26日高値の18,300円があります。また、ファンダメンタル面から考えて見ますと、2月13日(金)の日経平均株価の1株あたり利益(EPS)は、1,108円です。アベノミクス後の日経平均株価の株価収益率(PER)の高値は、2013年12月30日の16.63倍と2014年12月8日の16.82倍です。
2月13日終値ベースでのPERは16.17倍ですが、高値の水準まで買われると仮定すると、
2013年12月30日 1,108円×16.63倍=18,423円
と2014年12月8日 1,108円×16.82倍=18,633円
が想定されます。
13日で3月決算企業の決算発表がほぼ終了したことから、しばらくはEPSはあまり変化しないと想定されます。
今週のスケジュールから考えると、18日(水)の黒田総裁の記者会見、19日(木)の寄り付き前の貿易収支をきっかけに、株価が大きく上昇した場合、
2007年2月26日高値 18,300円
2013年12月30日と同じPER 18,423円
2014年12月8日と同じPER 18,633円
あたりが上値メドとして意識される可能性がありそうです。
例えば、ミニ日経225先物取引を1枚取引した場合、ミニ日経225先物取引に必要な資金(証拠金)は6.6万円(2015年2月17日時点)で、ミニ日経225先物価格が17,800円の時に1枚新規買し、18,300円の時に1枚決済売したとします。
この場合、得られる収益は以下のようになります。
(18,300円-17,800円)×100倍×1枚=5万円【利益】
(決済売の価格-新規買の価格)×ミニ日経225先物取引の単位×枚数
6.6万円の投資資金で5万円の利益となり、【+75.8%】のリターンを得ることができました。ミニ日経225先物を利用すれば、約7万円と少ない証拠金で大きな利益が狙えますので、是非ご検討ください。
- ※もちろん相場ですので、例のように上手くいくとは限りません。相場が予想と逆方向に動いていた場合には反対に損失が発生する可能性があります。
- ※本シミュレーションは取引手数料が考慮されておりません。
図2:日経平均株価(日足 3ヶ月間 価格帯別出来高)
図3:日経平均株価(月足 10年)
少ない資金で大きな利益を狙いたくありませんか?そんな方はこちらを確認!
オプションのココがPOINT!
日経平均株価「上放れ」の様相〜ここからの「大変動」に備えよ!