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2024-03-29 05:25:08

マーケット > レポート > 週間マーケット展望  2017年7月24日

週間マーケット展望 2017年7月24日

先週の振返り

先週は、日本や欧州などの金融政策の発表を控えて、序盤からやや様子見ムードが強まる展開となったものの、米国では早期の利上げ期待が後退したことや、トランプ政権の政策への不透明感が強まったことが影響し、また英国はインフレ率の低下を受けて、利上げ期待が後退したことなどが影響し、ドル、ポンドは主要通貨に対して軟調な動きとなった。一方、ユーロや豪ドルは、中銀総裁の会見や議事録の内容が好感されて堅調な動きとなる場面があるなど、対照的な動きとなった。また、日銀の金融緩和が長期化するとの見方を背景に各国との金融政策の違いが鮮明になり、円はユーロや豪ドルに対して下落した。そして、南ア中銀の予想外の利下げが影響して、南ア・ランドは一段の下げとなった。

今週の展望

今週のドル円・クロス円は、軟調な動きが予想される。ドルやポンドは、前週に続き早期利上げ期待の後退や、政権の政策不透明感が引き続き材料視され、上値の重い動きが考えられる。一方、堅調な動きが続いた豪ドルやユーロは先週末に下落するなど、一服感から調整となる可能性も考えられる。今週は米FOMCが予定されており、声明などが注目されている。また、比較的堅調な動きが続いていた株価や資源価格も先週終盤にやや軟調な動きとなったが、再び堅調な動きとなるのかにも注目したい。

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米ドル/円

見通し

短期

米ドル安

中期

米ドル安

長期

米ドル高

週間予想レンジ

110.24 〜 112.00

 

今週の予想

先週は、週明けやや堅調な動きとなったものの、米上院でオバマケア(医療保険制度改革)の代替法案の可決が絶望的になったことや、ロシア政府による米大統領選干渉疑惑を巡り、米特別検察官がトランプ大統領のビジネスに捜査範囲を拡大しているとの報道を受けて、政権運営の先行きに対する懸念が高まり、ドルは主要通貨に対して軟調な動きが続いた。ドル/円は、週明けの112.87から111.02まで下落した。
今週は、軟調な展開が予想される。ここまでドルを下支えてきた早期の利上げ期待だが、米消費者物価指数、小売売上高が市場予想を下回る結果となったことなどから、年内の追加利上げに懐疑的な見方が広がった。またオバマケア代替法案、ロシアゲート問題でトランプ大統領の政策の先行き不透明感も強まったことも影響しており、引き続き材料視されるだろう。今週の注目は、7/25-7/26のFOMC、7/28のGDP、個人消費である。FOMCでは、金利据え置き予想で、イエレン議長の会見も予定されていないものの、声明において景気やインフレに対してどのような見解が示されるのか、またバランスシートの縮小に向けたヒントが示されるのか注目したい。そして、GDPは第2四半期の速報値であり、当局者や政府関係者も大きく改善すると発言していたことから、注目度が高まっている。両者が無難な結果となるようなら、底固い動き又は反転の兆しが見られる可能性も考えられる。ただ、トランプ米大統領にマイナスとなる報道が出る場合には、政権運営に対する不透明感が一段と高まる可能性もあり、注意が必要だろう。

FX総合分析チャート 日足

ユーロ/円

見通し

短期

ユーロ安

中期

ユーロ安

長期

ユーロ高

週間予想レンジ

128.50 〜 130.76

 

今週の予想

先週は、週明けから小動きの展開で始まったものの、ECBが資産購入プログラムの縮小を準備しているとの観測や、欧州経済が底堅くなっているとの見方を背景に、主要通貨に対して堅調な動きとなり、対円でも底固い動きとなった。そして、ECB理事会の結果発表では、政策の現状維持が発表されたが、注目されていたドラギECB総裁の会見では、必要に応じて追加の緩和措置を講じると表明したが、経済成長について楽観的な見方を示したことや、テーパリングの協議を今秋に開始すると明らかにしたことが好感され、ユーロは主要通貨に対して上昇し、ユーロ/円は週序盤の128.58から130.50まで上昇した。ただ、週末には上値の重い動きとなった。
今週は、上値の重い動きが予想される。先週のECB理事会、総裁会見などを無難に通過したことで、利益確定など一服感が出る可能性も考えられる。対ドルでは、週末に2015年8月以来の高値を更新したことから、やや高値を警戒する見方も出ている。また、ユーロ/円は、先週末に反落していることもあり、引き続き調整の動きとなる可能性も考えられる。ただ、主要国の金融政策の違いから、円が売られやすい動きとなっており、調整後は再び堅調な動きも考えられる。

FX総合分析チャート 日足

ポンド/円

見通し

短期

ポンド安

中期

ポンド安

長期

もみあい

週間予想レンジ

143.23 〜 145.50

 

今週の予想

先週は、週明けから軟調な動きとなり、注目された英国の消費者物価指数が市場予想を下回る結果となったことを受けて、英中銀の早期の利上げ期待が後退したとの見方が広がり、ポンドは主要通貨に対して軟調な動きとなった。英国では、インフレ率が中銀目標を上回る結果が続いていることから、利上げを主張するメンバーも出ている。そして、インフレ率が5月に2013年以来の高水準となったことから、先月利上げを支持したメンバーは3名(5対3で据え置き)となり、次回8/3の政策発表に注目が集まっていたが、今回インフレ率が低下したことから、期待感が後退する形となった。また、英国のEU離脱を巡る協議が行われたが、互いに歩み寄る姿勢をほとんど見せず終わったことや、英国際貿易相が、合意なしで離脱する用意があるとの考えを示したことで、英ポンドは一段の下落となり、ポンド/円は週明けの147.61から144.07まで下落した。
今週は、軟調な動きが予想される。前回のMPC(金融政策委員会)で利上げ支持者が増えたことで、早期の利上げ期待が高まったことや、英国のEU離脱を巡る協議の進展期待を背景に、ポンドは比較的堅調な動きが続いていたが、これらが後退する形となったことから、引き続き上値の重い展開が考えられる。英国内では、7/26のGDPの発表が注目されるが、8/3の金融政策発表までは上値の重い動きが続く可能性も考えられる。

FX総合分析チャート 日足

豪ドル/円

見通し

短期

もみあい

中期

豪ドル安

長期

豪ドル高

週間予想レンジ

87.75 〜 90.00

 

今週の予想

先週は、前週までの上昇に一服感も出ていたことから、週明けはやや軟調な動きとなった。その後、豪中銀の議事録で、経済成長に対する楽観的な姿勢が確認されたことを受けて、豪ドル買いが優勢となった。また、豪州雇用統計で、正規雇用者数が伸びたことも影響し、豪ドル/円は週序盤の87.50から89.32まで上昇し、2015/12/8以来の高値を付けた。ただ、週末には、豪中銀副総裁が、海外の利上げの動きに追随する理由がないと発言したことを受けて、豪ドルは主要通貨に対して下落、豪ドル/円も87.82まで急落した。
今週は、上値の重い動きが予想される。豪州経済指標の良好な結果が続いていることや、鉄鉱石価格の上昇など資源価格の上昇が、豪ドルの下支え要因となっており、引き続き資源価格が堅調ならば底固い動きも考えられる。ただ、上昇基調が続いたことによる高値警戒感も出ており、調整局面入りとなる可能性も考えられる。また、先週公表された議事録でも、豪ドルの上昇に対する懸念が示されたことも材料視される可能性もあるだろう。ただ、下値は限定的となり、調整後には再び上昇に転じる可能性も考えられる。そして、金利先物市場では、7/14時点の豪州の年内の利上げ予想確率は11%だったが、先週末の7/21には30.3%に上昇するなど、利上げ期待も出始めている。そのため、今後は豪中銀とFRB、日銀との金融政策の温度差も意識されてくるだろう。経済指標では、7/26の消費者物価指数、7/27の輸入物価指数など、豪州の物価関連の経済指標の発表が予定されている。また、7/26には米FOMCの結果発表もあり、米国の金融政策との温度差にも注目したい。

FX総合分析チャート 日足

南アランド/円

見通し

短期

南アランド安

中期

南アランド安

長期

もみあい

週間予想レンジ

8.40 〜 8.65

 

今週の予想

先週は、前週の流れを引き継ぎ、堅調な展開で始まった。米FRBによる年内の追加利上げ観測が後退していることが、引き続き材料視され、対ドルでは約2週間ぶりの高値となり、対円でも3/27以来の高値を付けた。しかし、その後に発表された南アの消費者物価指数が2015年11月以来の低水準に低下したことが影響して、南ア中銀が2012年7月以来5年ぶりの利下げを決定したことから、ランドは主要通貨に対して下落した。ランド/円も、週序盤の8.73から8.56まで下落した。
今週は、上値の重い動きが予想される。先週は予想外の利下げが決定され、要因として経済成長の弱さや物価の低下が指摘された。また、2017年、2018年の成長見通しも引き下げられたことから、投資家心理がさらに悪化するだろう。ここまで、南アの格下げや、根強い政治問題もあり、景気後退はさらなる圧力となる可能性もある。8月上旬には、先延ばしとなっていたズマ大統領の不信任投票も予定されていることから、そこまでは思惑が交錯することも予想され、積極的には買い難い展開が続く可能性も考えられる。

FX総合分析チャート 日足

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

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