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2024-04-18 09:14:42

マーケット > レポート > 週間マーケット展望  2016年9月12日

週間マーケット展望 2016年9月12日

先週の振返り

前週末発表の米・8月の雇用統計は就業者数、失業率に加え時間給賃金が市場予想を下回ったものの年内利上げの可能性に十分な結果との論評や、一部エコノミストからは9月FOMCにおける利上げの可能性も残されているとの見方もあり、週明け5日のドル円は104円12銭まで上昇しました。同日、黒田日銀総裁が講演の中で緩和限界説を否定した一方で、マイナス金利の深堀りを巡っての銀行収益や心理的影響に懸念する発言が聞かれるなど目新しさに欠ける内容だったことでドル円は円高に反応、さらに9/6発表の米8月ISM非製造業景況指数が大幅に悪化したことで9月FOMCにおける利上げ観測が後退、ストップロスの投げ売りを誘い101円94銭までの大幅な下落となりました。加えて、9/7朝方には一部新聞社から9月の日銀政策会合に向けて緩和策の総括的検証を巡り、政策委員間での見解が3分裂と報じられ、追加緩和観測が後退、週間安値の101円20銭まで下落しました。
しかし、9/8発表の米週間原油在庫統計が急激な減少となったことで原油価格が2ドル以上も急騰し、米10年債利回りが上昇したことでドル/円も反発しました。週末には日銀が追加緩和策としてマイナス幅拡大を軸に検討するとの報道が出たことやローゼングレン・米ボストン地区連銀総裁のFRBが利上げを待ち過ぎることのリスクが大きくなりつつあるなか、段階的な金融引き締めが適切となる公算が大きいとの考えを示したことで103円台を回復しました。

今週の展望

9月FOMCにおける利上げの可能性は低くなったとはいえ、9月のFOMCを終えると、年内11月と12月の残された2回のFOMCのいずれかで利上げが確実視されるのかを探ることになります。先週の地区連銀経済報告(ベージュブック)で示された『経済成長は緩慢、インフレは引き続き僅かに留まっている』さらに『賃金の緩やかな上昇圧力がさらに強まる』との見解が示されているだけに、9/16に発表される8月の消費者物価指数には注目です。また、GDPの約7割を占める個人消費の強弱を見る上で、9/15発表の小売売上高、さらにはISM景況指数が予想を下回った状況下での、鉱工業生産や設備稼働率など経済データ上で実際、米国企業の生産活動が弱含んでいるのかを確認する上でも重要になります。
「ブラックアウト」入り直前の最後となる9/12にはブレイナードFRB理事をはじめ、アトランタ連銀のロックハート総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が講演を行う予定となっています。8月半ば以降、FRB高官から相次いだ早期利上げに前向きな発言に対し、米雇用統計やISM指数などの結果を踏まえて、FRBの金融政策に対するそれぞれの発言に注目です。

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米ドル/円

見通し

短期

もみあい

中期

米ドル安

長期

米ドル安

週間予想レンジ

101.20 〜 104.20

 

今週の予想

ドル/円は株高を背景に底堅い値動きが続いています。「ブラックアウト」入り直前の最後となる9/12にはブレイナードFRB理事をはじめ、アトランタ連銀のロックハート総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が講演を行う予定となっています。 週末、米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、連邦準備理事会(FRB)が利上げを待ち過ぎることのリスクが大きくなりつつあるなか、段階的な金融引き締めが適切となる公算が大きいとの考えを示しました。ローゼングレン総裁はハト派として知られているが、このところは年内の利上げ実施に確信を深めつつあります。ブレイナード理事も元々慎重派ですが、タカ派的な見解を示した場合には、FRBが9月利上げを市場に織り込ませる意図との見方が強まりそうです。

FX総合分析チャート 日足

ユーロ/円

見通し

短期

もみあい

中期

ユーロ安

長期

ユーロ高

週間予想レンジ

112.80 〜 116.50

 

今週の予想

先週のユーロ/円はドル円の下落に伴い週初から下落基調。116円台で始まったユーロ/円は9/6に8月米非製造業総合景況指数が6年半ぶりの低水準となり、米国の金利上昇観測が後退したことで下落し、113.82まで売られました。その後、9/8のECB理事会では期待していた2017年3月期限としている月間800億ユーロの資産購入プログラムの期限延長は打ち出されませんでした。また会見でドラギ総裁が、「資産買い入れプログラム延長を議論せず」や「当面は追加刺激策は必要ない」と述べたことで、ユーロは115円台まで買い戻されました。ただ「資産購入プログラムの変更の可能性を検討」と述べており、追加緩和に前向きな姿勢を示していました。市場は今回が無ければ、10月か12月との見方も出ていたことから、ただ時期が先送りになっただけと認識されています。 8月の米ISM製造業と非製造業景況指数など、このところ米経済指標の下振れが目立ち、9/20-9/21連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げへの期待は大きく低下しているためユーロ売り・米ドル買いが大きく広がる可能性は低いと考えられます。来週は9/13に独9月ZEW景況感指数、ユーロ圏9月ZEW景況感指数、9/14にユーロ圏7月鉱工業生産指数、9/15に8月ユーロ圏消費者物価指数が予定されています。

FX総合分析チャート 日足

ポンド/円

見通し

短期

もみあい

中期

ポンド安

長期

もみあい

週間予想レンジ

134.60 〜 140.00

 

今週の予想

先週のポンド/円は英中銀委員の議会証言を受けて売りが強まりました。カーニー総裁は、英中銀の行動により英経済のリセッションのリスクは後退したと述べる一方で、必要であれば追加策を検討する姿勢を示し、フォーブス委員は最近のデータは英経済が減速していることを示唆していると発言しました。このところポンドは好調な指標の発表もあり買戻しが優勢となっていましたが、これらの発言に、一旦売りの反応を示した形となりました。 今週は9/15に英中銀の金融政策委員会が開催されます。前回会合(8/4開催)では、2009年2月以来となる利下げに踏み切り、政策金利を0.50%から0.25%に25bp引き下げました。BOEメンバーの大半は年内に再度金利を引き下げることを示唆しており、今回の会合でも追加利下げが実行される可能性は残ってはいるものの、最近発表された経済指標を見ると今回の会合では現状の金融政策が維持されると予想されます。

FX総合分析チャート 日足

豪ドル/円

見通し

短期

豪ドル安

中期

もみあい

長期

豪ドル高

週間予想レンジ

77.00 〜 80.20

 

今週の予想

先週の豪ドル/円は78円80銭近辺でオープンしました。9/6に豪第2四半期経常収支が155.4億豪ドルの赤字となり、市場予想の197.5億豪ドルの赤字を下回ったことが伝わると、豪ドルは週高値の79円14銭まで買われました。その日に豪中銀は予想通り政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の1.50%に据え置くことを発表しました。 金融政策の据え置きにも反応は限られたほか、スティーブン豪中銀総裁の声明も8月に1.5%へ引下げた際の内容に近く、5月と8月の2回の緩和策の効果を見守り、物価見通しや後の景気見通しが発表されて以降、11月までは据え置きの可能性を示唆する内容となりました。8月米非製造業総合景況指数で拡大スピードが鈍化し、米金利上昇観測が後退したことで豪ドル/円も下落しました。9/9のオーストラリアの7月住宅ローン件数が前回の前月比+1.7%から-4.2%とマイナスに転落したことや中国の8月消費者物価指数も1.3%と予想の1.7%を下振れたことで、豪ドル/円は弱含み77円ミドルで安値引けとなりました。 今週は9/15に8月失業率と雇用者数変化の発表が予定されています。最近の労働市場や個人消費の鈍さ、通貨高による製造業の低迷など弱い経済指標を考えれば11月の理事会での0.25%の追加利下げの可能性は高く金利先安観が豪ドルの上値を抑えると考えられます。

FX総合分析チャート 日足

南アランド/円

見通し

短期

南アランド安

中期

南アランド安

長期

もみあい

週間予想レンジ

7.10 〜 7.40

 

今週の予想

先週の南ア・ランド/円相場は上値が重い展開となりました。週初は前週の米雇用統計の結果を受けて7.20でオープンしました。その後、9/6に発表された南ア第2四半期GDPが、季調済前期比年率+3.3%と市場予想(+2.6%)を大幅に上回る成長を見せたことや貿易統計が好調だったことを受けてランド買いは一段と弾みをつけました。 8月の米非製造業総合景況指数は拡大ペースが鈍化し、6年半ぶりの低水準となり、米国の金利上昇観測が後退したことでドル円は下落し、南ア・ランド/円も調整を余儀なくされました。週後半は原油価格の上昇やFOMC幹部から出たタカ派コメントを受けて米長期金利が上昇したことで南ア・ランドが軟調となったことから7.16近辺で安値引けとなりました。

FX総合分析チャート 日足

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

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