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2024-03-29 05:35:53

マーケット > レポート > 週間マーケット展望  2016年11月21日

週間マーケット展望 2016年11月21日

先週の振返り

先週は、次期米大統領のトランプ氏の政策に対する期待感や、米国の経済指標が堅調な結果が続いたことを背景に、12月の米国の利上げに対する期待感が高まっており、週明けからドル買い・円売りが優勢となった。また、日米の金利差拡大も影響し、円売り・ドル買いが加速、円は主要通貨に対して軟調な動きが続いた。特に、ドル/円は5/31以来、豪ドル/円は4/28以来の高値を付ける動きとなった。また、週末には安倍首相とトランプ氏の初会談が行われ、世界的に話題となった。

今週の展望

今週は、11/23に日本市場、11/24に米国市場が休場となることから、週前半は動きが活発化する可能性も考えられる。週明けは、先週の流れを引き継ぎ、円売りの展開も考えられるが、円売りの流れが約2週間続いていることから、ここにきて高値を警戒する見方も出始めている。また、拡大が続いている日米の金利差に対しても警戒感が強まっており、どこまで調整の動きが出てくるのか注目したい。そして、日本の祝日や米感謝祭を前に、ポジション調整の動きが出る可能性もあることから、注意したい。

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米ドル/円

見通し

短期

もみあい

中期

米ドル安

長期

米ドル安

週間予想レンジ

109.34 〜 112.46

 

今週の予想

先週は、米国の12月の利上げ期待が高いことに加え、米経済指標の堅調な結果が続いたことから、週明けからドル買い・円売りが優勢となった。また、イエレンFRB議長の議会証言で、12月利上げの可能性を示唆したことも加わり、ドル/円は週明けの106.75から110.93まで上昇し、5/31以来の高値を付けた。
今週は、一段の上昇も考えられるが、週央から調整となる可能性も考えられる。11/22の中古住宅販売、11/23の耐久財受注、新築住宅販売など、主要な米国の経済指標の発表が予定されており、先週に続き、堅調な結果が続くようなら、利上げの期待感に繋がり、ドルの押し上げ要因となるだろう。ただ、11/24からは感謝祭のため、休場に加え、薄商い(11/25は休場ではないが市場参加者が少ない)が予想される。また、直前にはポジション調整の動きが活発になる可能性も考えられる。特に、11/23には11月のFOMC議事録が公表予定であり、12月の利上げの可能性を確認してからが、調整のタイミングとなる可能性も考えられる。

FX総合分析チャート 日足

ユーロ/円

見通し

短期

もみあい

中期

ユーロ安

長期

ユーロ高

週間予想レンジ

115.55 〜 118.00

 

今週の予想

先週は、週明けから円売りの動きが強まったことで、ユーロ/円は序盤から堅調な動きとなった。ユーロ/円は、週明けの115.55から117.49まで上昇し、7/21以来の高値を付けた。しかし、その後は上値の重い動きとなり、週末にはドラギECB総裁が「ユーロ圏経済の回復は金融政策による支援継続にかかっている」と述べたことから、主要通貨に対して売られた。また、ユーロは対ドルで1999年のユーロ誕生以来最長の10営業日続落となったことも、上値の重い動きとなる一因となった。しかし、円売りの流れが強く、ユーロ/円は週末に再び117.48まで上昇した。
今週は、やや上値の重い動きが予想される。円売りの流れが続いた反動から調整の動きも考えられる。また、利上げの近い米国とユーロ圏の金融政策の違いが改めて意識されたことで、ユーロは対ドルで2015年12月以来の低水準まで下落しており、こちらも調整となり、値を戻す動きとなる場合には、ユーロ/円の下げもやや抑えられる可能性も考えられる。しかし、ECB総裁が、先週末の講演でユーロ圏経済に対する懸念を示したこともあり、上値も限定的だろう。

FX総合分析チャート 日足

ポンド/円

見通し

短期

もみあい

中期

ポンド安

長期

もみあい

週間予想レンジ

134.20 〜 138.83

 

今週の予想

先週は、週明けから株価上昇や米国の利上げ期待が意識され、ドル買い・円売りが優勢となり、ポンド/円も堅調な動きとなった。また、英国の最高裁の裁判官が、「英国のEU離脱は最大2年遅れる可能性がある」との見解を示したとの報道や、英国の失業率が11年ぶりの低水準に改善したことを好感して、ポンド/円は週前半の安値134.20から137.60まで上昇し、9/6以来の高値を付けた。ただ、週末にはやや調整の動きも見られた。今週は、やや上値の重い動きも予想される。約2週間堅調な動きが続いたことから、先週末に見られた調整の動きが続く可能性も考えられる。特に、日米市場の休場を控えていることから、調整の動きが進む可能性も考えられる。ただ、英国のEU離脱に関する懸念がやや後退していることなどから、下値は限定的だろう。また、11/25には英国のGDPや個人消費の発表が予定されており、堅調な結果となる場合には、押し上げ要因となる可能性もあり、結果には注目したい。

FX総合分析チャート 日足

豪ドル/円

見通し

短期

もみあい

中期

もみあい

長期

豪ドル高

週間予想レンジ

80.26 〜 82.60

 

今週の予想

先週は、週明けから米ダウ平均が最高値を更新する動きとなったことや、米国の利上げ期待の高まりを背景に、ドル買い・円売りが優勢となり、豪ドル/円も堅調な動きとなった。また、豪中銀が発表した11月理事会の議事要旨で、今後、物価が上昇するとの見通しが示されたため、市場では当面利下げは無いとの見方が広がり、豪ドル/円は週明けの80.52から82.60まで上昇し、4/28以来の高値を付けた。その後は、株価や原油価格の下落をきっかけに、利益確定の売りも出て、反落となった。
今週は、上値の重い動きが予想される。円売りの流れや、堅調な株価の動きが継続するかが注目だが、やや高値を警戒する見方も出ており、日米市場の休場も入ることから、やや限定的な動きも考えられる。また、豪州の主要な経済指標の発表もないことも影響するだろう。ただ、最近の豪州の経済指標の改善や、利下げの可能性が後退したとの見方も広がっていることから、下値は限定的だろう。

FX総合分析チャート 日足

南アランド/円

見通し

短期

もみあい

中期

南アランド安

長期

もみあい

週間予想レンジ

7.50〜 7.75

 

今週の予想

序盤は、株価が小動きながら堅調な動きとなったことを受けて、底固い動きとなった。そして、豪中銀の理事会の議事要旨を受けて、当面利下げの可能性は低下したとの見方が広がったことも影響して、同じ資源国通貨の南ア・ランドは堅調な動きとなった。その後は、米国の12月の追加利上げの可能性が高まったとの見方から、ランドは対ドルでやや軟調な動きとなり、対円でも上値の重い動きとなった。
今週は、底固い動きが予想される。米国の利上げ期待が高まれば、ランドは対ドルで軟調な動きが予想されるものの、日米の金利差拡大が意識され、円も軟調な動きとなることから、ランド/円は比較的底固い動きとなる可能性も考えられる。また、南アの経済指標の結果も改善が見られており、今週発表される失業率や、消費者物価なども良好な結果となるようなら、南ア・ランドは堅調な動きとなる可能性もあるだろう。また、11/24には金融政策発表が予定されており、現状では政策の変更は無いとの見方だが、声明などには注目したい。

FX総合分析チャート 日足

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

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